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【歌詞】言葉に込められた情感/歌詞の意味

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通常、「主語」「動詞」「目的語」が揃わなくては文意、情感は伝わりませぬ。しかし、「詩」は、「短歌」「俳句」を含み、どれかが省略されていても理解できる構成になっていれば伝わって参り…
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2025年2月の記事一覧

【歌詞】『螢の光 窓の雪』/再会の喜びか別れの励ましか

 卒業式の季節になると聞こえてくるのが『蛍の光』でございますね。毎年のように思いますに、これって、子どもたちに事実を知らせないまま歌わせておいて良いものなのでございましょうかね・・・  原曲は何ら問題のないスコットランドの古い民謡で、現在の形 ”Auld Land Syne”(久しき昔)に採譜、作詞したのはスコットランドの詩人ロバートバーンズ(Robert Burns, 1759-1796)と云われております。<Brtitannica>  原曲の歌詞は、次の通り。  (スコッ

【歌詞】『花と小父さん』/花を女の子と思う... 情感

 昔のレコードを探していたら、童謡のような歌謡曲を聴く機会があった。素直な可愛い曲。  ふと思ったことがある。  山道で野花を見つけて、その花を摘む。部屋に持ち帰り、毎日眺める。  いったい誰が摘むのだろう。  小さな男の子か、小さな女の子か。それとも、お父さんとかお母さんとか… あるいは、中年のおじさん、おばさん… もしかしたら、高齢のおじいさん、おばあさん…  摘まれる花だって、男の子なのかな…  女の子なのかな…   感性によって、いろいろな組み合わせでいろいろな物語が