TOKYO:428 (J limited 01 / smc PENTAX-DA 40mmF2.8XS)
TOKYO出張だったんですTOKYO。
TOKYOといったら428に行かねばならない。
いうてもまあ仕事で行ってたんで、3泊4日の日程も3日仕事なんですよ。
4日目を土曜の休みにしたので、いざ428へ。
蒲田にて
初日の宿は蒲田でしたよ。
2年ほどTOKYO住んでたんですけど、住んでたの小岩だから蒲田はぜんぜん馴染みないな。東の果てと南の果てだから、大阪でいえば東成と住之江くらい違うか。
で、土地勘ない蒲田に夜に放り出されて、何したらいいかもよくわからなかった。
なんか味がある気がしたすずらん通りの看板。ライトアップされてるけど点灯しておらず、これ外すのめんどいだけ……?
関西になくてTOKYOにあるといったらそう、日高屋ですわね。
かつて上京を企てて東海道を攻め上ったのだけど、尾張でスガキヤに阻まれて桶狭間の地に散ったという歴史があって、いまでも箱根の関より西には日高屋ないんです。
蒲田はなんというか下町感あふれ、街並みが大阪っぽかったな。
品川シーサイド
二日目・三日目の宿が品川シーサイドだったんだけれど、なんというか「生物はこういうところで生きるようにできてないぞ」というコンクリートジャングル。駅前のショッピングモールが「シーサイドフォレスト」なんて名乗ってるの何の冗談だよ感が。
さすがにやることがなくて写真は部屋からの景色だけ。
新宿
428に行くのはちょっと早いので、先に新宿へ。
超巨大要塞
都庁前にまだこんな咲きぶりの桜が。なんかフラッシュ炊いたみたいになってますが炊いてません。
超巨大要塞だあああ!
今回の旅程、J limited 01は持っていきたいけど荷物が増えるのは厳しい、ということで、レンズをDA40mmF2.8XSにしてました。
本来APS-C用だからK-1系だとイメージサークルが足りない、んだけど、なんとかなるとも言われてるレンズで、実際ほぼ大丈夫です。
ただ四隅には、F11まで絞っていても消えない荒れが残っていて、たしかにこれを売るほうが「使える」とは言えないのもわかる。
しかし使う方からすれば、これで写真が台無しになるケースもめったにないよな、とも思う微妙なところ。
まあ歪曲収差も出てくる(このカットは手動補正してます)とか、開放近いともっと周辺画質も光量も落ちるので、だいぶオールドレンズめいた写りになってきますね。使いこなすのは腕。
公園の方いきましょ。
新宿、なんか地上歩いてたつもりが道の上に出たりして、自分がいる高さがよくわからなくなるな……。
新宿中央公園
富士見台の六角堂。かつてはここが淀橋浄水場で、これと地面に埋め込んだ飛び石が当時のもののままだと。
DA40mmF2.8XSは開放だと周辺光量落ちがかなり出てきますが、まあこんな使い方ならええでしょう。
シャガはずいぶん群生してたけど、植えてるのか自然に咲いてるのかよくわからない……と思ったけど、種とかでは増えないから植えないと発生しないとか。
花盛りはちょっと過ぎちゃってるか。
チューリップも植えられてるけど、木曜金曜にえらく風が強かったせいか、倒れちゃったのも散見されてました。
オオアラセイトウはさすがに雑草かなあ。しかしきれいな花だからわざわざ抜かないのもわかる。
すべてのカメラファンの聖地、六桜社(後のコニカ)創業の地。さくらカラーは消えても写真史からコニカは消えないのです。
西口
新宿三井ビルで見かけた……階段? にしても多分現代こんな階段は危ないからと実用されないからオブジェかなあ。
このへんは街路樹が立派だなあ。
で、OM SYSTEM PLAZAもいってきました。7年ぶりに来たみたい。
しかしサービスセンターとしての業務は終了しちゃってるそうで、純粋にショールームかつギャラリーだとか。うーむ。それがそんなにコストなんだなあ。
まあ私もサブカメラがE-M5 Mark IIだからマイクロフォーサーズの小ささは代えがたいメリットだと思ってるんですけど、それだと値段を上げづらい、高級機を大型化するとメリットが消える、と、商売が難しそうな感じもしますねえ。
m4/3しかやらないOMの明日はどっちだ。
ショールームの展示機にやけにたくさん「生産終了」と注記されつつE-M1Xが置かれてたりもして、あれはなんだったんだろう。余ってるのか……
でもってカメラ屋の多いエリアへ。
新宿中古カメラ市場・ファイブスターカメラ・中古カメラBOX・マップカメラ・キタムラ新宿西口と巡回。
レモン社忘れてた。昔大阪にあったときはあからさまにライカ屋っぽくて、ちょっと近づけなかった店なんだよな。今は単にナニワ系列みたいですが。
さすが中古カメラ商売の最前線だけあって、「最近昔のコンデジ流行ってる」というからって、サイバーショットWXとかCOOLPIX Lみたいな下っ端の安デジカメまでいい値段をつけてる。もう少し芸のある機種になるとそれ以上ってな世界になってて恐ろしい。最近中古のコンデジを大阪でぜんぜん売ってないなあ、と思ってたら、高く売れる東京に流れてるんだなこれ。
私は長いこと500円くらいでコンデジ買って遊ぶの好きだったけど、もうそんな遊び成立しない。寂しい時代だ。(そしてそういうもの売るほど大量に手にしていたのに、引っ越すときにタダで人にあげちゃったりしているのが私でな)
それから客も外国人ばっかりだったなあ。英語で店員さんと離してる人、エレベーターで乗り合わせて聞こえてくるのは韓国語。海外からも楽しい店だと思われるのはいいけれど、レトロゲームの海外流出みたいになっていっちゃうのかなあ。
何か買ってしまうかな、と警戒していたけど、幸い「これは買っておかねば」と思うほどのものはなし。旅先だから荷物増やしたくないのと、相場がやや大阪より高めかなー、ってのも。
PENTAXのAFレンズがあんまり多くなかったのもあるけど、これはなんだろうな。トキナーAT-X270か280あったら欲しかったんだけど。
428
というわけで、時は来た。
四ツ谷に向かいましょう。渋谷? おじさんが渋谷に何の用事が……?
PENTAXクラブハウス
ついにきたぞPENTAXクラブハウス。
ショーウィンドウに、RICOH / PENTAX防水カメラの歴史が。
フィルムの頃からZOOM 90-WRなんてやってたのは知らなかったなあ。
デジカメも、PENTAXは2004年のOptio 43WRを早くに出してて。
これより前にもカシオGV-10とかフジのBigJobとか、あるいはオリンパスに防水ハウジングをつけて、とかあったんですが、屈曲光学系でズームがついて水に沈めても壊れなくて巨大すぎないやつ、というとほぼ最初期だったんじゃないかな。
どなたのコレクションだか、いくつものレトログッズに飾られた格好いいけどマニアックなショーウィンドウ。PENTAXの客はまあこんなん好きだよな。
入店して店内を眺めると、ほんの数年前まで伝説上の存在だったのに発見されたメタリカ・メモリカがいる。
なんかスクエア大阪で見たような棚だなあ、と思ったけど、どうも同じところに造作を頼んだので同じような感じになったと。
右上に乗ってる観葉植物のイミテーションも大阪で見たような気がする。
この椅子も大阪にあったような。持って帰ったんだろうか。
それからサービス受付のところにつけてる「SERVICE」の電飾も、スクエア大阪から移設したものだとか。もっと探せば色々出てきそうな。
DA☆55mmF1.4借りてみました
さてレンズバーで好きなレンズを借りて試写できるサービスがあるということで、DA☆55mmを借りてみました。これもK-1でおよそ使えるレンズだといわれてます。
さすがに空を入れると周辺光量落ちははっきり出ますね。
絞ってしまえば隅々まで全然OKに。ちと絞りすぎたな。F4とか5.6くらいでほぼしっかりするそうです。
開放で近接。ボケるボケる。
PENTAXの50mm前後は選択肢が無数にあって、しかもDAでもK-1でいけちゃうやつばっかりでなかなか悩ましい。
FA50mmF1.4は明るいけど流石にオールドレンズに近い写りのもの。
DFA50mmF1.4は明るくて現代的な写りだけど、現代的に巨大。
DFAマクロ50mmF2.8は大きくもなく写りもよくて寄れるけど暗め。
DA50mmF1.8はは明るくて超安いけど作りは当然チープ。
F2.8だと実にシャープ。うーむ。さすがスターレンズか。
アウトレット棚に3万円台で一本あったんですが、さすがに飛びつくのは早すぎる(さすがに最近財布のヒモを緩めすぎ)と一旦思いとどまった。
かわりに100円で放出してたφ58のクロスフィルタとソフトフィルタと、最近カメラバッグ買って気に入ってるEnduranceのアクセサリー&スマホポーチを購入。
クラブハウスはまあ、スクエア大阪と比べると面積はかなり小さくなってはいるんですが、あるとないとでは全然違っちゃうからなあ。
特にサービス窓口は、故障したときに気軽に日帰りできるところにあるのは大きい。まあ大阪は日研テクノが受け付けてくれるとはいえ土日祝休み。
やっぱり大阪にもほしいな。どうにかならんかな。
ポートレートギャラリー
クラブハウスを出たところでわざわざ追いかけて声をかけてくれて、すぐ近くに日本写真文化協会のやってる「ポートレートギャラリー」があるぞと教えてくれたので立ち寄ることに。
写真家の三輪薫さんが主催するフォトワークショップ「風」の展覧会だったんですが、いわゆる普通の写真用紙じゃなく和紙やら画材紙を使ってあって、仕上げもなんというか写真離れして油絵みたいだったり、なんとも面白い写真が並ぶ。
三輪さんがご在廊で、和紙の種類から入手(というか最近はヨドバシで買えると)、おすすめの紙(原料が芭蕉だとわずかに色がついていて面白い表現になるとか)など教えてもらえて、ちょっと自分でもやってみようとインスピレーションが得られた。
今月下旬にナダール京都のPENTAX展覧会に一品出すので、和紙取り入れてみれるかな。
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