史上最熱の三日間「にじさんじ甲子園2021」本戦まとめ-1:Aグループ編
ここ数日のトレンドを席巻したにじさんじ甲子園本戦。予想通りの強さを発揮したメンバーも、まさかまさかの番狂わせも起こしたチームもいて、昨年以上とも思える盛況となった。予選Aから少しずつ振り返る。
Aグループ一試合目 アン大 vs V西
序盤から先攻のV西有利となる展開。4回表までの攻撃で8点を取るなど優位に試合を進め、ナギ先発のアン大投手陣を追い詰める。
対するアン大、4回裏に1点を返したのちに尚も満塁で先発でびでびのフォーク失投を見逃さなかった甲斐田晴の満塁ホームラン。これが今大会初の本塁打となる。
この回でアン大は5点を取り、アタックポイントでの勝利もあって一気に流れをつけたかに見えたものの、その後もV西の勢いが止まらない。雨森小夜のソロホームラン、花畑チャイカの3ランで5回以降合計8点を獲得。アン大の投手陣を崩したVR関西、初戦圧勝となった。
アン大 5-16 V西
Aグループ二試合目 ヴィランvs にじさんじ
Aグループの天下分け目の一戦とも言えるこの戦い。
序盤から今大会最強エース叶とヴィラン先発の剣持の投手戦が展開されるも2回裏に叶がまさかの自援護。にじさんじ高校が先制。
しかしここから反撃が始まる。4回裏に0-2となり、劣勢が加速したヴィラン連合は5回表にノーアウト2、3塁のチャンスに7番卯月コウの犠牲フライで「ターニングポイント」を制する。1-2となった6回表には2番りりむと3番物述有栖の連続安打で同点。なおも2アウトで2塁としたところでチャンスAの5番鈴鹿詩子が安打を放ち、ついにヴィラン連合逆転となる。
しかしまだ勝負はここからだった。最終回となる7回裏、4番本間ひまわりの安打、5番タカへのフォアボールで、またも「ターニングポイント」。6番天開司の送りバントでチャンスを広げるも、7番愛園はアウトとなる。そしてここからまさかの流れが続く。
8番ユードリック(チャンスG持ち)の代打オリバー・エバンスの起用に呼応したのか、ここでスタミナ切れののリリーフのレザを降板し、オリバーの同期のレオス・ヴィンセントを登板。まさかの新人「エデン組」同士の対決となる。そしてここでオリバーにフォアボール。
2アウト満塁となり9番叶への代打リュ・ハリがサヨナラタイムリーを決め、最後まで目が離せない勝負の行方はにじさんじ高校の逆転勝利となった。
ヴィラン連合はスタミナもある程度あるリリーフ黛の早々の交代が裏目に出たか、ヴィンセントが抑えきれずに苦い敗戦となった。エース叶はまさかのにじさんじ甲子園初の完投。キャッチャー特能なしを自身の基礎能力と根性◯、さらに低下したステータスを尻上がりでカバーするというコンボでまさかのゾンビ戦法のお披露目となった。
ヴィラン 3-4 にじさんじ
Aグループ三試合目 アン大vs にじさんじ
アン大は1回表から先発ナギがにじさんじ高校3番レヴィ・エリファのホームランで被弾。先行されるものの、4番相羽ういはの犠牲フライで同点になり、まだ逆転の目があるかに見えた。
しかし先発ナギが連打で狙い撃ちにされ2回以降6点を被弾し降板。続く後続も踏ん張れずに、打線もエース叶に対して何もできず7回終了後は12-1の敗戦。大敗を喫したアン大、ここで1位の夢は潰えた。
投手も弱くなかったのだが、連打でのスタミナの削られようが手ひどく響き、投手枚数を使う形になってしまった。
アン大 1-12 にじさんじ
Aグループ四試合目 V西vs ヴィラン
名勝負となったこの試合、V西は1番月ノと2番ベルモンドの連続安打で1点を先制すると、4番チャイカの2試合連続のホームランで初回3点のリードを得る。序盤はでびでびのフォークで打ち取る投球も続き、3回までは1点で抑える。4回に西園チグサの盗塁でチャンスを作り、ましろの安打で1点を返す。
4−1で迎えた6回裏、1アウト2、3塁で代打成瀬鳴がフェンス直撃の一打で2点タイムリー。続く卯月コウの安打でなおも1、3塁で「ターニングポイント」。代打朝日南アカネが犠牲フライで同点とし、ここを制する。
続く最終回はヴィラン連合の1アウト1,2塁のピンチでの「ターニングポイント」から2アウト満塁になる一進一退の攻防。しかしここでリリーフのレザが0点で凌ぐ。
続く7回裏、リリーフ登板した明楽レイに対し1番ギルザレン、2番りりむの連続安打でサヨナラタイムリーとなる。前試合でサヨナラに泣いたヴィラン連合、V西に見事サヨナラ勝ちを決めた。
V西 4-5 ヴィラン
Aグループ五試合目 ヴィランvs アン大
1位奪取のための得失点差の関係上、なんとしても大量得点が欲しかったヴィラン連合だったもののまさかの後攻選択。これは監督が終盤で気付く事になる。
さらに今回から先発になったリゼが序盤から4回まで好投を見せ、リリーフ陣もそれに続く中で、点数は取れるもののあと一本が出ない状況になってしまう。アン大打線を投手陣が抑え、結果としてはヴィラン連合は勝利に終わるものの、3−0とここまで大量失点を許したアン大が善戦。
ヴィラン連合は1位奪取が難しい条件となり、最終戦のV西かにじさんじの勝者が決勝へと進むことになった。
アン大 0-3 ヴィラン
最終戦前の勝敗データ(最後は得失点差)
にじさんじ 2勝0敗 +12
V西 1勝1敗 +10
ヴィラン 2勝1敗 +3
アン大 0勝3敗 -25
最終戦はV西の2点差以上の勝利orにじさんじ高校の引き分け以上で一位が決まる
Aグループ六試合目 にじさんじvs V西
昨年の決勝と同じ好カードの対決。
にじさんじ高校の最強投手にV西の天才2人を軸とする強打線がどこまで食らいつくのかという前回とは真逆の構図だったものの、いざ勝負が始まるとその差はジリジリと開いていく。月ノなどが安打で出るも3番星川の不振などで0点で抑えられ、守備では5回まで毎回にじさんじ高校打線に1点ずつ取られてしまう。最後まで踏ん張りを見せるも、好調だった打線はあと一歩のところで沈黙し、得点のなかったV西の完封負けという結果に終わった。
にじさんじ高校のエース叶は予選全試合で無四球完投。キャッチャー特能なしで基礎ステータスの高さと「根性○」と「尻上がり」でスタミナ減少をカバーして長くイニングを投げるゾンビ戦法が火を吹いたと言える。
V西 0-5 にじさんじ
結果として以下のように
1 にじさんじ高校
2 ヴィラン連合
3 VR関西圏立高校
4 アンちゃん大好き高校
となった。やはり見事だったのはにじさんじ高校の最強投手叶の予選全完投。キャッチャー特能無しを見事にカバーするまさかの投球で他の強打線を圧倒するピッチング。ヴィラン連合戦は得点差であわや敗北とも思われたが、様々な形で救われたことになる。