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作家”夢枕獏”陰陽師・安倍晴明と五芒星を語るNHK名古屋公演に行ってきた話

自分という人間の半分以上が夢枕で構成されている
といっても過言ではないほど、夢枕獏が大好きなのである。

参照:https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1299885.html

ことの発端は、2024年8月6日。
夢枕氏の公式Twitter(現X)にこんなツイートがUPされた。

名古屋で夢枕氏が講演!?
それにサイン会も!?!?!

生で夢枕氏に会えるチャンス!
これは行かねばなるまい!!!!

夢枕氏は1951年生まれの73歳(2024年現在)
そのため、現実的な時間も個人的に憂いていたのだ…。

いつかの”あとがき”にも「書きたい物語をすべて書くことはできないかもしれない」といった一文があった。泣いた。

そして、早くも予約を取った。

参照:https://x.com/YN_writer/status/1821102353287958731

心の中の晴明と博雅がまくし立てる。

「ゆこう」
「ゆこう」

そういうことになった、と。

大阪からは新幹線で行く選択もあったが、大阪難波から乗れる近鉄特急「ひのとり」で向かった。名古屋に行くついでに「列車の旅も満喫したい」という、スケベ根性だ。

大阪から2時間、だいたい山の中でこれといった景色もなく、名古屋に到着!そして、NHK名古屋教室を目指す。

開始10分前に到着したものの、もうすでに人がいっぱいである。

講演の内容は、録音・録画NGだったため、必死にメモして忘れないようにしたが、すべて書いてしまうと怒られてしまいそうなので、面白かったエピソードをピックアップして紹介していく。

講演会の目次はこうだ。

  • 前半は夢枕氏のことについて

  • 後半は本題の五芒星について

  • 最後は質問コーナー

  • 講演後はサイン会と撮影会

講演会前半 夢枕氏の話し

まずは、夢枕ファンならよだれ必須の夢枕氏のことについて。

夢枕氏は、言わずもがな原稿用紙とペンを使った「手書き作家」だ。
普段使っているA4の原稿用紙を紹介してくれた。

「夢枕獏」専用の原稿用紙を作ろうかと悩んだこともあったそうだが、釣り(無類の釣り好きとしても有名だ)に行く際、途中で用紙がなくなってしまっては大変だから、と普通の原稿用紙を使っているエピソードを話してくれた。

そして、今後の書きたいテーマや、チベットで購入してずっと使っていなかったメモ帳も紹介してくれた。座席が遠かったのでよく見えなかったが、重厚感のある皮に縄文土器のような文様が金色で装飾されていた。

講演会後半 本題の五芒星について

後半は、今回の講演会のメインテーマである「五芒星」についてだ。
夢枕氏の20~30代ころの写真とともに(めっちゃレア!)、五芒星の本来の意味、中国やチベットの資料とともに紹介していく。

また、天孫降臨などの日本神話に出てくる八咫烏(ヤタガラス:3本足のカラス)や天岩戸神話で有名な天照大神、太陽が複数あった時の神話など、各神話も交えた深堀大満足な講演会となった。

講演会参加者からの質問コーナー

おまちかね、夢枕氏への質問コーナー!
「〇〇シリーズは、いつ文庫化されるのか?」については、「出版社へ手紙を出してほしい」といって会場が笑いに包まれていた。

もし、夢枕獏著の新刊をたくさんだしてほしければ、出版社に手紙を送るのがよさそうだ。

講演後のサイン会と撮影会

「本来はツーショットを撮りたかったが、以外にも希望者が多かったので、サインしてる僕を勝手に撮ってください。あと、僕はジャニーズでもなんでもないから、ネットに勝手にあげていいからね」

夢枕氏の言葉に、笑いが起こる。
ツーショット希望者は、勝手に並んで勝手に写真を撮るスタイルだった。

わたしは恥ずかしかったので、夢枕氏単体で撮影。
とてもいい。すばらしい。

書いてもらったサインは、こちら。
「遊」という漢字を、象形文字のようにアレンジした独特のスタイルだ。

実に夢枕氏らしいサインをいただき、感無量である。

まとめ

大好きな坂角総本店ゆかりの黄金缶(名古屋限定)を買った

夢枕氏の名古屋公演は、大満足だった。
最も好きな作家に生で会えるだけでも、号泣しそうになった。

現に、号泣していた方がいらっしゃった。
気持ちわかるよ、スッとTwitterでフォローしておいた。

かくいうわたしも、会場では我慢していたものの、会場を出てビルのエントランスにつく頃には、大号泣していた。

1人で泣いている30代のヤバい女である。

一生のうちに夢枕氏には会えないだろうと思っていたが、今回このような形で出会えたこと、サインをいただけたこと、本当に感謝しています。

またいずれどこかで講演会を開催してほしいと願うばかりだ。

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