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素晴らしいで賞
町内会や職場の運動会では、勝った人に、工夫を凝らしたさまざまな賞が用意されます。面白いで賞、見つかったで賞などetc.
コンクールなどでは、トップは大抵優勝ですが、他に大賞とか奨励賞、県知事賞などいろいろ。お相撲も、総合優勝の他に、所謂三賞があります。
世間で一番騒がれるのはアカデミー賞ではないかと思うのですが、私にとってはこれが一番難問です。
まず、映画好きで、お墨付きに弱い私は、アカデミー賞を取ったと報じられると、時間を捻り出しては、いそいそと映画館へ出かけたものです。
けれども、このアカデミー賞なるもの、結構バライエティに富んでいることをこの頃になって知りました。
きっかけは、最近、「ゴジラ-1.0」の視覚効果賞という珍しい名前を耳にした時です。
調べて見ると、この映画の都ハリウッドで催されるアカデミー賞には、24部門あり、各部門ごとに作品、キャスト、スタッフに分類される。主要6部門とは作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞を指す。
アカデミー賞には賞金はない。オスカーと言われる光り輝く男子の立像を手にするのが、最高の名誉。などなど。
オスカーって何?と知らないまま、華やかな受賞式のテレビ画面を見ていたのでした。
オスカーとは、アカデミー賞が授与される時の副賞で、司会者は、
「今年のオスカーは、どなたのもとに行くのでしょうか」
という切り口で受賞者の発表を始めるそうです。
映画の賞はこのくらいにして、園芸王国イギリスを見てみましょう。
庭園作りには伝統を誇るだけに、英国各地でいろいろなフラワーショウが催され、若手もベテランも作庭の腕を競います。
特に、チェルシー・フラワー・ショウは、登竜門として世界中に知られ、エリザベス女王も毎年臨席されていたそうです。日本人も毎年参加者があり、金賞受賞を繰り返す人もいます。
SGD(Society of Garden Designers)の主催する、この分野でのアカデミー賞に匹敵する権威あるコンペティションがあります。
そのコンペで、以前noteにもご紹介したことのある娘の関晴子が、この度、最高賞に並ぶ審査員賞を、日本人で初めて受賞しました。
その庭園を作るのを依頼された方からは、その庭の出来栄えと、素晴らしい癒し効果について感動的な感想文も頂きました。
審査員のコメントの一部を紹介します。
「優れたデザインスキルと素材の巧妙な扱い、絶妙な植栽を組み合わせ、美しいタブローに仕上げています。このデザイナーが次に何をするかを見るのが待ちきれません!」
*サムネイル写真 ©Alister Thorpe