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一人の信念と行動が時代を超えて多くの人々に影響を与えることを「ウィクリフさん」から学ぶ
ウィクリフさんは
イギリスのきたのほうで うまれました
そのころの イギリスには
きょうかいは たくさん ありましたが
あまり せいしょのことは
ただしく おしえていませんでした
イエスさまに おねがいする よりも
マリアさんや
おでしさんたちのような ひとたちに
おねがいする ことが
ふつうでした
また きょうかいには
イエスさまのかけられた
じゅうじかのくぎとか
かぶらされた
いばらのかんむりのとげとかが
だいじにされて いました
また おでしさんたちの ほねなどを
おがんでいるひとも いました
でも その ほとんどは
にせもの でした
ウィクリフさんは
だいがくで せいしょを
おしえるように なりましたが
こんな めいしんを しんじても
てんごくに いけない
せいしょに かいてあることが たいせつで
せいしょに かいてあるように
イエスさまに つみを ゆるして
いただかなければ
てんごくに いけないことが
わかりました
また きょうかいの まちがいを
おしえ はじめました
そこで みんなに
せいしょを わかってもらうために
せいしょを えいごに
ほんやくすることにしました
せいしょぜんたいを
えいごにほんやくしたのは
ウィクリフさんが さいしょでした
それだけでは ありません
おでしさんたちといっしょに
そのせいしょを もって イギリスじゅうに
でかけて みんなにせいしょの
おはなしをしてまわりました
まずしい せいかつを しながら
みんなを おしえました
でも おかねもちになった
きょうかいは ウィクリフさんの
おしえに こまってしまいました
そして ウィクリフさんをさいばんにかけて
おどしたりしましたが
ウィクリフさんは へこたれませんでした
とうとう ウィクリフさんは
だいがくを おいだされて
しまいましたが
それでも きょうかいのせんせいになって
せいしょの おはなしを
しつづけました
ウィクリフさんは
まずしいひとや さべつされているひとが
なくなるような せかいに
なるように おしえました
じぶんたちも まずしいせいかつを
しながら かみさまに したがって
せいかつをしました
まずしいひとたちは よろこんで
ウィクリフさんたちの ことばを
ききました
ウィクリフさんは
きょうかいで れいはいを している
さいちゅうに びょうきで たおれ
とうとう なくなってしまいました
みんなはだいすきだったウィクリフさんを
きょうかいの
いちばんまえのさいだんのまえに
ほうむりました
ウィクリフさんは なくなりましたが
ウィクリフさんの おでしさんたちが
ウィクリフさんの
ほんやくしたせいしょをもって
おいのりや さんびをしながら
イギリスじゅうを まわりつづけました
きょうかいは かいぎをして
ウィクリフさんの おしえは
まちがっていると きめました
そこで ウィクリフさんのおはかを
ほりおこして ほねをとりだし
それを みんなのまえで やいて
そのはいを ちかくのかわに
すてて しまいました
ウィクリフさんのはいは
スウィフトがわから エーヴォンがわ
セヴァーンがわをながれて
たいせいようにまでながれていきました
おなじように ウィクリフさんの
おしえは ラタワースから
イギリスぜんどに そして やがて
ヨーロッパぜんたいにひろがって
ついに せかいじゅうに およびました
ウィクリフさんのおしえは フスさんに
うけつがれ さらに
ドイツの ルターさんに
えいきょうを あたえました
ウィクリフさんは このようにして
せいしょだいいちしゅぎを
せかいに ひろめたことに なります
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