わが恩師とチョウレイくんわ集の思い出
十数年まえ、恩師が一年間、校長として再びかえり咲いた。おんとし87歳。
わたしは、恩師のかたるチョウレイをすぐに、まとめて教室に張り出した。それがイイということで。88歳米寿のお祝いのおりに、これらをまとめた小冊子を配布してもらうことになった。
恩師は週に一回、人間としてあたりまえのことがらや、あるいは賢人のことばなどを示して、かたった。
ある日は、ユダヤの格言とか。
事前に内容について、打ちあわせなどはしない。わたしもメモはとらない。その場で聴き、すぐに要点をまとめてA3 のパンフをつくり、貼りだす。
頭を耳にして聴くスリルを味わった。ヒジョウに楽しくて、タノシクテ。恩師が目のまえで、かたることがウレシかった。わたしがこの道にすすめたのも、恩師の計らいによるものだった。
編集期間中、かの鉄鋼王のカーネギーに師事し、多くの偉人の金言をまとめたナポレオン・ヒルの情熱を
私の中に発見できたことは望外の喜びであり、同時に大いなる収穫でありました。感謝いたしております。
と、恩師の書いてくれていた、まえがきに、私の文章を差しいれた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?