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744gの超未熟児出産体験記2008(1)-病院搬送

【2008年に超未熟児で生まれた娘の昔のブログ記事に加筆するかたちでnoteに移しました。超未熟児ママたちに少しでもお役に立てたら嬉しいです。】

2008年春。

赤ちゃんが3ヶ月半も早く産まれました!きっと春が好きで、桜がひらひらと舞うのを見たくてしょうがなかったのでしょう。

夏に産まれると思っていたら春に産まれ、男の子だと思っていたら女の子が産まれました。

以下、私の体験記です。
同じような経験をしている人に、少しでも勇気を与えられたらと思い、記します。

私は31歳、健康な妊婦だったと思います。
フリーランスのカメラマンだった私は、妊娠がわかってからは仕事もセーブし、のんびりとマイペースに日々を過ごしていました。

23週のある日突然、家でテレビを見ていたら破水をしてしまいました。感覚としては、おしっこが急に出てきて止まらないといった感じで、ただただ床に溜まっていく水を呆然と眺めていました。

はっとして病院に電話すると、「タオルを股に挟んで、すぐにタクシーで病院に向かってください!」と言われました。

頭が混乱している私はタクシーを呼ぶこともできず、姉に事情を説明してタクシーを呼んでもらいました。「赤ちゃんが死んじゃったらどうしよう」と、まさかのことを想像したら膝がガクガク震え、弱虫の私は涙をこらえるのに必死でした。

妊娠期に通っていた病院に着くと、状況が深刻とのことで大きな病院に搬送されることになりました。「前期破水」というものでした。

赤ちゃんが無事なのかどうか心臓がどきどきして、救急車の中で涙がとまりませんでした。実は、2,3日前から出血が止まらず、病院に行くと「様子を見ましょう」と自宅に返されるということがありました。やっぱり異常だったのかな、入院させてもらえばよかった、という気持ちになりました。

搬送先の病院はNICUのある大きな病院でした。
「赤ちゃんが外で生きていくには週数がまだ早すぎて、今手術をして取り出しても、母体ともにリスクが高い」と先生に言われ、「とにかく1日でも長く胎内にいれておいてあげましょう」と伝えられました。

それから天井だけを見つめる日々が始まりました・・。


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