在宅看取りのいいところ
医師は往診の際にいつも「悔いのないように」と言います。
家に連れて帰れただけで御の字。悔いなど残るはずがありません。
が、人間欲深いもので、あれこれやりたくなるんですね。
まずは、お風呂。
毎日の清拭で、清潔は保たれています。特に父の場合、鼠蹊部に入れているカテーテルから菌が入った場合、感染症になるリスクがあるので、毎日の清拭とお下の洗浄は欠かせません。それでも垢は溜まるし、やっぱりお風呂にちゃぽんが出来るのと出来ないのとでは大違い。
そこで訪問入浴というサービスをお願いしました。
ベッドの横に組立て式のお風呂を設置して、浴槽にハンモックのような網を張り、そこに寝かせて手早く全身を洗うそうです。使用後のお湯は、お風呂場へホースでざぁーと流して終わり、とのこと。
残念ながら、私はその日仕事で立ち会えなかったのですが、久しぶりのお風呂を楽しんだと思われる父のスッキリした顔を見たら生きてるうちにもう一回くらいやってみる?!という感じです(笑)
次に、散髪。
看護師さんから福祉理容師の方をご紹介いただきました。早速予約。車椅子へ移乗して座位はとれるか?などいくつか質問をされましたが、寝たきりの人の散髪も可能だそうです。どうやって切るのかしら?興味津々。
散髪の後にすぐお風呂に入れるとよりスッキリしますね、とアドバイスもいただいたので、2回目のお風呂もセットし、私もその日は在宅勤務にして準備万端。
ところが、死前喘鳴が始まり血圧も上が75だったりして、散髪やお風呂どころじゃないわね、、、ということになり一旦キャンセルをしました🥺
それから死前喘鳴と思われる症状は落ち着き、血圧も100近くに戻り、落ち着いてしまいました。
こんなことなら散髪もお風呂もキャンセルしなきゃよかったーっ!!
医師は、病院と違って在宅だと何でもカスタマイズ出来るんですよ、悔いの無いようにやりたいこと、やって差し上げたいことを全部やりましょう!!と言ってくださいました。すごーい✨✨✨