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遅ればせながら、今年7月18~21日開催の展覧会から、「KOOSAIHOスケッチ体験会」の様子をご紹介致します。

「KOOSAIHOスケッチ体験会」のユーチューブビデオ画像はこちらから。


下は、展覧会作品紹介のユーチューブビデオです。
(ビデオの後半部でBGMが入ります)


以下は、写真による展覧会と「KOOSAIHOスケッチ体験会」の紹介です。

会場は、佐賀県武雄市の武雄温泉駅前(西九州新幹線の駅)になります。


駅の斜め前に昨年できたのが、花頭窓の家「武ふく」さんです。


玄関に入ると正面の壁に「ことば」があります。
今回は、壁掛けの重量に制限があるためアクリルガラスは外しています。


2階に上がるとメイン会場になります。今回は、旧作に加筆した作品を含めて50点余りの展示になりました。そのため、壁に飾りきれずに床に並べています。これはこれで砕けた展示になって良いと思い、前々回の佐世保での展示から行っています。


こちらの会場は、絵の展示をメインにした会場の作りにはなっていなくて、
歴史的展示物の勉強会を行える展示スペースの設計になっているそうです。


最初見たときは、展示の難しいスペースであるように感じていましたが、実際飾ってみると、
一つ一つの間仕切りにテーマ性を持たせることができて、面白い展示になりました。


今回は、ほとんど無意識に調整しながら展示したのですが、
色の変化にテーマを持たせたような展示になっています。


絵の他にも、絵はがきや詩画集、色彩論や短編小説、
スケッチ会の案内などなど展示させて頂きました。


そしてこちらが、今回のメインの行事の「KOOSAIHOスケッチ体験会」の第一日目になります。
この日は、大人の方を主体にした体験会で、皆さん、はじめての体験です。


はじまりの部分のビデオを撮り忘れ(今回の写真画像はビデオからの流用)、
ほとんど絵ができあがってからの撮影になってしまいました。
皆さん、お互いの絵を見ながら談笑されています。


皆さん、真剣な眼差しで色の説明を聞いてくださっています。


できあがった皆さんの作品を見せて頂きながら、やはり、素晴らしい色合いが出ていて、
内心、胸をなで下ろしているところ・・


とくに今回驚いた作品を皆さんに観ていただいています。まるで、ワシリー・カンディンスキー(ロシアの有名な抽象画家)を彷彿させるような作品でした。
が、ご本人はまったくご存じなく、
個性の色合いとして表れてくることが、よく証明されていると思いました。


「KOOSAIHO」で使う9色のクレヨンです。使用する色はこれだけです。
このクレヨンを指に擦りつけて、指で描いて行きます。


なんて美しい色彩なのでしょう。色が楽しくて愉しくて、まるで生きているようです。


こちらの絵は、室内照明(オレンジ系の光源)の関係で分かり難いのですが、
深みと品格の感じられる作品でした。


茄子の色がまるでそのものです。
はじめて描かれるのに、このように生きた植物の色が現れてきます。


ああ、なんて個性的な色遣いなのでしょう。
青の色が響き合っているのが感じられます。
とてもおだやかな気持ちにさせてくれる絵ですね。


こちらもまた赤が特徴的な個性に溢れる絵です。
内的なパワーが表れている。そのように感じます。


ボケてしまいましたが、今回の題材です。


こちらの絵は、形のあるものに意識が向きすぎてしまったのでしょうか、
色彩の重なりが足らないように感じます。
色の観察が更に進めば、あっと驚くようなステキな絵になると思います。


なんて優しい色たちなのでしょう。描いた方の人柄がそのまま感じられます。
おそらく、このような絵が、
身体の弱った方や、元気を失っている方に寄り添える絵になるのだと感じます。


こちらは、おかあさんと一緒に参加してくれた男の子の作品です。
大人向けの説明ばかりになってしまい、本当に気の毒だったのですが、
その気持ちがよく表れています。ごめんね。
こんどは、もっと愉しいお絵かき会になるように努めます。


優しい色の重なりですね。
まるで色たちが、なにかを求めて漂っているようで、
そのため、様々な姿が浮かびあがってくるようです。
とても透明感のある素敵な作品です。


これです。この確かなすがた。
色彩といい形といい、その構成された姿はワシリー・カンディンスキーを彷彿させます。
これが、「KOOSAIHO」をはじめて体験される方が描いた作品なんです。
おそらく、天性の感覚をお持ちなのでしょう。普段、絵は描かれていないのでしょうか?


こちらは、次の日の、子供主体のスケッチ体験会の様子です。
前日の経験を踏まえ、部屋の中を暗くして、自然界の色彩を観察しやすくしました。


子供さんを飽きさせないように力がこもります。


この日は、子供10名、大人6名の参加です。
(顔が出ることの了承はいただいていたのですが、
停止画像ですので、ぼかしを入れさせて頂きました。)


急遽、応援をお願いしたHさん。
Hさんは福岡で「スケッチ体験会」に参加された後、出張スケッチ会に一度参加されただけですが、急な応援の要請にもかかわらず、貴重な時間を割いて応援に来て下さいました。
Hさんは園児の施設(幼稚園か保育園)でお仕事をされていて、ぐずるお子さんやそれに困る親御さんに寄り添い、対応してくださいました。お礼の言葉もありません。感謝!


「ほら、ここに青い色が見えるでしょう・・、赤い色もあるよ、」


僕が説明している間、Hさんは子供さんの相手をしてくださいました。


右側のメガネをかけた方が、こちらのギャラリーの責任者、Nさん。
今回の展覧会はN さんの希望を受けての開催です。
まだギャラリーをはじめて間もないのですが、
センスの光るチラシ制作や目の付け所のナイスな作品撮影、お客様への対応などなど、
ベテランにも劣らぬ気の配りようで、感謝感謝の毎日でした。


子供たちはもう退屈でしかたありません。
大人のかた向けの説明になってしまい、教え方の未熟さに反省の一日でした。
生月のギャラリーが完成したら、そのときは、子供さんたちも愉しめるスケッチ会にします。
必ず!


「いいですか。形じゃなくて色を観るんですよ!」


子供さんたちの感心を引こうと、試行錯誤中・・、


・・で、『んんー、子供と大人と一緒に進めるのは難しいなぁー』とかなんとか、


―で、できあがった子供さんの作品です。
 んんん、気持ちが良く表れています。
これは、僕の進め方が悪かった結果です。ごめんなさい。
次の機会には、必ず、色が見えてくるような進め方をします。
約束します。
 そして、その時に描いた作品を、皆さんに観ていただきましょう。


あら、可愛らしい色です。茄子が良いですね。
ミカンとプチトマトが、トマトとイチゴみたいだけど、
そんなことはまったく問題外。
観る人にとって、それがトマトであるのかイチゴであるのかなど、まったく関係ありません。
観る人は、絵の中に、その人の感性を視るのです。
説明よりも、描く人がどう感じたのか? 感じているのか? それが肝要なのです。
こちらの作品も、もう少し色の観察が進めば、誰もが驚き、感動するような絵になります。


おお、こちらはリアルですね。色に形に力強さがあります。
茄子、トウモロコシ、トマトのそれぞれの質感の違いがよく現されています。
とてもステキな絵です。


ああ・・優しい色合いですね。
野菜や果物たちを見つめる優しい眼差しを感じます。
描いた方の人柄がうかがえるようですね。


こちらの作品の色彩の柔らかさは、メルヘンの世界へと誘ってくれるようです。
描く方のイメージ力の豊かさを感じます。


おおー、この青の枠取りが力強いですね。画面に劇的な展開をもたらしています。
描いたご本人は意識しているのでしょうか、なにか、別の世界への扉のようにも感じられます。


ああ・・、なんて美しい色彩たちなのでしょう。互いが楽しい思いおもいを語り合い、
それぞれの色たちがいきいきと輝き、共鳴し合い、よろこびあっているのが感じられます。
紫と青が、黄色が、オレンジが、赤が、緑が、そしてそれらの色たちを赤紫色が優しく包み込み、
まるで色彩のハーモニーが聴こえてくるようです。素晴らしい、素敵です!


僕の話しと、じぶんの感じていることがかみ合わず、とても辛い思いを掛けてしまいました。
反省しています。
次の機会には、もっと、色を感じれるようにお手伝いさせていただきます。


おお、こちらはみなぎるエネルギーに溢れて画面から飛び出してしまいそうですね。
力強い、命の息吹を感じます。素晴らしいイメージ力とパワーの感じられる作品です。


こちらは、ご兄弟でしょうか? 
しかし、色合いは似ていても、まるで気性が違って感じられます。
行動するよりも、思念によって物事に対処しようとされるのではないのでしょうか?
イメージ力の豊かさと広さが感じられます。


はああ・・、良いですね~。何ともここちよい音楽が聴こえてきそうです。
色彩がいきいきと、リズム感とメロディーに溢れて、
楽しい世界感が見事に表現されています。
素晴らしい才能を感じます。


ザ、存在。ですね。
まるで生きているもの、そのものを見ているようなリアリティーです。
生きた、その力強さが感じられます。素晴らしい存在感です。


こちらの絵も、生きた野菜の色彩が見事に表現されています。
本当に不思議なのですが、幼少のお子さんが色の観察をはじめると生きた色彩が出てくるんです。
こんなに生き活きとした色彩は、プロの絵描きにだって、なかなか現すことができません。
このような色彩を前にすると、しぜんに、驚きと感動が湧き上がってきます。


こちらの絵は、色彩の鮮やかさ、力強い輝きが感じられる個性に溢れた作品です。
色と色が力強く響き合い、しかも独立しています。
たとえがおかしいですが、違う国の、それぞれの個性を見ているようです。
面白いですね!


いかがでしたか? これが「KOOSAIHO」スケッチをはじめて体験される皆さんの作品です。


「KOOSAIHOスケッチ体験会」ユーチューブビデオはこちらから。


「KOOSAIHO」は今後、福岡、佐賀、唐津、佐世保、生月の各出張スケッチ会と、今現在(2024年9月)進行中のギャラリーが完成したのち、毎月第一の土・日と、予約日に、子供さんを対象にした「スケッチ体験会」を開かせて頂く予定です。


詳しくは、わたしのホームページ の「スケッチ会」コーナーをご覧ください。

ここまでご覧いただき、まことにありがとうございました。


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瀬﨑正人
明るい未来を信じて、これからも歩きつづけます。 ときどきのぞきながら、見守っていただけるとたいへんありがたいです。 いただくチップは、今後の活動のために大切に遣わせていただきます。