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【暇な大学生の学び】5 餃子の作り方

料理が苦手だ。
料理の神様がいるならば、きっと彼女には嫌われているのだろう。
春休みの手持ちぶさたな平日の昼に作っていたチャーハンはなぜかいつも黒く、固かった。


そんな自分がちゃんとした餃子を作った。
ニラを刻み、椎茸を切り、肉と混ぜ、大判の皮満タンに包んだ。

ここで誤解しないでほしい。
一人で作った訳ではない。

作れるわけがなかろう…この馬鹿者!
フライパンに置いて終わりの冷凍餃子でさえ焦がすんだぞ!
偉大なる味の素様の言う通りに「水分がなくなるまで」ちゃんと焼き続けていたのに…!どぉしてだよぉぉ…!!!!
Eat well すらろくすっぽ出来ない自分がLive wellできるのだろうか、と将来に不安を抱きながら食べたあの日の餃子を、僕は/私は 一生忘れません!

そんな奴だ。一人で作れるわけがない。母と作りました。
この自宅待機期間はこの料理下手の克服期間でもある。

皮を包むのは久しぶりだった。ひだを作るのが難しい。
母はするするとひだを折り折りしていく。
ひだのない餃子はやっぱり見栄えが良くない。どうせなら完璧に折り折りしたい。お店みたいな餃子にしたい。

how to を聞く。
端から手前の皮だけを折っていけばいいらしい。
破れて肉汁が溢れないように注意しながら。
試しにやってみたがやはり母のそれには及ばない。
「餃子になってればええよ」
なぜだかその言葉がストンと落ちた。

完璧なものなんてすぐには作れない。当たり前かもしれないけど、それでもつい理想の頂上をすぐに目指してしまう。

今日の餃子にニンニクと生姜を入れ忘れていた。
やはり、料理の女神につくづく縁がない。


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