チャーミングな人生。
娘にしても息子にしても、生まれて間もないころはモゴモゴしていたものです。
声は小さいしあまり動かない。
「動かなくてつまらないな」と思ったものです。
しばらくすると、なんだか声が大きくなったように思いました。
手のひらを閉じたり開いたりするのを、いつまでも見ていたのです。
なんだかそこからは早かったように思うんです。
笑ったり泣いたりです。
歩いたと思えば歌ったりだったのです。
気がつけば娘は大学生。
息子は中学生。
あっという間なんだと考えました。
この先もあっという間なんだろうなと。
そんなさっき息子が
「ママのおっぱいは小さいよね。」
なんて言ったのでした。
大人になった感じではなかったのです。
色気づきやがってということでもないようでした。
特に考えもなく、見たことをそのまま口にしたのだろうと。
それにしても、人の身体的特徴をむやみに口にするのはどうかと思ったので、それとなく諭そうと思ったのですが、間髪入れずに奥さんが
「あんたに女のおっぱいの何がわかるの!」と怒ったのでした。
大人気ないなと。
「だいにんき」と書いて「おとなげない」なと。
もう少し言い方があったのではと思いましたが、なんだか言えない。
「あんたもチンチンが小さいと言われたら嫌でしょ?」って説明もどうかと。
大人気ないなと。
そしたら息子が
「僕はチンチン小さくないから、そんなこと言われても平気。パパより大きいし。」
って何を言い出してるんだろうってこと。
「言っとくけど、パパのはそんなでもないんだからね。」って奥さんも何を言い出すんだろう。
「え、そうなの?」って、もうその話を続けなくてもいいから。
なんだかよく分からないんですが、全員表に出ろって思いました。
どこでどう間違えたのか全く分からないんですが、内心は忸怩たる思いですよ。
「忸怩たる思い」の使い方がこれで良いのか悩むのですよ。