X PORTRAIT EXHIBITION 4
はじめに
X PORTRAIT EXHIBITION、通称クロス展に初めて出展した。
「モデルがもっとフォトグラファーと創り上げた世界を語ってもいいはず。その作品は関わったすべての人達によって切り取られた世界。それがポートレートというジャンルだと思います。」との思いで実施されている写真展である。
実際、ポートレート写真は少なくとも撮影者とモデル、多ければディレクションやメイク、衣装などの人々で創り上げられた作品であるので当然と言えば当然かなと思う。
いわゆるモデル展と言われているものは、各カメラマンが自由に同じモデルを撮ったものから、主催であるモデルがカメラマンのイメージで撮影依頼されるものまであるので、どちらかと言うとモデルが語っている気がするので展示スタイルによるものかなとも思う。
参加する経緯
今年2月に開催した「秋山海春の『HappinessRoad』展」のモデルである秋山海春さんがクロス展好きで、応援のため「#クロス展4」のタグ付けして『HappinessRoad』展の作品を投稿しまくっていた。
出展者の応募が「#クロス展4」のタグ付けして投稿することだと知っていて投稿していたかは定かではないが、モデルからの熱烈投稿は、クロス展の趣旨を考えれば選ばれやすいだろうな~と思いながら見ていた。
そして、案の定選ばれていた。
私は誰と組むのかな~と他人事で眺めていた。
2024年10月26日午後6時に出展依頼のDMが来た。
作品創り
期間ない中で企画から考え、する合わせるのは無理と考え、企画は海春さんに丸投げしそれをどう具体化するかだけを考えることにした。
出てきたテーマは「絶望と希望」、それをコントラスト強めのモノクロで表現する。時間が取れれば撮影から、ダメなら『HappinessRoad』展で撮影したものから選ぶという両面ですすめた。
何とか撮影時間が調整できたので満足する作品ができたのだが・・・
ブックをどうするか、キャプションどうするかでその後もDM何往復しただろう!
業者さんに無理言うことなく11月中になんとか終えることができた。
今回のこだわりはプリントを廉価業者に依頼することなく、ちゃんとした紙にしたこと。イメージを伝えやすいということで考えたのはアート紙か和紙系だったが期間に余裕がなかったことから未経験の和紙を避けて「ピクトリコプロ・ファインアートスムーズ」とした。結果的には良い紙の選択だったと思う。
今回の作品
トップ画は今回のブックの表紙に使ったもので、今年2月に開催した秋山海春の『HappinessRoad』展のメインに使った写真をベースにしたものだ。
ブックの中身は今回撮影したものから選び、それにイメージ画として撮りためてあった蝶の写真を挟み込んだ。
展示は「希望」を少し上げて展示することで被写体の高さを合わせ希望感を演出した。
モンペ姿の絶望した写真、朝ドラの名作「おしん」を連想するとの意見も多かった。たしかに私も海春さんもそのイメージが片隅にあった。
最後に
今回「ニッシンジャパン賞」をいただくことができました。
ご来場の皆さま
主催のPASYASTYLEの方々
協賛各社の皆さま
出展者の皆さま
誠にありがとうございます
今回このような機会を与えてくださった秋山海春さん
ありがとうございました。
なお、正直なところ二度とやりたくないw