オールドレンズ初心者の方々へ
オールドレンズがマニアックな世界と思い込まず軽い気持ちで入ってきて欲しいと思い書いてみる
オールドレンズの定義
オールドレンズフェスでは「現行レンズではない」と言う基準だそうだ。AFレンズは古くてもオールドレンズと言う人もいるし、1950年代くらいまで、要はM型ライカや一眼レフが出る前という人もいる。最新MFレンズもオールドレンズレプリカ的なものだからと仲間に入れる人もいるので、あまり定義にこだわる必要はない。
だいたい一眼レフAF化以前のものであればオールドレンズと言って違うだろうと言われる心配はない。
オールドレンズを使う理由
・安い中古レンズで十分
・レンズ特有の写りを活かしたい
・憧れの写真家が使っていたレンズを使いたい
だいたい上記3点が理由になると思います。表現としてオールドレンズを使いたいのであれば、最新レンズにオールドレンズ的に写るフィルターを付けデジタルでレタッチするという方法もあるのでオールドレンズにこだわる必要はない。
私はレンズ特有の写りが好きと言うより最新レンズに比べて安いからと言うのが理由。ポートレートや花などを撮る場合、最新レンズにない柔らかさがプラスになる場合も多いのでオールドレンズは選択肢の上位となる。
オールドレンズの使い方
レンズとカメラの規格が異なるものが多いので、マウントアダプターを使用して使うのが一般的。例外としてニコンFマウントやペンタックスKマウントは古くから変わっていないのでそのままオールドレンズを使えるカメラが多い。
だいたいのカメラでオールドレンズは絞り優先オートとマニュアルモードしか使えない。
好きなレンズの見つけ方
「最新レンズに引けを取らない」などと言われているものは総じて面白みはない。安い中古レンズを求めているなら最適だが、オールドレンズの面白さを求めるならダメだったレンズをさがしてみるのも一興だ。
例えば、背景の丸ボケはエッジが柔らかいものが一般的には好まれるが、エッジが明確な方がインパクトがあるのでそのようなレンズを使う。
ぐるぐるボケなど本来嫌われるべきものだが、中心を強調できるからそのようなレンズを使う。
そんな感じで好みのレンズを探していく。
名レンズは今でも名レンズなのか?
「好きなレンズの見つけ方」の追記です。
「名レンズは今でも名レンズなのか?」と言うのはオールドレンズ探しでポイントになる考え方でしょう。
発売当初、圧倒的な性能だった「名レンズ」たち、でも考えてみればその10年後、20年後の安レンズと大差ないのがほとんどだ。そのレンズなりの味、癖が好みだというのであれば選べばよいが写真を見てもほとんどわからない。間違いなく言えることは「名レンズ」は高額だということだけ。
「名レンズ」と言われているレンズは良いレンズだということは、変な癖がない面白みに欠けるレンズでもある。そしてそれらの「名レンズ」を目標に作られた(であろう)安レンズがあふれた10年後、20年後に発売されていれば凡庸なレンズでしかなかったかもしれない。
安レンズと撮り比べて似てるのがあれば安レンズでも良い。自分の中で和製○○と思いこんで使おう。何百万円のレンズと大差ないレンズを数千円で入手出来たと思って楽しもう!
キズ、カビ、くもりも味のうち
キズ、カビ(カビ後)、くもり、バルサム切れなど中古レンズにありがちな劣化。そのレンズ本来の写りは期待できないが良い感じにフレアが出たりするので選択肢から外す必要はない。安く買える分お買い得とも考えられる。
試して良さそうなら使ってみよう。
最後に
結局オススメレンズなど言わず試し撮りをしろとしか言っていない。
何故か?オールドレンズフェスでは試し撮りができる。マウントアダプターも貸してもらえる。そんなオールドレンズフェスの宣伝投稿でした。