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【ゆるく書くブルアカ】時計仕掛けの花のパヴァーヌ編-2「全てをロマンで覆せ」

(エデン条約編まとめにつきましては、これ以降に投稿したいと思います。もう少しお待ちください。)

今回もネタバレを含みます。ご了承ください。
一年前、私たちは迫り来るエデン条約編の続編にドキドキしつつ、突如ぶち込まれた温泉イベントを楽しみ、またエデン条約2章、3章へと戻っていく…そんな日々を送っていました。
そして今年は晄輪大祭に飛び込んだのちに、ミレニアム舞台のメインストーリーにどっぷりと浸かる11月と12月ということになりそうです。

それもそのはず、ついに約1年と8ヶ月ぶりに2章を公開すると怒涛の勢いで先生を悲喜交々の渦に引き摺り込んだゲーム開発部編こと時計仕掛けの花のパヴァーヌ編の続編がきたのですから。
ここ一年はエデン条約編、カルバノグの兎編などの注目が著しく高いこともあり、ゲーム開発部編はやや陰に隠れていたのですが、まあ1章終了時点で多くの謎があったこともあり、続編には大きな期待があったとも言えます。

1章は以前にも紹介した通り、部活廃部の危機に最高のゲームを作って立ち向かうという、ゲーム開発部の青春と銃弾飛び交うキヴォトスのミリタリー的要素をまとめたロマンあふれる物語でした…

が、2章はそうはいきません。
2章前半でも見られた平和な日々の前に、突如として世界の謎が最悪の形となって降りかかります。アリスの正体とそれにより起こった事件がミレニアム全体に濃い影を落とすことになりました。

「友人の少女一人を犠牲にして、世界を守るならそれが合理的だろう。」
私たちに突きつけられたのはその難題でした。
「無名の司祭の作り上げたオーパーツ」
「そもそも生徒などではない存在」
「勇者じゃなくて魔王」
飛び交う言葉の数々にその前の事件のこともあってか、いやなほどに残酷で説得力のあるものでした。

でもそれでも私たちと話していたアリスは友人で仲間で、かけがえのない存在で…という思い。拭い去れないそれを武器と原動力に変え、少女たちは立ち向かっていきます。

舞台はリオの作ったセーフハウスへの潜入を試みたことにより、そのセーフハウスこと「要塞都市エリドゥ」へと移ります。

今回はハッピーエンドを望む思いを契約とともに状況をひっくり返したエデン条約編とは異なり、「合理と論理を盾にしてきた奴に友情とロマンと屁理屈のみで状況をひっくり返す」おおよそミレニアムの生徒とは言えない力技で立ち向かうという、いわばとてつもない王道を行くシナリオです。

その主役はゲーム開発部全体に当てられており、エデン条約編ほど先生は動くわけではありません。

ブルアカは生徒たちの物語ではありますし、ミレニアム生徒はだいぶ優秀で個性ある生徒たちなので、それらが大活躍したら、先生が指揮官と終始マスコット枠で落ち着くのもなんらおかしくはありません。
エンジニア部もエイミも(というかエイミが突如現れて事態好転させるの恐ろしい。)、ヴェリタスもC&Cも、リオ会長のマークしていなかったあの人も大活躍で…誰だったのかは本編で。

後半のメインはネルvsトキ(パワードスーツ:アビ・エシェフ)とラストまでの展開になるでしょう。
(調べたところ、アビ・エシェフはバビロニアの王様の名前でした。)
街全体の電力と膨大な演算能力を駆使して未来予知に近い状態へと昇華したトキの変身形態にネルやC&Cのメンバーがどう立ち向かうのか、という点に大きなスポットが当たりました。

そこで2章前半のチートとの対処法が活きてくるわけなのですが……ここのバトルに対しての新規スチルの多さとSDモーションに爆上がりしつつ、これが映像だったらと思わずにはいられない。

タワーへと潜入後、ついにリオとの対峙、そしてアリスを奪還かと思われたそのとき、アリスとともにDivi:sionが目覚め、さらなる危機が訪れます。

ここでセキュリティの防衛をリオがしてないのがおかしいのではということはありますが、反証にここではネットワークが「鏡」によってヴェリタスの操作側になっていることが挙げられます。
「鏡」というプログラムはセキリュティに守られている中身をそのままコピーして閲覧や使用、ハッキングを可能にするもの。つまり、リオが扱っていたセキリュティ自体はほぼ無効化されていたままなので、その状況の中でdivisionに狙われたわけでしょう。
そもそも鏡による通信がなされた時点で制御権はヴェリタス側であったわけで、防衛などは多分なされていない可能性が高いです。divisionが完全に横槍入れた形
まあその後の終焉の演出のためにエリドゥが使われるのはもう…想定外だったんだとしか。

そしてあのラストシーン、ゲーム開発部にしかできないエンドを見せてくれたんだと思います。何より「友情と勇気と光のロマン」というタイトルを完全に回収する終わり、ゲーム開発部の集結から始まり、平和な日常へと戻っていく。その過程を究極にまで押し上げたロマンのみの結晶体とも言える作品でした。

「わたしたちのクエスト」良すぎて感極まったのは言うまでもなく。

さてさて、ロマンの後に残るのがキヴォトスに残る多くの謎です。これ普通に3章があるような気がする終わり方でした。エリドゥ周りが何にもよく分かってないままに加えて、divisionが逃げたまま、さらにリオ会長が多くを語らずに失踪と、目下の目的であったアリス奪還には成功したものの、多くの問題が残る中での終わりでした。アビドス2章のような形ですね。

まあ、エデン条約3章(3章エピローグ後にfinって書かれていたので普通に続編はあると思ってます)の後にあの4章が描かれたこともあるので、普通に何かしらの形の回収があるとは思っていますが、今はとりあえずこの王道エンドを噛み締めて生きていこうと思います。

来る2周年にはまだまだ期間がありますし、2週間くらい後にどういうシナリオが描かれるのか楽しみに待っていようと思います。
謎が増えるってのも面白いですね。

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