学習障害の子が学校で困っていること(算数編)
「算数障害」についてはあまり知られていませんが、学習障害(LD)の医学領域の能力障害の一つです。
以下、LDの子が算数で困っていることを述べます。
①数字や記号の意味がわからない
「+、−、×、÷」といった計算の記号や「Kg、cm、ml」といった単位を理解するのが苦手です。なかには計算は普通にできても「合わせていくつ?」「3個ずつ分けると1人何個になる?」と聞くとわかはなくなることがあります。
②数字の位(けた)がわからない
けたをそろえる縦の筆算が理解できないケースがあり、2桁や3桁の筆算になるとわからなくなることがあります。例えば、一の位と十の位がごっちゃになってしまいます。
③繰り上がりや繰り下がりが理解できない
LDの子は数字の繰り上がりや繰り下がりを理解するすることが困難なことがあります。必然的に桁が大きくなればなるほど計算が難しくなります。
④文章題を解くことが困難
文章を読むことが苦手な子は当然のことながら、算数の文章題を読んで問題の意味を理解することが難しくなります。
⑤図形問題を解くことが困難
問題を読んだとき、頭の中にあるどの知識を使って問題を解いたらいいのかを考えることが苦手なことがあります。そのため、証明の問題や数式と図形を関連付けて解く図形の問題を解くのが苦手な子がいます。