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その日の残像。

「ぶくおさんは、人の好き嫌いがなくて凄いですね。」

そんなことを職場の人に言われたのです。

「そんなことないですよ。」と答えたのですが、どうしたことかと思うんです。


好き嫌いはありますよってこと。

むしろ嫌いばかりかもですよってこと。


全く世の中はなと考えました。

人の世はなと思ったのです。


そしたら職場の別の人がこっそりと
「ぶくおさんにも好き嫌いはありますよね。」
なんて言うのです。


まあ、そんな君のことも嫌いですけどねと、
軽めの笑顔で思うんです。

君のことだって嫌いなんですと思ったのです。


友達がいない感じで、これからも行くんです。


「人はひとりでは生きていけない」
とか
「友達、最高」
みたいな話があります。

それはたぶん友達が多い人が大きな声でいうので、なんとなくそれが当たり前になったのだろうなと。

友達がいない人はそれでも上手く生きているのに、大きい声を出さない人ばかりなので、そんな考えが浸透しないんだろうなと。

そんなことを考えました。


残業が多かったのです。


「地球割れろ」

そんなことも願ったのです。

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