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#4.資源循環の視点から見るこれからの自分の在り方。前半「サーキュラーエコノミー」

今日はこちらのイベントに参加したことについて書きます。内容盛りだくさん、学びが多過ぎたので二回に分けて書きます。
前半はサーキュラーエコノミーです。

イベントについて

イベント主催元は、「Uni-com」
univercityで、compostを普及させようという立命館大学生4人が企画してくださいました。

キャプチャ

ゲストは、
サーキュラーエコノミー研究家兼映像作家の安居さんTwitter@akihiroyasui_
三鷹とネパールで完熟堆肥コンポストを作成される土のプロ鴨志田さんTwitter@Ka_Mo_Siさん

今回は安居さん。

サーキュラーエコノミーについて

➢サーキュラーエコノミーとは
”全く廃棄物が出ない仕組み(ビジネスモデル)にすること”

➢サーキュラーエコノミーが求められている理由
①世界人口の増加による資源枯渇
②廃棄物の増加
③何だったかメモれませんでした。なんだろう?
「地球には限界がある」「GDPは短期的な経済成長指標の一つ」

3つのP(people,planet,profit)に配慮する。
 2017年ごろまでははprofit優先

➢社会はリニア(linear)エコノミー⇒リユース(reuse)エコノミー⇒サーキュラーエコノミーと変遷してきている。

➢2020年3月より、消費者が修理してモノを使う権利がオランダでは認められ、企業がその権利を守る努力をしなければならない。

具体例

も2つご紹介頂きました。
①リースのジーンズを履く⇒破れた際に企業に修繕に出す⇒繊維に戻し、ジ 
 ーンズ作成に再利用する「MUD JEANS(月額750円)」。

②修理できるスマートフォン「fair phone」、企業へ返却することでキャッ
 シュバックが得られる。接着剤が一切使われておらず、例えばカメラ部分
 だけの修理を消費者が行える。(次の機種変更はこれか?)

アムステルダムでは、マテリアルフローアナリシスによって廃棄物の流れが可視化されていて、アムステルダムの25%の廃棄物が建築関係だそう。建築も設計から計算して廃棄の出ないよう工夫が今後施される予定のようです。

デザインで伝える

最後に紹介頂いたのが、「TONNY'S CHOCO LONELY」。サーキュラーエコノミーの例ではないけど、デザインで伝える商品の代名詞だという。

板チョコのブロックが非均一な形となっており、均等に割れないこと=世界の不均衡(チョコを取り巻くカカオ生産と消費者の関係)を表している。
100%児童労働に頼らないチョコとして販売し、しかも、不均一な形が気になった消費者がTONNY'Sチョコレートに問い合わせることで初めて「不均一」の背景を知れるしくみだという。

ホームページなんて本当にシンプルで、これでシェア一位なの?と驚くと思う。公式HPぜひご覧いただきたい。

自ら語りすぎず、消費者に気づかせるデザインとし、背景を知ったとき、にいかにして手に取ってもらえるかに注力している。オランダにおいてはチョコシェア一位で、ネスレより、ハーシーズより、マースよりも売れているんだとか。

以上のように簡単ではありますが、サーキュラーエコノミーを学ばせて頂きました。本当はもっといっぱい事例があるんだろうな。自分の身近でも調べてみようと思います。

安居さんの思いは、「SDGs」という言葉先行の風潮ではなく、ペースはゆっくりでも本質を理解した取り組みが増えてくれること、だそうです。

参加した背景

ここ最近、国際関係の学部や都市科学を研究する学部の学生から循環社会について耳にする機会があった。「循環」、「サーキュラーエコノミー」をキーワードに起業する友人も周囲にはいました。

けど、そんな話を聞いても、私は「循環」を自分事化する機会はありませんでした。普通に日々生活して、消費して消費して。自分は何も生みだしてないのに、ともやもやしながらも消費行動を思い返す機会が増えてきていたところだったので参加してみました。

感想

私のイメージしていた循環(リサイクルに近い)は概念としてひと昔前のものだと気づきました。中石さんという方の本も読ませていただいたのですが、、「リサイクルは廃棄前提」で「サーキュラーエコノミーは廃棄を許さない」

バイオガスダイジェスターを作り始めようとしていた私にとって(詳細はまた今度)、「デザインでストーリーを伝える」は全く衝撃だったし、イベントの次の日からはデザインのことばかり考えている。

話を聞いた後、循環社会じゃないとだめ、という強い思いに駆られたけれど、一週間たってみるとその日暮らしの人が世界にいることもまた事実だと考えるようになった。
循環する商品を使ってないから悪、循環する商品を使っているから善といったように二元論で語ることは危険なのでやめておこう。世の中はもっと複雑な気がするから。

また、循環する商品を使う=意識高いの風潮も本質から外れる方向に向かってしまうと思う。
最近で言えばトラウデン直美さんの発言が話題になったこと。ドイツにルーツを持つ方というのは私は存じ上げていた。おそらくドイツでは循環、環境配慮は当たり前なのだと思う。それを「異質な変わり者」として日本人は排除したがっているんじゃないかなと思う。(ソースがネットニュースだけだったので記事は張らないですが、見てみてください。)
誰が悪い、どっちが悪いは見てて気持ちよくない。

私もドイツの方、オランダの方、ヨーロッパの方が「消費者意識が高い」でくくってしまっていたけど、安居さんは違うという。

「デザインで売っているだけで、消費者の意識が特段高いわけではない」

これは本当に盲点でした。上も下もないんだね。お客さんも転任さんも悪くなく、企業努力で解決していく考え方は思いやり精神を感じました。
ヨーロッパに行って確かめてみたいし、まず出来ることとして大学時代のオーストリアの友人に連絡を取ってみようと思います。

意識が高いで片付けるのは簡単。けど、一歩踏み込んで本質が見えるようになりたいな。(もともと木を見て森を見ずな人間だから)

今回、オンラインしかも20分で本質に迫るもの教えてくれた安居さんに感謝したいです。

自分のアクション

自分も身近で何かできないかと考え、公私ともにバイオガス活動を始めることになりました。(公の場でも)
何をしたかというと、5~10年上の方との有志ミーティングにて、バイオガス事業への思いを語りました。自社アセットを生かした提案以外は却下されていた会社の風潮に対し軽傷を唱え、「自分の会社がやりたいこと」ではなくて「やるべきこと」としてできないか提案させてもらいました。(プロジェクトになったらまた報告しようと思います)。

経済だけでなくて、環境と社会(文化)も考えてやりましょう!!と宣言したからにはプロジェクトを通じて実力つけていかないとなーと思ってます。

・循環するかどうか考え続けることをやめない
・経済だけで考えない
・伝えたいことを言語化する努力を怠らない

をモットーに頑張ります。

私も「意識高い」という言葉でくくられることがよくありますが、誉め言葉として受け取らせていただきます。何か「デザイン」出来るように頑張るだけです。

おわりに

大事なことが出てきすぎて、「」の量がとんでもなく多くなってしまいましたが、循環社会いかがでしたでしょうか。

最近では、EU-ETSという欧州排出権取引についても調べ、きちんとデザインされたCO2排出規制の制度だな(日本と一味違う)という新しい発見があったのでシェアしたいと思います。

皆さんの使ってるものでサーキュラーを意識してる商品を教えてもらえたらうれしいです。実際に使ってみたいのでよろしくお願いします。
そのうち循環商品のサイトも出てきそう。。。




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