噛むということ
去年のクリスマスから訳あって預かっていた義母が、一昨日元居た実家に帰って行った。
私はそれまでダンナの実家に行くこともなく(実はちょっとした喧嘩に一人激怒していた)義母とはしばらくぶりに合い、一緒に暮らし始めたのであるが、
驚いたことが一つある。
それは義母の食べる速さである。
義母は食べるのが楽しみで、みんなが食べるのを待ってられない。
早めにいだたきますと食べ始めるのだが、みんなが半分も食べないうちに完食、ごちそうさまになる。
んっ?バタバタの私でも気になり、さらげなく観察してみた。
すると義母は”飲むように食べるのだ”。
(我ながらピッタリの表現)
3回以上は噛むこともなく、どんどん口に食べ物を放り込んでいく。
92歳の義母はどんな食事事情で育ったかはわからないが、高齢者がそんな食べ方はマズイと思う。
私は義母に言う。
「折角作ったご飯もっとちゃんと味わって食べてよ!」と。
「よく噛んで食べないと喉に詰めるし、詰めたら大変なのよ」と。
もちろん「わかりました!」って義母は元気よく返事はするが変わらない。
92歳の義母は「これ全部自分の歯だ」と自慢する。
私が思うにちゃんと噛んで食べてないので、たぶん歯も摩耗してないのだ。
言いたいことはしっかり言うからストレスなく、たぶん歯ぎしりなどもしないのだろうなと思う。
”飲むように食べる"義母。
そのうち必ず喉に詰めてしまいそうな気がする。
義母が帰る時、そのことをしっかり言った。
相変わらずのいいお返事はしたけど、たぶん義母は変わらないだろうなと思う。
「わかりました!」って元気に笑って言った。
喉の作りが違うのかしら?
もう関係ないけど、心配である。