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【随想】あれこれ考えつつも、まず書いてみようかな、と

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いのちなる 旅するなれば ひとの道 消ゆる知りても こころとは あとに残らむ ことだまの おさなきものの すなほなる 泣きていふやう ことのは響かむ
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#科学技術

【随想】目標:技術資源国/日本国の在り方考えれば

 かつて日本は「技術立国」と称しておりました。  「科学技術を基盤に、国の存立と発展を目標とする政策が、技術立国」「高い科学技術を維持、発展させて、人類の福祉に貢献」「科学技術のフロンティアを開拓し、それを世界に発信する技術立国こそ、我が国が歩むべき道」<一般社団法人日本機械学会『機械工学事典』>  とされておりました。  今や、その意味を広げ、「技術資源国」を目指し、基礎的な技術を育てることが、この国の在り様(よう)に相応しいと考えております。  「ものを作る」、都市を造る

【科学】始まりの元素/水素エネルギー社会へ

 文明が自然との均衡を保つべきところ、自然の自浄作用を超えて文明側に偏り過ぎたために地球温暖化、極小の樹脂(プラスティック)による海洋汚染などの環境問題が生じています。  その均衡を保つために、森林、海洋保護、生態系の回復、樹脂材の回収資源化、代替エネルギーなどの研究が進められています。50年前から始められている水素エネルギーの開発もその一つです。それについて少しだけ(といっても5000字以上になりましたが)掘り起こしておきたいと思います。 §1 求められるものは環境に負担

【随想】猛暑なり 嘆くのみにぞ 進歩なき /水素エネルギー社会へ

  命に危険のある猛暑が続く。夏の平均気温は年々高くなり、今年も平年比で1.76℃高く、1898年統計開始以降最高に<気象庁>。原因は地球規模の温暖化に因る気候変動とされる。   毎年7月になると、アントニオ グテーレス国連事務総長がその危機感を世界の指導者に訴えている。今年も、「分断された世界を結び付けるものが一つあるとすれば、われわれ全員がますます暑さを感じているということだ。地球は一層暑くなり、あらゆる場所が危険になっている」と。<2024.07.26 NHKニュース>