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我が家の100回忌
年の瀬に、お寺さんから次の年の法事予定が来る。
名前と戒名と亡くなった年月日、○○回忌。
私は”あら、○○ちゃんは亡くなってもう○○年経つんだ~”
なんて考えながら、来年の予定に法事を入れる。
両親を亡くしているので、跡取り娘の私は、仏事も取り仕切っている。
とある年の瀬、お寺さんより100回忌の連絡が来た。
我が家は古い家らしい。
100回忌??そんなのあんのか??って無知な私。
誰??それ??って、聞いたことあるよな、ないよな名前。
誰かの1字を取って・・・なんてで、似た様な名前が多い。
誰??それ??父の父の父??
いくつで亡くなったか??知らないけど、
それから100年だもの、知るわけない~。
例えば50歳で亡くなったとして、150年前生まれの人。
とりあえず、来たもんだから、やっとくか??
って、お布施包んで、お寺に私一人で出かけて、拝んでもらった。
そんな話を友達にしたら、笑われた。
「100回忌なんて、初めて聞いた。100回忌した話も初めて聞いた」
しなくていいわけ??無知な私。
100回忌、また次の年にも来た。
また、誰??それ??1年後に亡くなった人だ。
”ワシはしてくれんのか??100回忌!"
って恨まれたら困るんで、とりあえず、それもした。
お布施包んで、一人でお寺行ってさぁ~。
遠い遠いご先祖さま、
土に戻っても我が家を守ってくれてるかも知れぬ!と。
しかし、100年前に亡くなった人、
もう生まれ変わってんじゃあないの??なんて考えてもみる。
近くにいたりして・・・・。
100回忌1回目で、次の年2回目。
すごい~と思っていたが、その次の次の年、3回目の100回忌が来た。
さすがにそれは、私、パスした。
聞いたことない名前だったし~、ご先祖供養したつもりだし。
そしたらね、
お寺さんもすごいのだ。
お寺さんに、檀家さんの法事の紙が貼ってあってさ。
法事が済んだら、その紙剥がしてくれるんだけど、
法事してないのは貼ったっまんまなのね。
我が家の3回目の100回忌、
しなかったから、貼ってある・・・
ずっと貼ったまんまなんかな??
あのお寺さんの檀家さんは100回忌するのかな??