にじさんじ甲子園-4「予選の注目ポイント+Aグループチーム紹介」

まず、にじさんじ甲子園と「栄冠ナインでの試合」との少し違う点の紹介

・基本CPUでのオート操作(主催によってCPUの投球、打撃などの強さをある程度調整済み。)監督は事前オーダー、途中の選手交代、申告敬遠のみ可能
・栄冠ナインであった信頼度や監督指示、性格依存の特殊カード(いわゆる「魔物」など)、伝令、戦術などは完全に無効。ステータス、特殊能力でのよりシビアな対決。(それでも打つメンバーは打つし、打たない方は打たない)
・ターニングポイント、アタックポイント、ディフェンスポイントの存在

最大の特徴であるターニングポイント、アタックポイント、ディフェンスポイントとは試合中に発生する、試合の流れを変える分岐点のようなものである。

ターニングポイント:同点または僅差での接戦時に負けている側の逆転や同点のチャンスなどで発動。
攻撃側は得点することでそのイニングのみで後続の打者にバフがかかる。
守備側は発生後の攻撃を0点で抑える事でその後の自チームの攻撃で打者にバフがかかる。

アタックポイント:リードされて負けている側の攻撃でチャンス時に発動。得点すると後続の打者にバフがかかる

ディフェンスポイント:リードされて負けている側の守備でピンチ時に発動。発生後の攻撃を0点で抑える事でその後の自チームの攻撃で打者にバフがかかる。

これらのポイントを制することでバフをもらい、戦力差があろうとも試合を有利に進めることや逆転も可能になる。いわゆる「ドラマチックな野球」を生みやすいシーンの演出とも言える。昨年も特にターニングポイントで試合の勝敗を分けたシーンがいくつも存在する。


・Aグループ第二試合の王立ヘルエスタvsVR関西
6回裏1アウト1,3塁で9番成瀬鳴がスクイズ失敗も出塁、その後投手卯月コウが1番夜見れなに対し死球。満塁となったチャンスに戌亥とこの2点タイムリーで逆転。そのままリードを守った王立ヘルエスタが逆転勝ち。

・3位決定戦 聖シャープネスvsにじさんじ農業
7回2アウトで3番雨森小夜が1点追加で3-2となりなおも1,2塁でにじ農更なる追い上げの場面でリリーフ投手りりむvs4番葛葉の「ゲーマーズ同期対決」。チャンスをものした葛葉の左中間を割る長打でにじ農同点。そのままにじ農が勝利をつかむ。
ルールとしてはこんなところだろう。

続いて試合を左右する選手の持つ特殊能力(通称「青特」、「赤特」)について。特に今回試合で威力を発揮しそうなもの、目につきやすいものをピックアップする。

威圧感(投手・野手)
威圧感(投手)はリリーフ登板時に発動し、相手バッターのミートとパワーを2段階ダウンさせることができる。打線の得点力を削げる可能性が高く、失点を防ぐこともしやすくなる。9回の接戦をピシャリと抑えるのもよし、なるべく威圧感所持投手を長く投げさせるのも一つの戦術。周央サンゴ(帝華)や矢車りね(V西)、飛鳥ひな(加実)などが所持。

威圧感(野手)は所持した打者が対戦時に相手投手のコントロールを減少させて、投球時の消費スタミナを増加させる。これが1球投げるごとに判定があり、後述するカット打ちや粘り打ちなども合わせて相手投手を早めに降板させるような害悪コンボも可能。
ただし後述する投手スキル「闘志」で無効にはできたり、キャッチャーB以上である程度の軽減は可能。ただしこのスキルには大きな特徴があり、所持している打者の1つ前の打順の打者でも効果量は小さくなるが効果自体はある。1つ前の打者にカット打ち所持の打者を置いて粘らせるなどもでき、このように投手の交代を早めることなどから試合の行方を左右するスキルの一つであることが伺える。威圧感(野手)はニュイ、ロゼミ(加実)、クレア(レ高)、ベルモンド(V西)、りりむ(ヴィ連)などが所持。


カット打ち・粘り打ち
カット打ちはいわゆる2ストライク状態からファールボールを打ち続けて粘りやすくなる能力、粘りうちは2ストライク状態からミート打ち時にミート増加する能力と2つを合わせることで相乗効果も見込める能力、これに威圧感を合わせると投手の投球数を稼いだ上でスタミナを削って打ちやすくしつつ、交代を早めることも可能。あくまで上手くはまればの話ではあるが、かなり苦しめられそうな戦術である。カット打ち、粘り打ち、いずれもかなりのメンバーが所持している。

ちなみに「カットor粘り打ち→威圧感」の打順になっているチームは
レインボール(4:フミ-5:クレア)
加賀美実業(1:エトナ-2:ニュイ) エトナはカット・粘り両方所持。
VR関西(1:月ノ-2:ベルモンド) 


勝ち運・ムード○
どちらも多くの投手や野手が所持している。勝ち運は登板時に自分のチームのパワーを増加させる。(ちなみに赤特である「負け運」も存在する。こちらは登板時にパワー減少)ムード◯はベンチ入りさえしていれば味方のミートやパワーが増加(正確には赤特の「ムード×」との数を比較し、多ければ一定のバフがかかり、同数であれば相殺)とどちらも取得難易度の割にコストパフォーマンスが高い能力であるため、多くのチームがこぞって特訓などで身につけた。勝ち運は登板時のみのため、なるべく多くのイニングで投げさせた上で打線の援護をもらうのが定番の戦術である。

キャッチャーA・B
今回最重要と言っても過言ではない「最強青特」の一つ。いわゆる捕手のリード能力を示す指標。
キャッチャーC以上であればこの能力を持つキャッチャーが捕手の守備にいる際、投手のコントロールが増加し、消費スタミナが減少する。効果量はC<B<Aの順に大きい(B以上が効果が大きいとされている)。威圧感などの存在もあり、投手の枚数やスタミナがネックになりがちな今回の本戦においてこの特殊能力が何よりも重要視されるのは昨年の本戦からも明らかである。
デフォルトであるキャッチャーDの場合、失点が少ない状態のスタミナAでも9イニング中5~6イニングで降りることになる。(キャッチャーDでの昨年の月ノ投手は5回2失点に抑えてスタミナ切れで降板。)ある程度安打が生まれることが前提である以上、投手のスタミナは課題に他ならないのであり、それを支えるのがバッテリーである捕手の力、キャッチャー特能である(打撃面よりもぶっちゃけ優先度が高い)。取得難易度も高く、それゆえに勝利のドラマを生む名バッテリーの存在には欠かせない。

キャッチャーB以上を所持し、本戦で捕手の守備に入りそうなのが
A:ましろ(V西、キャッチャーA)、ハン(ヴィ連、キャッチャーB)
(ちなみにV西は雨森もキャッチャーBを所持)
B:ミユ(レ高、キャッチャーA)ニュイ(加実、キャッチャーA)力一(帝華、キャッチャーA)

である。ここがないチームがいずれも投手戦でアドバンテージを取られる形になりそうだ。

闘志
先発時は初回から、リリーフ登板の場合は登板時の得点差が同点、リード時に発動。
威圧感(野手)無効、球質がやや重くなる、投球時の消費スタミナが減少と、効果が大きいものの、2点の自責点(失点)などで効果が消滅するため、実はかなり保つのが難しい。登板時には打線の援護もあってなるべくリードを保ちつつ、守備側でも相手打線を封じることが必要になる。天宮(帝華)やでびでび(V西)、モイラ(レ高)、ジユ(加実)が所持。炎のようなエフェクトで発動が判別できる。

対エース◯
一定の条件(球速148km/h以上、コントロールC以上、変化球総変化量8以上)を満たしたエース級投手との対決の際に自身の打撃能力が上がる。叶(にじ)、社(加実)、アルス(レ高)、不破(神速)などが該当し、フレン、相羽、葉山(アン大)や郡道(レ高)、エリー(ヴィ連)、花畑(V西)などが所持。

乱調(デバフスキル)
登板した次の回以降に7%の確率でコントロールがダウン。かなり減少量が多く、エース級投手に手痛く響く恐れもあり、先発でもリリーフでも発動して毎回判定があるのもネック。リゼ(アン大)や舞元(帝華)、ジユ(加実)にある。


こんなところだろうか。他にも多いがとりあえず今回注目したいのがここら辺である。(他にも強い打撃特能として安打製造機になりやすいアベレージヒッター、本塁打を生みやすいパワーヒッターや広角打法、プルヒッターなどがある)

という事で次は出揃ったAチームの紹介と予選グループだ。

Aグループ


・アンちゃん大好き高校 
 ー鍵を握るガラスのエースと強者喰いの打撃ー


1、2年目こそ振るわなかったが3年目にはフレン、相羽ういはなどの強力打線も開花し、格上の名門高校に3HRで逆転勝利を飾るなど大分県大会は決勝進出。甲子園には一歩届かなかったものの、十分に予選を戦えるチームへと進化したと言える。
投手の鍵は「ガラスのエース」とも称されるリゼ・ヘルエスタ(転生元は山口俊投手)。高い基礎ステータスだが赤特(デバフ)4つと安定性に不安があるものの、格上の戦いでは奪三振10を記録。本人の能力が高いだけに彼女の投球が精度高く決まれば、俄然と勝利が期待できる。後続に続くソ・ナギ、魔使マオ、シン・ギルもリゼ降板後のマウンドでいかに安定した投球を見せられるかが気になるところ。キャッチャーB以上がいないため、意地でも継投策と打撃でつないでほしい。

その打撃面だが、予想されるメンバーはこんな感じとなった。

1 セカンド   渋谷ハジメ 
2 センター   勇気ちひろ 
3 キャッチャー フレン・E・ルスタリオ   
4 ファースト  相羽ういは
5 レフト    甲斐田晴
6 サード    葉山舞鈴
7 ライト    ラトナ・プティ
8 ショート   静凛
9 ピッチャー  リゼ・ヘルエスタ(先発)

1,2番の2人は特殊能力や高い走力などでそれぞれにチャンスメイクの役割を担う。
そしてアン大打線は3~6番が主な得点源、高いパワー、弾道のあるフレン、相羽ではホームランも期待でき、ガラガラ打法で驚異の打率を残す甲斐田晴や県大会ではサヨナラ2ランも放った葉山などもかなり侮れない。

そして今回鍵を握りそうなのがフレンや相羽、葉山の持つ「対エース◯」という能力。一定の条件(球速148km/h以上、コントロールC以上、変化球総変化量8以上)を満たしたエース級投手との対決の際に自身の能力が上がる。今回は確実に予選ではにじさんじ高校の先発投手、叶に刺さるため非常に有用。この能力の発動と本人の打撃次第ではにじ高との試合の状況がひっくり返る可能性すらある。強者喰いとも言える打撃と投手陣、さらに守備の踏ん張りがあれば十二分に上位の可能性は存在する。

・ヴィラン連合(大分)
 ーダークホースではない。間違いなく優勝候補ー

1年目に夏甲子園出場とまさかの躍進を見せたヴィラン連合。それ以後は高い壁に阻まれ甲子園出場とはならなかったものの、1年目の躍進を糧に総合力高いメンバーが加入する。投手陣にも打撃にも隙のないチームはまさに脅威に他ならない。

投手陣はやはりエース剣持刀也(転生元は永野将司投手)の安定感は抜群。3年間通して先発のマウンドに立ち続けたエースは押しも押されぬ直球派へと進化。ノビと奪三振能力、さらにキレのある変化球も合わせて昨年の月ノ投手を思い出す仕上がりに。さらに後続には2年のレザ(転生元は前田健太投手)、3年リリーフ黛も控える厚みのある投手陣。ハン・チホのキャッチャーBも合わせてバッテリーの安定感も抜群。なかなか得点を奪うこと難しい投手陣になったと言える。

打撃面も悪くはない。打順を一通り紹介すると

1 サード    ギルザレンⅢ世
2 セカンド   魔界ノりりむ
3 センター   物述有栖
4 ファースト  童田明治
5 レフト    エリー・コニファー
6 ライト    鈴鹿詩子
7 ショート   卯月コウ
8 キャッチャー ハン・チホ
9 ピッチャー  剣持刀也(先発)

基礎ステータスも特殊能力に関してもかなり悪くないメンバーに仕上がる。1番から安打を生み出しやすく、ランナーでも能力「撹乱」が発動するギルザレン、威圧感を生み出し投手のスタミナを削る2番りりむ。3番の物述、三振グセを克服した4番の童田はともに「広角打法」を所持し長打を期待出来るクリーンナップと言える。他にも「走塁A」と走塁技術の高いエリー、「チャンスA」所持の鈴鹿詩子もなかなかに強力であり1-4番の後に、5-6番でのダブルチャンスも視野に入る攻撃的な打線だ。先発の剣持、後続のレザの「勝ち運」がある状態で個々人の打撃が噛み合えば、堅守猛攻が期待出来る打線だろう。

・にじさんじ高校(兵庫)
ー不動の最強エースを援護できるかー

3年間を通じて強豪校に阻まれ甲子園出場は叶わなかったにじさんじ高校。それでも注目されるわけはやはり大エース叶(転生元は小山正明投手)の存在が大きい。☆646とにじさんじ甲子園、いやVtuber甲子園などを含めても過去最高の評価を得るその強さの中身はスタミナS、コントロールA、球速162km/h、変化球総変化量は第二ストレート合わせて9(うちパーム3、カーブ3、スライダー2、+ムービングファスト)と圧巻の仕上がり。強化版青特である金特「精密機械」(低めに投げるとコントロールアップ)に加え、青特「対ピンチA」「ノビB」「キレ○」「奪三振」「根性○」「牽制○」「尻上がり」「対強打者○」と元々強かった投手がこれでもかと強化された。中でも地味に効くのが「根性○」である。能力は下がるがスタミナ切れ以降少しの間投げることができるため、ある程度投球イニングを稼げるのが特徴。彼が登板すること自体が相手打者にとって脅威に他ならない。

そして後続には1年リリーフのヌン・ボラ(転生元は桑田真澄投手)、3年リリーフのライラ・アルストロエメリアなどが控える。彼女たちも強力であり、叶降板後も油断はできない。しかし、キャッチャーB以上が存在せず、叶の完投などは厳しいため、いずれも終盤はリリーフでの勝負になりそうだ。

そして気になるのが打線だ。基礎ステータスは決して悪くなく、他チームに比べても遜色ないのだが、叶の影に隠れてしまい、強打者と呼ばれるほどの打撃特能持ちもいないのがネック。どれだけ打線の援護ができるかが問題になってくるだろう。
打順も合わせてメンバーの紹介を行う。

1 ファースト  ユードリック
2 キャッチャー 本間ひまわり
3 セカンド   伏見ガク
4 サード    タカ・ラジマン
5 レフト    愛園愛美
6 ショート   三枝明那
7 ライト    天開司
8 センター   レヴィ・エリファ
9 ピッチャー  叶(先発)

上位打線にはもちろんひまわりやタカなどの基礎ステータスの高い強打者もいるものの、特殊能力を見ると少し物足りない印象も受ける。この打線が怪物エースを援護できるか、そこに2連覇の運命がかかっている。


・VR関西圏立高校(大阪)
ー2人の天才、猛攻なるかー

3年目の夏、苦境を脱して大激戦を制して昨年を超える甲子園出場を果たしたVR関西。その爆発の原動力は間違いなく打線に他ならない。今回は先に打線を紹介する。

1 センター    月ノ美兎
2 レフト    ベルモンド・バンデラス
3 ファースト  星川サラ
4 ショート   花畑チャイカ
5 ライト    雨森小夜
6 セカンド   西園チグサ
7 サード    夕陽リリ
8 キャッチャー ましろ
9 ピッチャー  でびでび・でびる(先発)

やはり強いのは2人の天才、 月ノ美兎と花畑チャイカ。どちらも弾道などの改善、チャイカに至っては登録名の改善もあり3年目では打率を伸ばす。3番の星川も合わせて本塁打も多く狙える上位打線はまさに脅威である。特に1番月ノと2番ベルモンドのコンボはなかなかに強力。月ノのアベレージヒッターや粘り打ちで安打を狙い、ベルモンドの威圧感と月ノが塁に出れば撹乱が発生する以上、初回から2人が相手投手を苦しめることは必至で、その後に星川とチャイカの打撃力が重なれば序盤から大きくリードすることも可能だ。4番以降の下位打線もうっかりなにを起こすかわからない雨森や盗塁を狙える西園もいるため気を抜けない打順である。昨年も打たない下馬評が続いていたチャイカは本戦で大活躍した以上、広角打法など打撃特能も強い今年が期待が高まる。

守備に関しても安定している。センターラインにいる天才2人は強力で、特にチャイカは1年でのコンバートで遊撃手の守備に入って以降、安定した守備を見せており二遊間、三遊間は堅い守りが期待できる。

そしてネックは投手だろう。でびでび・でびるは変化量7のフォークを武器に先発のマウンドに立つ。特能も強力で、なるべく勝ち運を持つ彼の登板中に援護が欲しいところ。後続には威圧感持ちの矢車、乱調が消え安定する明楽レイもいるが、キャッチャーAのましろや安定した守備陣を後ろにつけ、彼らなりの投球を見せて欲しい。


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