お笑いに抱かれた女
たまたま目にした『セブンルール』
K-PROという企業の代表である、児島気奈さんの特集でした。
K-PROは簡単にいえばお笑い事務所。ですが、私の昔からの印象はお笑い芸人にとっての砂漠の中のオアシス。
つい5,6年前までお笑いが大好きで、しょっちゅうライブを見に行っていました。
吉本を中心に見ていて、良く行っていたのは渋谷にある無限大ホール
まだ若手と呼ばれる芸人たちが必ず通る舞台で、今はテレビに引っ張りだこのパンサーやジャングルポケット、横澤夏子なども出ていました。
「安心してください、履いてますよ!」でお馴染みのとにかく明るい安村はコンビだったことをご存知の方は今はどれくらいいらっしゃるんでしょうか。
アームストロングというコンビ名で、2人とも北海道旭川で育ち、旭川実業高校の元野球部で、野球部ネタがすごく面白いです!(YouTubeでチェック!)
当時のネタライブのシステムはファン投票によって順位が決まっていき、下位にいけばいくほど上位の面白い芸人が集まる回には出演出来ないことがありました。
上位は出演回数が増えたり、下位のネタライブのMCをやったりすることもありました。
ちなみに私は東京7期生のLLRと16期生のやさしいズという芸人が大好きです。この2組に関しては今でも見たくなります。
やさしいズは最近キングオブコントの準決勝や決勝に進出するまでになり、嬉しくて泣きそうになります。(笑)
そしてハマっていた頃は、今は福岡に移籍してしまったサカイスト、解散してしまったロシアンモンキー、ブロードキャスト!!、グランジ(椿鬼奴の旦那、佐藤大が所属するトリオ)、大好きなLLRが人気を占めており、(株)ウォータームーンという架空の会社を立ち上げ、様々な視点から世間に対する意見を述べるというようなことをしており「チケットが完売しなかったら即解散!」というルールを元にやっていたこともありました。(すぐ解散したような?笑)
ロシアンモンキーに関しては人気絶頂だったマキシマムパーパーサムとともに解散してしまったりして、そのときはかなり落ち込みましたね。
とある芸人さんのお気に入りの女の子の見分け方とか(笑)、いろんなホワイトな話からブラックな話まで耳にしたのも今では良い思い出です。
と、お笑い熱の話はここまで。(このままいくと永遠と続くので)
今思えば、お笑いに関しても徹底したオタクやってたようです。
どうして児島さんの話をしようかと思ったかというと、セブンルールがとても素敵だったから。
お笑いブームのとき、LLRがいろんなライブに呼ばれてそれを見に行くようになって、K-PROにも通うようになりました。
なのでK-PROライブで児島さんをお見かけしたことがありました。
K-PROって、事務所間の中立な立場にあるような企業さんで、事務所関係なく芸人を呼んでくれてライブを企画してくれます。
見ていただけるとお分かりのように、ライブの数が凄まじいのと、そして例えばこちら
12/6(金)開催のK-PROネタライブの出演者をみると、オードリー(吉本)、カミナリ(グレープカンパニー)、さらば青春の光(ザ・森東)、なすなかにし(松竹)と結構所属事務所がバラバラですよね。
K-PROのライブはここが好きなんです。
どんなに売れた芸人でも、K-PROでお世話になった芸人にとって、児島さんは『恩返しがしたい』対象の人なんです。
だから今すごく売れてる芸人でもK-PROのネタライブに出てくれているということはそういうことなんじゃないかなって個人的に思います。当時は全く分かりませんでしたが、セブンルールを見ていて、児島さんがここまでお笑いに愛を注げる意味がやっと分かった気がします。
お笑いへの愛が強すぎるあまり、中学校初日、自己紹介でつぶやきシローのモノマネして大すべりして友達がいなかった3年間、そして後に芸人として舞台に立つも上手くいかず裏方に徹する
どこまでもお笑い愛が強い、そんな児島さんのセブンルールはこちらでした。
①ケータリングは豪華にする
出番前の緊張する芸人への配慮。ケータリングが豪華であることに笑って緊張をほぐしてほしい
②暗い服を着る
あくまでも自分は黒子の役割
③食事は1日1品
食事の時間よりお笑いをやっていたい
④右耳でラジオ、左耳で漫才を聴いて作業する
お笑いに関しては聖徳太子でありたい
⑤最前列には必ずお客さんを座らせる
芸人とお客さんの距離が空くと芸人がやりにくいと思うから
⑥すべった芸人には声をかける
芸人の気持ちを整える
⑦すべての芸人を応援する
事務所をクビになってフリーになった芸人で「まだお笑いをやりたい」っていう人には力を貸す
⑦に関してはフリーになってしまった芸人に声をかけて事務所に入れていると言ってて、芸人にとってすごくありがたいことだなと思います。
事務所に所属してても1回舞台に立つだけでウン千円とか、ウン百円とかの世界なので、フリーでも事務所でも月収が0のときだって当たり前にあります。
良くトーク番組とかで「0だったことがある」って聞きませんか?あれ、冗談ではないんです。
さらにいうと事務所に入っていればオーディションを受ける機会が少なからずあるそうですが、フリーだとなかなか難しいようです。
事務所に所属しているかどうかで全く違うんでしょう。
吉本メインで、若手とはいえファンにはそこそこ名が知れ渡った芸人を応援していましたが、中には花が咲かずに解散してしまった芸人も見てきたし、爆発的に売れて今ではすごく有名になった芸人も見てきました。
努力か、運か。
「運もある」って言ってた芸人もいたなぁ。
お笑い芸人っていう仕事は厳しい世界です。
そんな厳しい世界の裏方として芸人を支えて、手を差し伸べて、好きなものにここまで情熱を捧げて生きている児島さんがかっこよくて。
世界一コアなお笑いファン
お笑いに抱かれた女
お笑いと結婚した女
『好き』って気持ちはどこまでも強くしてくれるんだなと思いました。
久しぶりにお笑い見たくなった!
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