京都で見た不思議なエレベーターのおはなし
めいはちです。エレベーター同人誌が来年まで出す機会がなさそうなので、本に書こうと思った話題をちょくちょくこういった形でまとめていこうと思います。
今回は京都で見つけた、ちょっと変わったエレベーターのお話です。
某日、家族旅行で洛西にある京都エミナースに宿泊しました。ちなみに神戸でアホみたいにお世話になっている”あの”万葉俱楽部の系列店です。
そんなわけでご利用したのですが、元々京都エミナースというホテルとして開業し、数年前に万葉俱楽部の傘下となったというアパホテルでもあるリブランドをしたホテルでした。
エレベーターそのものは万葉俱楽部傘下前にリニューアルしているようですが、何度か乗っていて”違和感”をいくつか感じました。
3機並んだごく普通のエレベーター
普通のエレベーター×3です。はい。
しいて言うなら右の3号機だけ地下(従業員専用)に行けるため、左側のボタンだけ「↓」(塞がれている)もありますが、それも決して珍しい訳でもなく。
…記事書いてたら眠くなってきたのでもう一気に種明かししましょうか。
それはこの3機すべてに乗ると分かります。
一見全てのエレベーターが車椅子対応の様にも見えるボタンの配置をしていますが、真ん中2号機だけ車椅子対応ではありませんでした。
形が違う車椅子操作盤
両サイドの1号機と3号機が車椅子対応なのですが、実は両者で違いがありました。
操作盤の大きさが違うんです。
なぜ違うか?それはエレベーターの壁に答えがありました。
ちなみにエレベーターの大きさは全て同じです。
答えを言うと1号機は元々車いす対応、3号機は更新時に車いす対応化したというお話でした。
元々あった車いす操作盤の開口部に合わせて、若干横長の特注サイズの操作盤が採用していたのです。
ちなみに、3号機の車いす操作盤が後付けされたと証明できる証拠が他にもありました。それは手摺。
違うじゃん。
ちなみに2号機に手摺は付いていません。
せっかくなので、乗場から見た1号機と3号機を見比べてみてください。
うん、色々違いますね。
ボタンと充当されるエレベーターの関係が不可解
実はこのエレベーター、乗場についているボタンを押したときに到着するエレベーターの関係に不可解な点が。
通常の理論値でいくと、充当されるエレベーターは
通常の位置のボタン:1号機~3号機
車イス用のボタン:1号機または3号機
という具合になります。
しかし、こうじゃないんですよ…!!
夜に大浴場へ何度も行くついでにボタンポチポチしてだったので一気にやったわけではないのですが、なんか申し訳ない気持ちでいっぱいでありつつも乗場ボタンとやってくるエレベーターの因果関係が突き止められました。
乗場ボタンとやってくるエレベーターの位置関係
こうなりました。
いや、なぜこんなことになるんだ・・・!?!?!?!?!?!?!?!
そんなわけで、3機並んだごく普通のエレベーターでしたが車椅子操作盤が1機既存、1機後付け、乗場ボタンと充当されるエレベーターの関係が不可解という謎を解明しました。
これでおしまい!…ではなかった。
客室階乗場ボタンの「違和感」が意味するもの?
左側についている(1号機専用)ボタンには操作盤周りに枠が。
しかしこれ、右側のボタン(上は2号機3号機共通、下は3号機専用)には
付いていないのだ。
これが意味するもの。それは「左側のボタンは更新時に増設された」説。
つまり…更新前、乗場ボタンは左側にか付いていなかったという仮説が立てられます。
客室は向かって左側で、右側は行き止まりなのでそうだった可能性は十分にあります。
今回はとりあえずここまで。また泊まりに行った際にがっつり再履修したいですね。
最後に…
京都エミナースが出来たのとほぼ同時期にオープンしたすぐ近くにある
洛西タカシマヤには開業当時のままのエレベーターが現役です。