目が覚めたらロールキャベツ。
職場の人たちと話をしたんです。
そういうことがあるんです。
若い人たちは若いので、
現状に不満持っていたり不安を感じているようでした。
若い人は若いので、怒りの言葉を持ち合わせているのでした。
それは若い人の特権です。
怒りの言葉が喉に引っ掛かっている初老の僕は
「短気は損気だよ」
なんて言うのでした。
自分の人生で
「短気は損気」なんて口にするなんて思わなかった。
まるでお爺さんなのです。
きっとそのうち
「蓼食う虫も好き好き」
とか言い出すはず。
「えもんかけ」やら「トックリセーター」
これまで使うことなかった言葉の数々。
そんななかでも使わなかった代表格といえば
「あいふぁいんせんきゅーはわゆー」かと思いました。
英語の先生が
「覚えておけば必ず使う」と言っていたのになと思うんです。
いや、外国の人たちと会ったことがないわけではないので、どこかで使ったかもしれないのですが覚えていない。
まったく英語は。
まったく英語と僕の記憶は。
そんなこと考えながら家に帰れば、
小さいころから習っていたので英語の得意な娘と、
小さいころから習っていたのに英語が得意ではない息子が、
「パパは英語ができるの?」
とか
「パパは英語が分かるの?」
そんなことを言うのです。
そんなタイミングじゃないのは理解していましたが、
それでも
「あいふぁいんせんきゅーはわゆー」
って言いたくなりました。
言いたい気持ちをそっと押さえてみました。
「それが、英語はよく分からないんだよ。」
言ってみたのです。
子供たちは笑うのでした。
僕もそうしたのでした。