おれは黒埼ちとせがステとモバで異なる存在だと確信したけど貴様は?
「時空が異なる」という解釈は過去の記事などで散々述べているのでこの記事では書きません。
「別個の存在」の根拠も、今回の主旨に沿う範疇で、最小限に書き記していきます。
先日、TRUE CLOURSを見終えました。
「戯れ」の一部始終を覗けたり、千夜がアイドル・白雪千夜のファンを実感できていたのが印象的でした。
中でも刺さったのは4話です。
ちとせが美嘉を「私達の物語」に巻き込んだコミュです。
美嘉にも千夜ちゃんを託す最中、ちとせはアイドルの知見を広げることもできました。
「アイドルはただ歌って踊ればいいだけじゃないんだ。」
「自分のことやお客さんのこと、たくさん考えて、背負ってるんだね。」
自分のためではなく、千夜ちゃんのためにアイドルになったちとせ。
だから、わざわざ自らを背負う対象として語ったり、アイドル活動の主体に自分を置けない心情を「自分のことを考えるの、苦手だから」と美嘉に吐露する姿はちとせらしく映りました。
一時はアイドルから身を引こうとした彼女が、アイドルに真摯に向き合うきっかけが芽生えたようで嬉しかったです。
そしてモバマス時空とは別の存在と確信しました。
モバマス時空の【クリムゾンセレニティー】のアイドルコメントが最たる要因です。
「今が楽しければ、それで良いじゃない。」
これは自分のことを考えるのが苦手な人間が語る言葉じゃない。
前述したように、ちとせがアイドルになった経緯は千夜のためです。
それはどちらの時空でも変わりはありません。
デレステ時空では千夜を「託す」ためであり、P延いてアイドルは「託す」存在足りえるか見定められていました。
念願かなって、新人ユニットデビュー企画・Fascinate公演で「託す」見定めを完遂しました。
それどころか、ちとせ自身にまでアイドルの炎が灯るという、芳しい成果を得ました。
それらは全て千夜ちゃんを「託す」ためにちとせ自身が奔走した結果です。
しかしモバマス時空ではそもそも「託す」奔走をしていないのでは?
デビュー前後と扱われているぷちデレラの台詞をいくつか列挙します。
3つとも、ぷちデレラのLvが21~30の時に語る言葉です。
Pにスカウトされて以降、レッスンやオーディションなどの経験を重ねて少し経った頃の言葉です。
これらの言葉を用いてくみ上げると、モバマス時空における黒埼ちとせは
「未来を諦めた。そんな自分でも遺せるものがあるとアイドルに見出し、『私だけの道』に向かって踏み出す」。
そのような人物像が浮かび上がりました。
特に意識させられたのは2つ目の台詞。
この「遺せるもの」というのが、デレステ時空とは異なる、モバマス時空における黒埼ちとせがアイドルに見出した活路だと思いました。
つまりモバマス時空における黒埼ちとせは、白雪千夜を誰かに「託す」ためではなく、白雪千夜に自らの手で「遺す」ためアイドルの活動している。
というのが自分の解釈です。
「託す」と「遺す」は重ならないと思います。
そもそもデレステ時空とモバマス時空では黒埼ちとせがアイドルになる経緯が全く異なるからです。
モバマス時空では、おそらくスカウトされて所属したのだと思われます。
また、エリアボスという、既にアイドル活動をしていたかのような立ち位置から、LIVEバトルを経て加入しました。
言葉が濁ってしまうのはデレステのコミュのような、細かい描写が無いからです…
エリアボス、それも鹿児島の、という設定まで拾うかはかなり人を選びますね…
また、鹿児島のエリアボスから所属という経緯は二人とも同じです。
ただいずれにせよ、デレステ時空と分かつ、決定的な違いが一点あります。
モバマス時空ではちとせと千夜が殆ど同時に所属したと思しき点です。
これはデレステ時空では起こりえません。
何故なら、デレステ時空のちとせと千夜は加入の時差が絶対に存在します。
デレステ時空のちとせは、Pに自分をスカウトさせて、P延いてアイドルを「託す」存在足りえるか見定めるところから始まりました。
デビューを果たし、人々の歓声や大きな音を浴び、アイドルを実感した。
そうしてちとせは「僕ちゃんのお世話」を「託す」見定めを済ませました。
この見定めが済んだからこそ、白雪千夜はオーディション会場に足を運ぶよう黒埼ちとせに指示を受け、Pに合格させ、所属に至りました。
「デビューを果たした」黒埼ちとせの進言なくしてアイドル・白雪千夜は生まれなかった。
それがデレステ時空における白雪千夜の所属経緯です。
「エリアボスといえども、デレステ時空でも白雪千夜との出会いに時差がある」という声もあるかもしれません。
ですが、シン劇1270話で「新しい仲間」として紹介されているのは黒埼ちとせと白雪千夜の両名です。
前述しましたが、白雪千夜の所属は黒埼ちとせがデビューを果たした後。
ならば「新しい仲間」として紹介されるのはちとせ一人のはず。
デレステ時空のような「託す」見定めを実行しているならば、所属した直後だとアイドルが「託す」にふさわしいと確証を得られなければ去るだけなので、「一緒に紹介したい子がいるから少し待ってね♪」などと言葉にすることは無いと思います。
だから、二人揃って「新しい仲間」と紹介されるのは、デレステ時空との明確な違いだと思います。
二人のモバマスの初期カードのアイドルコメントは、デレステ時空のメモリアルコミュの台詞と殆ど合致します。
しかしながら、シン劇然り、デレステのコミュとモバマス時空の描写が噛み合わない、というのが自分の考えです。
長くなりましたが、以上が「託す」と「遺す」が重ならないと思う大筋の理由です。
「ステとモバで異なる存在と確信した」という本稿の主旨に話を戻します。
書いてる際中に気付きましたが、モバマスの【クリムゾンセレニティー】の台詞は、デレステの【緋薔薇の令嬢】と相反します。
【緋薔薇の令嬢】の台詞と【クリムゾンセレニティー】の台詞を並べます。
「今だけじゃなくて、未来も楽しければいいなって、思ってるから。」
「今が楽しければ、それで良いじゃない。」
これらが同一の人間が語る言葉には全く聞こえません。
「時系列が違うだけ」という声もあるかもしれませんが「そもそも時空が違う」という自論は別の記事で述べたのでそちらも読んでいただきたいです。
自分はモバマスのちとせが、千夜を放棄して、己の人生を享楽的に貪っていると言いたいわけではありません。
むしろ、「千夜に思い出を『遺す』」という大義に生きる、モバマス時空の黒埼ちとせの気高さが好きです。
デレマスに触れて8年経ちますが、「自分はPではなくファンだ」とずっと思っていた自分が、ようやく胸を張って担当アイドルだと宣言できるほど、黒埼ちとせに魅せられました。
いまは、彼女と千夜、そしてVelvetRoseのプロデュースを完遂させたい一心です。
しかし、現状のモバマス時空の黒埼ちとせが空恐ろしく仕方ありません。
周りから協力を得ようとせず、己の実力で大義を果たそうとするちとせ。
孤高な生きざまです。
本当にちとせは大義を果たせるのか。
本当に自分はPとしてちとせをトップアイドルに導けるのか。
デレステにはコミュがあります。
メモリアルコミュ、特訓コミュ、営業コミュ、イベントコミュなどなど。
具体的な描写に触れられす。
Fascinateでも【緋薔薇の令嬢】でもTRUE COLORSでも、時間が進むにつれ、ちとせを取り巻く環境は好転しているように映りました。
今後、個別楽曲が追加されれば、ストーリーコミュによる掘り下げも期待できるはずです。
そうすれば、より背景も大義も鮮明に映り、より明るい展望も期待できそうです。
しかしモバマスにはコミュがありません。
プレイヤーが行間を如何に読むかが全ての鍵です。
ここまで長々と語ってきた全ては自分の妄言でしかありません。
自分の中で筋道立てたつもりでも、
「考えすぎ」「解釈違い」「よく分からん」と思われれば、
それで全て無かったことになります。
自分は、ちとせをトップアイドルに導くことが、彼女の「滅び」を覆す手段に成りえてほしいという一心で接しています。
好転し続けるデレステ時空はともかく、孤高に生きるモバマス時空は、まるで好転の兆しが見えません。
享楽的に奔走するモバマス時空のちとせが「滅び」を覆せる結末は訪れるのでしょうか。
このままでは、モバマス時空のちとせは破滅しかねない気さえします。
だから、2019年度のクリスマスキャンペーンが嬉しかったです。
この台詞、デレステ時空の【Fascinate】と酷似しています。
「秘密を取り出す」
「本音をさらけ出す」
という違いが両者にあり、「本音をさらけ出す」方はやはり具体的な描写が一切ないので分かりません。
ですが、「『秘密を取り出す』ことで『私達の物語』に繋がったFascinateを経験しなかったので『私達の物語』に繋がっていない」モバマス時空で、「本音をさらけ出す」という、『私達の物語』に繋がった時空と酷似した段階に踏み込めたと分かり、一安心出来ました。
二人きりで聖夜を過ごすって、それ千夜が把握しないはずありませんから。
もし千夜に嫌われていたら、間違いなく中止になっていたでしょう。
千夜の信頼も一定以上積み上げていると逆説的に解釈できたのも嬉しかったです。
モバマス時空のちとせが語る「本音」ってなんでしょう…
Pに千夜を「託す」使命がデレステ時空で取り出した「秘密」でした。
だから自分は「遺す」大義がさらけ出した「本音」だと思うのですが!?
何はともあれ、楽しく二人きりの聖夜を過ごせたらしいので、きっとちとせは前進できたのだと自分は思います。
デレステで登場するとモバマスとの違いが分かって、モバマスで登場するとデレステとの違いが分かって。
いや~四六時中ちとせと千夜ちゃんのことばかり考えています。
物語の進展に触れたくてしょうがないです本当に。
「現状の黒埼家」や「魔女のお婆ちゃん」が自分の解釈の鍵なので、そのあたりの情報が描写されたら早口になりますね。
たとえば黒埼家がずっとルーマニアにいる名家なら、社会主義時代も黒埼家は栄えていたかもしれないわけじゃないですか。
すると黒埼家はもしかしたら貧富の格差が著しい時代の「富」を持つ側で、それが崩壊した以降、黒埼家はルーマニアを後にしたのかもしれない…だからちとせと千夜は追われるように日本に来たのかもしれない…とか…
ちとせ曰く魔女のお婆ちゃん達は黒魔術を未だに信じているらしいので、社会主義時代まともに信仰できず絶望したお婆ちゃん達は黒魔術という邪教に走ったのかもしれない…それは黒埼ちとせが発揮する「魅了の魔眼」と深くかかわっているのかもしれない…とか…
ルーマニアは曲がりなりにも魔女が職業と認められているのでそっちからも色々妄想が捗りますし…
「黒埼家」も「魔女のお婆ちゃん達」も、ハッキリと存命だという描写がありませんから。
彼らの生死自体で自分の時空は如何様にも流されるので、黒埼ちとせと白雪千夜、ないし彼女たちを取り巻く環境・因果が少しでも明かされるのが今後の楽しみです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
何度か貼っていますが、他の記事も読んでいただけると嬉しいです。
どんなに絶望的な世界だろうが、どんなに陳腐だと思われようが、ちとせが生きる未来に繋げていきたいです。
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