岡潔がかたる信解(しんげ)
「天上大風」と大きな字で書いて署名している。
私はそれを見ると直ぐわかった。とっさで何がどうわかったのかわからないが、一切がわかってしまったのであろう。
良寛の書がいわば真正の書であることを、少しも疑わないようになったから。
じっと見ていると、なんだかこせこせした心の中のもやもやが振り払われて、心が段々清々しくなり段々ひろびろしていくような気がする。
この分かり方を「信解」と言うのである。
以上。
この書を見たとき、私もすっかり信解の意味合いを理解した。
今日の岡潔研究会において会取したもの。