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ネオ旅行記(4) 織部の里
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帰りの車両がきた。さらば根尾よ。さらば淡墨桜よ。さらば龍よ!(また伝わらないネタを入れる)
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昨日に比べると明るくなり、多分少しは雪が溶けるかな。
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そして織部駅に降りるんです。
樽見線って21世紀にふたつも駅が増えていて、ここも2002年にできた。
古田織部の出身地といわれるここに道の駅織部の里もとすができ、樽見線も駅を作って止まるようになった。
とはいえ、樽見線ってこのひとつ大垣側の本巣駅までで折り返す列車も多く、大垣から織部まで来れるのがざっと90分に1本。
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駅の外から道の駅を見る。完全に隣接する便利さ。90分に1本だけど。
それから向こうの山が、山口城のあった山(だと思う)。
その山口城が、このあたりを治めてたらしい古田氏の城だという。ただうぃきぺは古田重勝の城だとある。古田織部助重然と重勝は長らく混同されてたらしい。古織の方の本貫は伊勢の員弁あたりだと。
しかし古織の系統も美濃にいて信長が美濃を取った頃には仕えてたというし、また重勝の方は秀吉から伊勢松阪に所領をもらってたりして、伊勢と美濃が交錯して確かに紛らわしい。私にはどこまで混同でどこまで別なのかよくわからなかった。
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ともあれ、道の駅には織部展示館がある。なぜかうぃきぺに有料と書いてるけど無料だった。
中には古織の足跡とか、新旧の織部焼の作品展示などがある。
黄色地に部分的に緑をかけて、空いたところにイラスト描いてる感じがイカニモな織部焼のイメージなんだけれど、全部緑の総織部とか、黒や赤もある。写真撮れないけど面白かったぞ。
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で、織部焼はもともと少数生産の高級品とかではなく、量産できる窯を作ってどんどん焼いてたので、道の駅でお土産に売られてるやつでもブランドが毀損されるわけではない。1000円ちょっとでぐい呑買ってきた。
歪んでてイカニモなんだけど、絵がうますぎるのと、緑釉をきっちり左右に振り分けてる丁寧さがでちゃって、乙になりきれてないな。しかし400年過ぎた今となっては、私ごときに品評されちゃうこれがかえって乙。
道の駅では他にも土産物を買い込み、レストランも昼からかと思ったらモーニングやってたのでありがたく朝食にした。
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駅の西側には竹藪があって、かつては山口城主の居館だったのだろうというエリアがある。途中で路地があって、奥に人家があったので、あまり覗き込むような真似はせず。
西側に勅許鋳物師住居跡と碑が立っていて、室町時代に梵鐘とか作ってた鋳物師がいた。今でも鉄くずが転がってるそうな。
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城下町に古くからあった祐国寺。
古織の祖父・総兵衛が、浄土真宗と関係を良くしておくために教光という僧を娘婿に迎えて、空き寺になってたここに入ってもらったとのこと。根尾谷越えて加賀・越前にいったら一向一揆の華やかなりし土地だし、そういう必要はありそうだ。
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きれいな庭もある閑静なお寺だったのだけど、ちょうど整備にきてらしてる方がいたので写り込まないように。
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近くの神明神社にも寄ってみると、まあ小さな神社だけどこうして正月を迎える準備がされていた。明らかに古くからの村の中にあるから、記録はなくても歴史はあるんだろう。古織も手を合わせたことはあろう。
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列車の間隔90分もちょうどよく過ごせたので、来た列車に乗り込んで帰路へ。
一泊だけの旅行だけれど、普段見ない雪と、好きな焼き物が見られて楽しい旅であった。
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次回最終回、近江鉄道の乗ってないとこを乗ってみる詣で納め編。