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長男のポケット

ポッポに入れる

ポケットに入れる・・・自分の物にしてしまうって意味で私は使っているが、長男はこの言葉を私が使うと、バカウケ。
「君はすぐポッポに入れてしまうんだから~」
もうその言葉に捕らわれてしまって、話聞いてない~。
君のことだよ!おい!!

長男にお使いを頼むと、お釣りは絶対返ってこない。
駄賃だと思ってるのか?みんなヤツがポッポに入れてしまう。
そのくせ、1円でも足らないと請求が来る。

長男は店をやってたのだけど、
母(私)は店番をたまにやらされた。
パンツの裾上げ(有料)も母(私)の担当だった。
が、母(私)はボランティア。
たぶん経費としては上げてるから、それらはみんなヤツのポッポに入った。

母(私)がチマチマ貯めた老後資金、
長男の店の経営悪化で取られてしまった話をしたが、
親だから、たぶん返しては貰えないだろうくらいはわかってる。
がしかし、こっち帰ってくる時の土産くらい買ってもいいくない??
気持ちがないのよねぇ~~と怒ってやったら、一度だけ買って帰ってきた。

母的には、安くていっぱいが良かったが、
ヤツは、高くてちょっとを買ってくる。
そして、言う。「ちゃんと買ってきたよ」

これだけ??

だがしかし、それさえも気がついたら無くなってた。
ヤツが買ってはきた菓子箱、ヤツが一番にすぐバリバリと箱をあけ、
ヤツが一番に味見なさって、ほとんどをうまいと食べる。
母(私)には本当の味見の一口・・・

母の日もクリスマスも母の誕生日も、
ヤツは、何もくれない~、贈る気持ちがない。
やっぱり育て方、間違えたか?
やっぱ年に3回くらい、
母にくれたっていいでしょ?ってお願いしてみた。

あのお金、返せって言わないからさぁ~~。
とりあえず、ちょっと信じてその日は待ってたりするが、
ダメ~~、覚えてないし。

お願いなんて緩いことはだめなのだ。
で、母(私)はキョーハクする。
もう、何頼まれたって、してやらないぞ!!って。
ヤツは母(私)のキョーハクに屈する。

もちろん、ヤツは母(私)の好みも欲しい物もわからない。
今はいい時代だ!欲しいものがあればアドレスを送る。
けれどほとんど忘れられている。

そんな風だから、私は誕生日のその日にお祝いしてもらったことがない。
長男がそんな感じだから、他の家族もそう。
私の母親にも、祝ってもらったことなどないし、
友達にも忘れられてた。

誕生日は、その人の存在を祝う日だと私は思ってる。
誕生日に誰も何もくれないのは、ちょっと哀しい。

いいよ~(やせ我慢、大)

私の誕生日は、私が生まれ私らしく生きてく私のためにある!
小さな幸いをひとつづつ、ポッポに入れて、私は逞しく生きていくのだ。

あヤツ(長男)と、スッタモンダしながら・・・。


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