90歳の仲代達也さん
70年の役者人生を走り続けている仲代達也氏が、90歳にして一人芝居に挑戦しようとされているのをラジオのエッセイ番組で知りました。三浦雄一郎氏も同年代で尚エベレストへの夢を持ち続けて居られる。まもなく90の大台に乗せようとしている私は悩むばかりです。何を悩む?忙しいばかりの日々を送って来た後で、俄かに自分だけの自由な時間をたっぷり頂くと、さてこれからの余生は如何に生くべきかという青臭い迷いに悩まされるのです。友人も子供達も、今まで家族のためにばかり時間を使って来たのだから、これからは思う存分楽しめば、と有難いことを言ってはくれます。あちこち身体機能も衰えている今、新しい環境で新しい仲間を開拓して趣味を続けるのも、新しいことを始めるのもしんどい。健康な限りは何かで役に立っていないと生きている価値がないようで落ち着かない。
私は父親と夫の職業柄家族が転勤について歩いたので、日本の各地を転々とし26回引越しをしました。23歳で結婚して一昨年夫を失くすまで、64年間の足跡を辿ってみたら、これからのヒントが何か見つかるかも知れず、この場もたまにはお借りしてみようかと思っているわけです。どうぞ宜しくお願いします。