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ガクチカ 深堀り

ES講座を受けた際に、「数字があった方が効果的である」と聞いた。
私もそう思う。
だけど、私には数字で表せるような頑張りはなかった。
人生で一番力を入れたことは、高校の部活だ。
かといって、高校の話をすると大学何もやってない人に思われてしまう。
そんなことはない。
バイトは頑張った。某カフェのバイトを。

そこで数字を使って表せられることと言えば、コーヒー豆の売上に貢献したことである。
しかし、これは2週間だけ力を入れて取り組んだことなので内容が薄い。

この機会に薄いものを濃くするために深堀りしようと思う。


私が大学生活で力を入れたことは、カフェのアルバイトでコーヒー豆の売上を向上させたことである。この経験から「客観視することの重要性」を学んだ。

まず、それに着手した理由は、お客様との会話にある。
夏の初めに声をかけた商品棚の前にいるお客様は、「アイスコーヒーに合う豆がどれなのか分からない」と悩んでいた。
そこで、お客様の立場になって商品棚を見ると、その理由に納得した。18種類もの豆がただ並べられていたからだ。コーヒーの知識がないと、それぞれどんな味か分からない。

この商品棚の並び方は、私がバイトを始めてから変わっていなかったし、スタッフにとっては見慣れた光景であった。そして、「棚の前で悩んでいるお客様を見つけたら、進んで声をかけに行こう」という風潮があったため、陳列に関して誰も何も言わなかった。

しかし、忙しい店舗であるため、目の前のお客様で精一杯になりがちである。そのため、レジから離れたところにある商品棚のお客様に声をかける機会を逃していたことは、事実であり課題点だと感じていた。
その時の私は、ようやく仕事に慣れてきた2年目で、自分から何か提案をしたことはなかった。しかし、これからの夏に私の好きなコーヒーをもっと多くの人に楽しんでもらいたいと考え、行動に移した。

そこで、「お客様が商品を思わず手に取りたくなる陳列」を実現するために全スタッフ約30名を巻き込んだ。

具体的には、スタッフが必ず目にする業務連絡ノートに【アイスコーヒーに合う好きな豆アンケート】を実施した。記名式にすることで、どうしてその豆を選んだのか、その人のコーヒーの風味の感じ方と好きな飲み方まで聞くことができた。(エスプレッソを濃いめで抽出して、ロックで飲むのが好きな主婦さんがいた…)

私はそれをランキング形式し、上位3つをミニボードに書いて商品棚に展示した。そこには、各コーヒー豆の風味の特徴と量り売りが可能なことも記した。
そして、その3つの豆を表彰台のように段をつくって陳列した。

周りを巻き込んだことで、先輩方から多くのアドバイスとサポートを頂き、発注を多くしてもらうことにつながった。

結果、予想以上の売れ行きで1位のコーヒー豆が3日で売り切れた。
急いで発注をし、1週間後には1位の豆が通常の2倍の売上を出した。

この結果に、店長も時間帯責任者も驚き関心をもってくれた。
そして、その後の期間限定のコーヒー豆のプロモーションリーダーを任されるようになった。

この経験を通して、お客様のニーズを読み取った行動は、売上向上につながることを実感した。また、周囲を巻き込むことで自分の行動の幅が広がることを学んだ。


大した取り組みではないけど、初めてアルバイト先で存在意義を見出せて、周りから認めてもらえたような気がした。
私にとっては、ターニングポイントである。

薄いエピソードを自分で薄くしない努力をしよう。
そして、この長文を濃いまま短く話せるように練習しなければ…

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