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cassetteboy
そうありたいと願っている。
特別な何かさえあれば、毎日楽しくやっていけると信じている。
つまりは、楽しくない毎日は、特別な何かがないせいだと信じている。
特別な何か、は、楽しくない毎日から見出されることがあるのか。
平凡の積み重ねが特別になるのか。
付与された特別がなくても。
特別になりたい。
平凡でありたい。
波風を立てたくない。
自分を見てほしい。
一目置かれたい。
注目されたくない。
どれも平均値+1で、最大値には程遠くて、取り立てるものはなくて、何にもなれない。
この程度だからって思っておけば、がっかりしなくて済む。
こんなもんじゃないって信じるには、特別が足りない。
広くもなく浅い上辺で流れて、流れることを選んだことに気づきたくない。
どこにいてもどこかにいきたい。
だって全部自分のせいになってしまう。
この特別じゃない日々が。
何ができるかを、何に合格したかだけでしか記せないことが、何もできない記しになってしまう。
流れてきたのは。
中身がないのは。
自分で決めたくないのは。
特別じゃないのは。
そうありたいから。