瀬﨑正人 作品展
今から約四十五年前、わたしは特撮怪獣の中に入っていました。
その時に入った怪獣というのが、中学生の男の子が失恋をしたことで生みだしてしまった、その……なんとも表現しようのない口惜しさの化身だったのです。この怪獣の流す泪は硫酸です。触れた人間は、大やけどを負ってしまいます。
現在わたしは、絵描きとして活動させていただいています。
この二つには、なんの繋がりもないように見えますが、この時の怪獣の流した泪は、わたし自身の泪でもありました。
― ご案内 ―
この度、長崎県佐世保市にて、約十年ぶりとなる展覧会を開かせて頂きます。
展覧会の内容は以下の通りです。
会期: 2023年12月7日(木)~12月10日(日)まで。
時間: 10:00~18:00(入館は17:30まで)
会場: 佐世保市博物館島瀬美術センター(中2階ギャラリー)
※入場料:無料 (休館日:火曜日)
タイトル: 特撮怪獣の泪? オイルクレヨンで描く ―虹色の世界― 展
若かりし頃、特撮怪獣を演じている撮影の最中に、ヒーローのキックを右目にまともに食らって大怪我を負い、芸能界を去ることになり、その時に演じていた怪獣が失恋怪獣だったのですが、
その怪獣の流す泪と、自分の境遇が重なって見えました。
その後、いろいろと紆余曲折を経て、つらい経験や体験は、ある意味、人生に深みを与えてくれる内容になり得るのではないか……と考えるようになりました。
このような体験を踏まえて、「虹彩法」は生まれました。
虹彩法は、自然界の色彩に虹の色を観察して、オイルクレヨンの虹の色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の七色に赤紫と白)の一色一色を指に擦りつけ、画面の上で重ね合わせて、油で叩き潰し、こすり、削って、奥深い自然の色彩に近づこうと考えだした独自の描法です。
<作品>
「虹彩法」で描いたオイルクレヨン画(オイルパステル画)約25点の展示。
内容は、九十九島観光公園からの九十九島の眺望や、桜。海の風景。菜の花や睡蓮など花々のある風景。等々です。
その中に、「かなしみの泪」となる過去の油彩画と、「よろこびの泪」となる現在のオイルクレヨン画も展示いたします。
<その他>
その他に、若かりし頃、特撮怪獣をやっていた人間がいかにして絵を描くようになったのか?
を冊子にした、「特撮怪獣の泪よ、何処へ」。
また、色を題材にした短編物語、「クレヨン・アイ」。
他にも、「2024年の手漉き和紙カレンダー」。
それに、「絵はがき」。
と、「詩画集」なども展示・販売いたします。
<展示物のまとめ>
・オイルクレヨン画……約25点
他、
上記より選択した作品原画を、アジア最大級のアートマーケットプレイス
<TRiCERA ART>にて販売致しております。
・油彩画(F60号)……1点
<会場風景ビデオ>
・詩画集(絵と拙い詩のペーパーバック版)
*日本語版
*日本語と英語とフランス語のトライアングル版(注、素人翻訳)
・来年の手漉き和紙カレンダー(2ヶ月綴り6枚セット)
・絵はがき……約50種類
その他。
・小冊子「特撮怪獣の泪よ、何処へ」
・短編小説「クレヨン・アイ」
以上です。
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