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[128人規模自主大会準優勝]ビワ搭載アルセウスギラティナ


・はじめに

・初めましての方は初めまして、240(@240_pcp)です。福島県の郡山市でポケモンカードをしています。最近はポケカをやり過ぎて頭がおかしくなり、ポケカマシーンになっています…

・さて、そんな話は置いておいてレギュレーション変更があり環境が一変しました。ミュウや連撃ウーラオスの消滅、サーナイトやロスギラの弱体化、ポフィンの登場で環境を我が物顔とするリザードン、
それに続く形で対抗するパオジアン、サーフゴー。
雪道の消滅やACESPECの登場で様々なデッキが
強化され新弾発売後の環境は混沌としております。

・かくいう私も相棒のアルギラが雪道とキバナが無くなり弱体化もありましたがACESPECやテツノイサハの登場、不利対面が減り相対的に立ち位置が以前より良くなりました。

・今回新弾発売2日後の自主大会、福島県のうんざり会さん(@Ducklett21)主催の128人規模の自主大会
[福島チャンピオンズリーグ]にて使用し、見事準優勝することが出来た”アルセウスギラティナ”について解説しようと思います。来年度も開催されるので
是非遊びに来てください‪!(っ ॑꒳ ॑c)

・凄く特徴的な採用もありますので新環境アルギラを使いたいと思った方は是非見ていただけると幸いですm(_ _)m。
ちなみに以前アルセウスギラティナを使用しシティリーグ準優勝した際のnoteもありますのでこちらもよろしければ是非読んでみてください!
https://note.com/240_pkp/n/n60fba5fda411?sub_rt=share_b

・握った経緯と環境予想

握った経緯

・まずは当日アルセウスギラティナを握った経緯についてですが元々アルセウスギラティナを封印しており、リザードンで出場しようと考えておりました。しかし、調整を行う内にVIPパスが無いことによるロトムを安定して置けない問題、尻尾ミュウの不在、そして何よりイダイナキバLOに勝てない問題が有りました。

・悩みに悩んだ末リザードンを断念しましたがそうなると何で出る?となりました。「アルギラで良くね?」ふと頭の中によぎりました。LOに対して有利を取れてリザードン、パオジアン、サーフゴーに互角に戦える、そして何より自分が1番愛用したデッキ。
ここで解禁を決意しました。

環境予想


・当日の環境予想についてですが自分なりにtier表を作成し、考察してみました。

◾︎tier1
リザードン
◾︎tier2
パオジアン、サーフゴー、イダイナキバLO
◾︎tier3
ロスギラ、アルギラ、古代バレット、未来バレット
トドロクツキ、ロストバレット、カビゴンLO
ヌメルゴン
◾︎tier4
サーナイト、ルギア、ミライドン

・やはり注目するべきはtier1のリザードン。
VIPパスを失ってもなかよしポフィンがありその出力は健在。マキシマムベルトの登場もリザードン環境に追い風です。こいつに勝てないとこの環境は生きて行けません。

・時点でサーフゴー、パオジアン、イダイナキバ。
前者の2つはリザードンと同様になかよしポフィンの登場により痛手が無く、プライムキャッチャーの登場も大きいです。後者のイダイナキバLOは従来のカビゴンLOと異なり完全に山削りに特化したLOでありリザードンに有利な面や、その初見殺し性能から使用者も多いと予想しており個人的に評価は高めにしました。

・tier3のデッキはバトルVIPパスの消滅後も未だ活躍が予想されるデッキ、新弾で強化を貰ったデッキ、新弾から登場したデッキが挙げられます。個人的には古代バレットをかなり評価しております。

以上が当日の環境予想になります。
そして自分のマッチングはこのようになっておりました。

・イダイナキバLOを3回も踏んでおります。
リザードンで行ったら終わってました。
環境読みはそれなりに当たっていたと感じております。

・そしてこちらが当日のデッキ分布と決勝リーグの
デッキ分布になります。

5人しかいないキバLO3回踏んだってま?

・リザードンは順当にTOP。続く形でパオジアン。そしてやはりロスト大国と呼ばれる福島県、ロスギラが3位となっております。

・ただこちらで注目するべきは今回使用したアルセウスギラティナ。使用者は9人とサーフゴーに並ぶ
4位ですがなんとトーナメント進出率が脅威の44%、4人も残っております。

・何故こんなにも多いのか?やはり環境への刺さりがいいと感じられます。手札干渉がどのデッキに対しても有効でありテツノイサハやマキシマムベルトの登場で環境TOPのリザードンにも有利を取れる。
また、上位卓で多かったイダイナキバLOにも有利が取れており、そこを食いつぶした結果だと考えております。福島の強豪チーム🐘も4人で共有して内3人がトーナメントに出場しております。

こちらが当日の環境予想と握った経緯になります。

・構築紹介

・ここからは構築の紹介と採用理由の解説になります。特に珍しい採用につきましては後半にまとめて解説します。

・こちらが今回使用したリストになります。

URデッキ登録できるようになって感動

ポケモン

アルセウスv:4枚
・問答無用の4枚。

アルセウスvstar:4枚
・こちらは人によって3枚か4枚で分かれる所ですが自分は4枚にしております。理由としては単純に引けるようにしたいからです。基本的にアルセウスが進化してから動くデッキのため、その基本を疎かにしないためにこちらは4枚としております。経験上の話にはなりますがやはり4枚あると引ける確率は上がりますし安定感も違います。ただし他に採用したいカードがあれば1枚削れる枠ではあります。

ギラティナv:2枚
・優秀すぎませんか?アビスシークもひきさくも強すぎます。ミミッキュも環境にいるため、デッキによって進化のタイミングはしっかり考えましょう。
1試合に1~2体しか使用しないため2枚。

ギラティナvstar:2枚
・やはり現環境でも最強。今回マキシマムベルトを採用していないため、基本的に200以上のHPのポケモンに対してはこいつで殴っていきます。リザードンこそ取れませんがそちらはテツノイサハにお任せします。こちらもした同様2枚の採用です。

ビッパ、ビーダル:2枚
・システムポケモンにつきまして、現在アルギラではピショット採用の択もありますが自分は断然ビーダルです。もちろん確定サーチは強力ですが、相手の手札干渉にイマイチ対応できない、できる動きに制限がある、サイド2取られるシステムポケモン、
飴の要求がある、デヴォリューションに弱いなどが挙げられます。対してビーダルは確定サーチ程の安定感はありませんが引き次第では無限の勝ち筋を作ることもでき、爆発力があります。何より自分としては縦引きをするデッキが大好きであり、ビーダルの働きで一喜一憂するのも好きです。

ホシガリス:1枚
・個人的にビーダルを入れるなら確定で入れたい
1枚。ビーダルの特性の関係上、手札が大量にあると効果を発揮しにくく手札に切れるものが無く詰まってしまった(福島用語でハンドがペシャペシャした)際に
1度手札をリセットして引き直せるのは強力です。
こちらも経験の話になりますがこいつを採用しなかったCL横浜ではハンドが詰まってしまい動けなくなり負けてしまった試合があったのでそれ以降確定で採用するようにしています。

テツノイサハ:1枚
・来ました今回の期待の新星。対リザードン最終兵器。こいつの登場により五分か微不利ぐらいになると思われたリザードンに一気に有利を取れるようになったと感じております。従来の立ち回りだと小物を2体、サイド4のタイミングでリザードン、残り2の時にピジョットを取ったりとサイド調整をする必要がありましたが2のタイミングでもこいつでリザードンにトドメを刺すことができるため、早い段階でピジョットを取りに行けたりと戦略的の幅が大きく広がりました。時には後攻特化のアグロデッキに対して手札から出すことでアルセウスの身代わりになってくれたりもしてくれます。人はこれをテツノオトリと呼ぶ。

グッズ

ハイパーボール、ネストボール:4枚
・問答無用の4枚フル採用。1ターン目にアルセウスが立つか立たないかで試合が決まるので当然の4枚。
ポフィンの様な万能サーチなど無かった。

キャプチャーアロマ:1枚
・完全にお守りみたいなものです。少しでもボールを増やして安定感を高めるために採用。
枠の都合上1枚。

ポケモンいれかえ:2枚
・以前まではあなぬけのひもと1:1採用でしたが
レギュ落ちのため2枚採用に。主にスターバースで
持ってきてベンチのアルセウスを前に出したり
縛られたポケモンを後ろに下げたりの役割があります。また後述するプライムキャッチャーを使用した際のいれかえにも使用します。

すごいつりざお:1枚
・序盤のハイパーボールのコストで切ったエネルギーやポケモン、倒されてしまったポケモンやエネルギーを戻すために採用。特にビーダルを倒されてしまうとこちらとしても厳しいので復帰用のためにも採用しております。後はリソース管理が楽になります。

ともだちてちょう:1枚
・こちらもつりざお同様に序盤で落としたサポートを戻すために採用。特にこのデッキではピン刺しのサポートが何種類かあったりボスの指令の採用も従来の構築よりは絞っているので使用機会は多いです。

ロストスイーパー:1枚
・今回雪道がレギュ落ちして特に採用したいスタジアムはありませんが相手のスタジアム次第では剥がしたいスタジアムもあるので採用。また、流行りの
イダイナキバLOやトドロクツキに採用されるブーストエナジー古代を剥がすのにも重宝します。今回1枚採用ですが環境次第では2枚採用にしても良さそう。

サポート

ナンジャモ:3枚
ジャッジマン:3枚

・こちら手札干渉枠ですが今回の構築では3:3としております。以前の構築だとナンジャモ多めの4:2でしたが今回ジャッジマンを1枚増量した理由としては
新環境序盤の手札干渉がかなり効果的だと感じておりその中でも序盤の手札干渉としては無類の強さを誇るジャッジマンを多めに採用る形となりました。進化デッキの多い環境、ましてや2進化が環境トップなので飴+進化先を揃えさせないようにすれば事実上のエクストラターンになります。強すぎます。
ナンジャモは序盤の干渉力としてはイマイチですが
6枚ドローとドローソースとしては充分で終盤の干渉力はジャッジマン以上であるためどちらも使用する機会が多いと感じて3:3の採用としました。

ボスの指令:2枚
・従来の構築だと3~4枚ですが、今回は2枚の採用です。単純にともだちてちょうで戻せたりプライムキャッチャーやカウンターキャッチャーなど他の呼び出し手段も豊富に入れてるためこの枚数でも問題無いと判断しました。

博士の研究:1枚
・最強のドローソース。基本的に干渉を打ちたくない場面や自分だけドローしたい場面で使用します。
また、カウンターキャッチャーやプライムキャッチャーを採用してるため実質的なボスにもなる可能性があります。スターバースで持ってきたりもできたり使用機会が多い訳では無く、ともだちてちょうもあるので1枚採用です。

フトゥー博士のシナリオ:1枚
・チェレンの気配りと迷う場面がありますが今回は
LO対面で縛られた時の対策やテツノイサハがスタートしてしまった時に回収するためにも使用出来るためこちらを採用しました。実質的なポケモンいれかえになるのもポイント。

スタジアム

ポケモンリーグ本部:1枚
・トドロクツキやミライドン、種ポケモン主体の
バレット系のデッキのメタとして採用した1枚。
当日はイダイナキバLOにも刺さりました。
正直無くても大丈夫な1枚でもあるのでこちらは
別の枠にさいてもよさそうです。

エネルギー

ダブルターボエネルギー:4枚
・問答無用の4枚。減らす理由はありません。
アルセウスの起動やロストインパクトのコスト、
逃げエネルギーなど多種多様の使い方ができます。
イダイナキバLO対面で3枚落とされた時は流石に
頭抱えました…

草エネルギー、超エネルギー:4枚
・基本エネルギーは安定の4:4採用にしましたが、
テツノイサハを強く使うためにも草エネルギーを
1枚多めにしても良さそうです。

ミストエネルギー:2枚
・今回ミストエネルギーを2枚採用した理由としては
1.トドロクツキやロスト系統のデッキに強く出れる
2.Vガードエネルギーがそこまで使う対面が無い
以上の2点から2枚採用に直前に変更しました。
特にトドロクツキは重く見ており、トーナメント
2回戦は2枚採用のおかげで勝てました。
ジェットエネルギー不採用の理由としては、いれかえとエネルギーを兼用できるのは優秀ですが貼ってしまうとどうしても前に出てしまうため貼りどころが難しくなってしまうタイミングもあったりするため不採用としました。Vガードについてですが環境次第ではミラーマッチも増えるため対策として採用するのは今後ありそうです。

ここからは特徴的な採用の紹介3選になります。

・捲り性能重視型アルセウスギラティナ

・タイトルにもある通り今回アルセウスギラティナの構築を行う上で意識したことがあります。
それがアルセウスギラティナでの捲りプランです。

・アルセウスギラティナのデッキの性質上、本来はアルセウスで序盤から攻撃して行き後続のアタッカーにエネルギーを加速していきどんどんサイドを先行して行くデッキのイメージがあると思います。しかし、現環境だとトドロクツキやミライドンなどの後攻1ターン目から攻撃を仕掛けていくアグロデッキ、こちらはワンパン出来ないのにも関わらず返しで倒されてしまいサイドを先行されてしまうパオジアンやサーフゴーなどがいます。そのデッキに対してまともに殴り合っていては勝ち目はありません。

・ならどうすればいいのか?自分が導き出した答えとしてはアルセウスギラティナで捲りのプランを考えることです。着想を得たのは前環境覇者のロストギラティナやサーナイト。カウンターキャッチャーやロストマイン、吠え叫ぶなどを使用し相手のシステムポケモンをどんどん潰して行きながら自由を奪い最後に逆転するプランです。アルセウスギラティナにはそういったベンチポケモンを攻撃する手段はありませんが最強の手札干渉力があります。
相手のシステムポケモンを引きずり出して手札干渉を行うことで少しでも逆転のチャンスを作ることはできます。

・今回紹介する3枚はその捲りプランを行う上で重要になってくるカードになりますので順番に解説します。

カウンターキャッチャー:1枚

・最初に解説するのは先程の説明にもありました
カウンターキャッチャーです。捲りのカードといったらやっぱりこれです。アルセウスギラティナに採用してる方はそこそこいますが僕は登場時からずっと採用しております。

・サイドが遅れている時にしか発動できませんが前述でも紹介した通り現環境だと先にサイドを取られることも少なくありません。特にアグロデッキと対面した時にはその傾向が強いですがアグロデッキの特徴としてイキリンコやネオラントを出してくるケースが多いです。アグロデッキのアタッカーをアルセウスでは倒し切れない際にカウンターキャッチャーを使用することでネオラントやイキリンコなどのアルセウスで倒せるシステムポケモンを狙いに行くことでサイドプランが間に合う可能性も出てきます。またパオジアンに搭載されているセグレイブやビーダルを狙い撃ちすることもできます。

・古来よりロストデッキのカウンターキャッチャー+ツツジが強いようにアルセウスギラティナでも同じ動きを再現することができます。

プライムキャッチャー:1枚

・今回のACESPEC枠として採用したのはプライムキャッチャー。アルセウスギラティナではマキシマムベルトが採用される事がほとんどです。確かにアルセウスやギラティナに付けて今まで倒せなかったexポケモンを倒せるようになるのはとても優秀です。
しかし今回採用しなかった理由があります。

・例えばパオジアン対面。確かにパオジアンをアルセウスで倒せるようになるのは偉いですがそのアルセウスが返しで倒されてしまった場合、次はギラティナでのワンパンを狙います。そのギラティナも倒せれてしまった場合はどうしますか?1度のトリニティノヴァでは後続の育成が不十分になってしまい結局はジリ貧になって負けてしまいます。そこまで上手く行くか?と思うかもしれませんが今のパオジアンは1度体制が整ってしまうと止めるのは困難です。正直な話このカード1枚だけでパオジアンの有利不利を覆すことは不可能です。他に対策カード入れましょう。

・また、ミライドンの場合でも無理にアルセウスでミライドンを取らずにイキリンコを取る択もありますしそもそも中打点のデッキでもあるのでフトゥーによる耐久で殴り合いも基本有利です。

・リザードンに関してもギラティナでリザードンexを倒すことができますがそれはテツノイサハにも出来ることです。ピジョットをギラティナ、リザードンをテツノイサハで取るプランで進めるようにすればマキシマムベルトを使用する必要はありませ。
そもそもリザードン自体サイドの取り方を知ってしまえば基本的にこちらが有利に進める事が出来るのでマキシマムベルトの必要性も薄いです。
サイドプランにつきましては後ほど説明します。

・トドロクツキのワンパンも狙えますがブーストエナジー搭載型が多く、ロストスイーパーもセットで無いと行けない為、要求値はとても高いです。

以上の理由から自分はマキシマムベルトが必須では無いと考える理由になります。異論は認めます。

・現状アルセウスで倒せないラインはギラティナでは取れてギラティナで取れないラインはリザードンのみであり、そのリザードンはテツノイサハでも対応出来るので無理にマキシマムベルトを採用して取れるようにするよりもそのアタッカーで倒せるポケモンを倒すようにしたほうがいいと私は感じております。

・プライムキャッチャーの利点として挙げれるのは
1.基本的にどの対面でも使用することができる。
2.サポート権を残したままボスの指令を使用できる。

・1に関しては基本的にボスの指令、またはポケモン入れ替えの3枚目となるので基本的に腐ることはありませ。

・2に関しては前述の捲りプランを行う上でボスの指令+手札干渉を決めることができ、こちらはサイド条件もないのでいつでも狙うことができます。

・前日にガルシアさんがシティリーグ優勝したエヴォリザの構築で、プライムキャッチャーが搭載されており採用理由とマキシマムベルトの不採用理由を見た際にアルセウスギラティナにも当てはまる事だと感じてしまいもう1度ACESPECの採用を検討した
結果、今回はプライムキャッチャーの採用に至りました。しかしリザードンだからできることでアルセウスギラティナでは厳しい場面もあります。そこで最後の1枚の紹介に移ります。

ビワ:1枚

・おそらく最も採用が気になったカードかと思います。まずはこちらの採用経緯について説明します。

・前環境のアルセウスギラティナについてですが色々考えてみましたがやはり雪道ジャッジマンがどこまで行っても強いデッキではありました。巷では運だけアルギラとも呼ばれていました。しかし、今回のレギュレーション変更で頂きへの雪道がスタン落ちしてしまい、、アルセウスギラティナは弱体化を余儀なくされてしまいます。しかし、マキシマムベルトやテツノイサハの登場でアルセウスギラティナは復権すると言われておりました。

・しかし、ここで自分が課題としたのは今まで頂への雪道があったから勝てたデッキに勝てなくなってしまう点です。特に課題となったのはサーフゴーと
パオジアンです。サーフゴーはマキシマムベルトが有効打にならず、パオジアンもマキシマムベルト1枚では最終的な殴り合いで負けてしまいます。また、リザードンも正直雪道が無いとピジョットが厳しいです。

・アルセウスギラティナも新弾のカードで強化を受けましたがそれ以上に他の環境デッキも強化されており、その差を埋めることは困難です。ならばどうしたらいいのか?その結論として辿り着いたのが
相手を自分と同じレベルまで下げることです。
相手のリソースをどんどん枯らしていき最終的にリソース切れを狙ってこちらが押し切りる、そうすれば現環境のパワーにも抗えるのではと考えました。

・しかしそんなカードがあるのか?ジャッジマンだけでは厳しいよな…そう感じていた時にビワは現れました。

ビワの採用理由
・ビワの採用理由についてですがいとことで言うと
”新たな妨害手段”です。頂きへの雪道が無くなった今、手札干渉だけでは現環境をアルセウスギラティナで生き抜くのは厳しいので新たな妨害手段を採用ることに決めました。

・今回ビワを選択した理由としては現環境のデッキでグッズ依存のデッキが多いと感じたからです。
特に前述のパオジアンやサーフゴーは火力強化がスーパーエネルギー回収に大きく依存している為、
そこを落とすことが出来れば優位に立つことができます。

・また、進化系のデッキではふしぎなアメを使用した2進化デッキ、リザードンやパオジアンのセグレイブがいるため手札に抱えたふしぎなアメをトラッシュすることで相手が進化できない状況も作り出す事ができます。今大会でも準決勝でふしぎなアメを1枚トラッシュさせてセグレイブを2回倒すことでサイド残り2-5からでも逆転をすることが出来ました。

・環境デッキの刺さりとしては以下のようになります。

リザードン:ふしぎなアメ、ボール系統、すごい釣竿
                   カウンターキャッチャー

パオジアン:ふしぎなアメ、スーパーエネルギー回収
                   プライムキャッチャー、すごい釣竿

サーフゴー:スーパーエネルギー回収、大地の器
                   エネルギー回収、プライムキャッチャー

トドロクツキ:ダークパッチ、大地の器、ポケギア3.0

ロスト系統:ミラージュゲート、いれかえ各種
                    すごい釣竿、プライムキャッチャー

・他にも多々ありますが現環境だとかなりグッズに依存したデッキが多いと感じ、それらをトラッシュして相手の出力を落としてあげることこそが現環境のアルセウスギラティナのひとつの手段と自分は
考えました。

以上が今回使用した構築の採用理由となります。

・各対面について

・ここからは環境デッキの各対面についての有利不利と個人的に意識している立ち回りについて解説致します。

VSリザードン
(ピジョット型):微有利
(ビーダル型):五分

・リザードンで最も意識することはサイドの取り方です。リザードンの技”バーニングダーク”の性質上サイドを取っていくごとに火力が上がって行きますが何枚取ったらどれぐらいの火力が出る、火力アップ道具を持たせた場合どこまでのダメージが出るのかを意識しながらどの順番で倒していくかを意識することご出来れば楽に勝つことはできます。
特に注意するべきタイミングは、
サイド残り5枚
210+火力アップ道具(10~30)=220~240

こちらは進化前のVのワンパン圏内に入ります。
先行2ターン目でこの状況になりやすいので、
なるべくベンチポケモンが進化してる状況にしたいです。また、サイド残り4枚の場合は火力アップ道具無しでもVのワンパン圏内になるので注意です。
サイド残り3枚
270+火力アップ道具(10~30)=280~300

ここまで行くとVstarでもワンパン圏内に入ってしまう為サイド3の状況は作らないように1:1:2:2の順番で取ったりなど工夫が必要です。
・ビーダル型、ピジョット型両方に共通して言えることはまずはシステムポケモンから倒して行きましょう。相手に理想の動きをさせなければ基本的にこちらの強い動きを押し付けられるのでスターバースから積極的にボスをサーチして取りに行った方が強いと感じております。

VSパオジアン 
微不利

・手札干渉で止まって貰えれば楽ではありますが雪道が無い今はそうも行きません…。まともに殴り合っても勝てないので自分はまずは相手の足場を崩すためにもビーダルやセグレイブを倒すことを優先しています。またこの時にどちらを倒せばいいのか?と疑問に思う方もいると思いますがこれは相手のポケストップやビワでのハンデスの結果次第で決めてます。

・例えばポケストップでカイがトラッシュに行った際にはもちろんカイが引ける確率は下がります。
この場合はカイを使用しないと揃いにくいセグレイブから優先して取っていきます。

・ビワでハンデスした際にスーパーエネルギー回収がふしぎなアメのどちらが落ちたかによっても変えていきます。ふしぎなアメが落ちた際にはもちろんセグレイブを狙って行きます。基本的に今のパオジアンはふしぎなアメが3投であるためセグレイブを3体分倒すことに成功すれば”きょくていおん”が使用できずそのまま押し切る事が可能です。スーパーエネルギー回収が落ちた際にはビーダルを狙うようにしています。単純にドローソースが減り、スーパーエネルギー回収の枚数も減っているので引ける確率を少しでも下げに行くようにしたいです。

・火力アップが基本的にシステムポケモン依存のデッキであるのでそこを上手く狙って行ければ勝機はあります。

VSサーフゴー
不利

・現環境でアルギラにとって1番天敵とも言えます。
雪道があった時代は基本的に雪道ジャッジマンで止めることが出来ましたが今ではもう止める事が出来ません。こればかりはビワでスーパーエネルギー回収をトラッシュできることに賭けるしかありません。また、パルキアも辛く手札のエネルギーに左右されないアタッカーの為、最優先で倒さなければ行けません。正直どうやって勝ったらいいのか今の自分では検討がつかないので未来の僕に託します。
1番の対策は”ねんきんコロニー”のリククラゲかな?

VSイダイナキバLO
微有利

・古来よりアルギラはLOに有利と言われていますがイダイナキバLOも例外ではありません。こちらは純粋に山を削って行くタイプのLOなので落ちるカード次第では厳しいですが必要札の管理さえ出来れば基本的にビーダルを立てても問題なく勝てます。

・例えばこの対面で必要なものとしては
1.縛られた時の対策のカード(入れ替えやエネルギー)
2.手札干渉などのサポートカード
3.釣竿や手帳などの山回復カード
これらが手札に来た際は使用するタイミングまで
”すあなにかくす”などでデッキに戻さずキープしておくことで”じばんほうかい”でのトラッシュも受けないので詰みの状況を作られにくいです。

・アタッカーとしては最初にダブルターボ付きで殴るアルセウス以外にダブルターボ無しのアルセウスとギラティナVをい1体育成しておきましょう。
ダブルターボ無しのアルセウスであればブーストエナジー古代が付いたイダイナキバでもワンパンすることができます。また、ミミッキュが搭載されることがほとんどなのでギラティナvの”ひきさく”で
倒せるように準備しておきましょう。

VSトドロクツキ
五分~微不利

・基本的に後攻1ターン目から殴られると厳しいですが、VIPパスが落ちた現状だと安定感は少し落ちるので殴られる可能性は前より減ると感じております。
ミストエネルギーが2投されているので”くるいえぐる”を回避することは容易なので殴り合いとなると基本的にこちらが有利になります。またイキリンコやネオラントを出すことが多くそこを取る事ができれば一気にサイドレースを優位に進める事ができます。テツノイサハで弱点をつくことも出来るのでアルセウスで2、ギラティナで2、テツノイサハで2と
サイドレースを進めれば勝つことも容易です。
基本的に後攻を取られた際はトドロクツキも警戒してアルセウスヲタ敢えてバトル場に出さなかったら手張りをベンチのアルセウスに付けるなどしていきましょう。(後1プライムは知りません。)

vsロストギラティナ
五分

・雪道が無くなったのでスターバースを使用しやすくこちらが止まりにくくなりました。また、VIPパスが落ちたことでギラティナを安定して立てる事が難しくなっているので相対的に五分ぐらいになったとは言えます。ただし、カウンターキャッチャーやツツジからの捲り性能は未だ健在なので細心の注意を払う必要はあります。基本的には先にギラティナを育成して相手のギラティナを倒した方が有利になるので2ターンかけてしっかりとギラティナ2体を育成しましょう。また、ジャッジマンやビワによるミラージュゲートのトラッシュも有効です。

VS古代バレット
微有利

・何がとは言いませんがここでは古代バレットと呼ばせていただきます。最近話題のデッキですが非エクで300近い火力を出せてかつ耐久力も非エクにしては高いのでかなり厄介なデッキタイプです。
しかし、火力を上げるまでには時間がかかるのでこちらが常にサイドを先行し続けて逃げ切りを狙いたいです。
・相手のトラッシュ見ながら今はどのくらいの火力が出るのかを把握して早めにフトゥー博士を使用した耐久で少しでもサイドレースを有利に進めていきましょう。また、ブーストエナジー古代を付けるとメインアタッカーのトドロクツキとコライドンは
HP200になるのでこちらもダブルターボ無しアルセウスで倒せるように準備したいです。フトゥーでの耐久を見越したりvの状態で倒されないように最初のターンにいかにアルセウスを展開して進化出来るかが鍵になりそうです。今後注目のデッキのひとつです。

・現状自分が把握している環境デッキと立ち回りについては以上になります。他にも環境で見かけるデッキは多くありますので今後も環境が変わり次第、
立ち回り等を更新していきます。

・最後に

・ここまで見ていただきありがとうございました!
レギュレーション変更もあり環境がガラッと変わりましたがアルセウスギラティナにとっては追い風の環境でもあり使用者も増えると思いますのでこちらの記事が参考になればとても嬉しい限りです。

・ビワやプライムキャッチャーの採用など色々と考察しながら採用を検討しており多くの方からお褒めの言葉を頂き素直に嬉しいと感じております。最近では県内だけでなく県外の自主大会に行く度に自分の名前を知ってくださっている方がいて「アルギラで凄い結果残してるかたですよね?」と言って頂き頑張った甲斐があると感じております。これからもアルセウスギラティナを信じて使い続けていくので参考になる知識があればどんどん共有して行きますので応援よろしくお願いします!

・最後になりますが現在自分の地元の福島県の郡山市ではポケカ塾なるものが開催されております。
ポケカ塾ではお互いのプレイングの共有や上級者によるポケカ講座環境デッキへの立ち回りを考えたりなどフリー対戦からさらに1歩進んだ競技思考の対戦を主に行っております。
元々あまりポケモンカードが盛んで無かった郡山ですが今では多くのプレイヤーが増えて血気盛んになって来ております。(シティの結果で僕は罵倒されており修羅の国でもあります…)こうしてポケモンカードが地元で盛んになるのも嬉しいかぎりです。現在は塾長(Aさん)がいわき市に修行に行ったので代理で僕が塾長を引き受けております。
そしてそんな福島のポケモンカードを盛り上げるためにも郡山市のカードショップの店員(某Tさん)も
ティーチングやシティリーグの開催を増やしたりと積極的に活動してくださっています。(前シーズン8回、今シーズン6回。本当に感謝しています!)
今の郡山市のポケカ事情を引っ張って行く一員として間違えなく自分も中心にいると自覚しておりますのでこれからも皆の目標となれるようポケカマシーン240は頑張って行きます。ここまでご覧いただき本当にありがとうございました!




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