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感想:チョ・ソンジンコンサート@オペラシティーホール

ヘンデル:クラヴサン(チェンバロ)組曲 第1集から 第2番 ヘ長調HWV427
ヘンデル:クラヴサン(チェンバロ)組曲 第1集から 第8番 へ短調HWV433
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24
* * *
シューマン:3つの幻想小曲集 Op.111
シューマン:交響的練習曲 Op.13
* * *
アンコール
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
スケルツォ第1番ロ短調Op.20
スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
スケルツォ第4番ホ長調Op.54

チョ・ソンジンの久しぶりの来日ということで意気揚々と27日の横須賀のチケットを購入していたものの、自分のコンサートと被ってしまい泣く泣くリセール。そしてまだ販売していた25日のオペラシティホールのチケットを買ったのがついこの間のよう。

ショパンコンクール2015年の覇者のスケルツォが聞ける!!と楽しみにしていたけれど、25日は曲目違いでシューマンの後期幻想曲集と交響的練習曲。シューマンも大好きだし交響的練習曲はその中でもトップクラスにかっこいい曲だけど、チョ・ソンジンのショパンが聞きたかったんじゃー!!!と涙を流す。

しかも、タクシーで30分くらいの距離だから余裕を持って一時間前に予約して乗車したのに、首都高超渋滞でおれ重体。半刻掛かって10分遅刻。ヘンデル間を空けずに弾くからなかなか入れず、ああ無情。

と割と落ち込んでたけど、ブラームスがまず良かった。ヘンデルの主題の変奏曲、ほんとに10年ぶりくらいに聞いたけど、こんなに飽きさせず、むしろワクワクするような曲だっけ???

休憩中はホワイエもあいててビールも頼めた。シャンパーニュは品切れ、今はほんとにシャンパンないけど、それはまた別のお話、今度書こう。今は、ホワイエが開いてることに感謝カンゲキ雨嵐。放り出してきた仕事のことは忘れよう。昼間のうなぎは美味しかった。

後半戦、シューマン。取るのが遅くて席が後ろ過ぎたのが悔やまれる。交響的練習曲は遺作をちょいちょい挟んでくれたしすごいパワフルに弾いてくれて聴き応え◎なのだけど、きれいにまとまりすぎかな、バランスが良すぎて、健全すぎるというか、シューマンの尖った感じが薄れてる気がした。笑

これだけでも満足感高かったけど、本番はここから。笑

アンコール、スケルツォ2番。
コロナであんまりアンコールやってくれなくなったけど、アレクサンダーガジェヴも確かアンコールめちゃくちゃたくさん弾いてくれた記憶があるが、上手い若者はたくさん弾きたいんだね。(嬉しい悲鳴)

めちゃくちゃいいじゃん、ほんとに。音きれいすぎるし、バランスの良さ、繊細さ、ショパンへの理解度、全てが最高。これまで聞いたスケルツォ2番の中で、ほんとに一番最高ハラショー素晴らしかった。落ち着いてるのに情熱的で、どちゃくそ繊細なのに大胆。それらを共存してるバランス感覚がとにかく素晴らしかった。

そして、これだけでも満足なのに、ほんとに全員スタンディングするまで続くかのように、1番、3番、4番も。笑
どれもこれもほんとに完成度が高くて、ショパンコンクールの優勝者は伊達じゃないと感じました。(最近の人だとユンディ・リは行ったコンサートがだめすぎた。ブレハッチはポロネーズさいこー!この前のは、ちょっとメンタルがやられてたみたい。ユリアンナは、バランスいいよね、バッハ超好き。ブルース・リウは聞いてみたい)
チョ・ソンジンは、ツィマーマンやアルゲリッチ、ポリーニのように、優勝者の中でも特に燦然と輝く珠玉の人々に名を連ねられる素質があるなと感じました、リストも聞いてみたいな。とりあえず、Spotifyでさすらい人とスケルツォ聞こーっと。

土曜日聞きたかった曲、結局全部弾いてくれたし、ほんとに行けてよかった。明後日のコンサート、頑張ろう🏋️🏋️🏋️🏋️

それでは!

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