在宅介護のお財布事情
「手厚い在宅介護」を語ってきましたが、一体どのくらいの費用がかかるのか?というのは気になるところだと思います。在宅介護で何にどのくらいお金がかかったかをお伝えします。
訪問診療費 119,417円
訪問看護費 110,010円
介護ヘルパー費 63,383円
薬代 60,424円
介護用品レンタル費 29,970円
〈オプション(保険外)〉
夜間看護師費 265,600円(4日間)
訪問入浴費 5,000円
合計額 653,804円
※2020/8/31〜9/27の27日間の経費(3割負担)
これらに加え、アルコール消毒綿や使い捨て手袋、オムツなどの介護用品を揃える必要もあります。
ドラッグストアでアルコール消毒綿を買うと200包で1,200円くらいでしたが、介護用品のレンタルをしているところでお願いすると800円程度だったと思います。ただ、在庫切れだったりして待てずに結局ドラッグストアで揃えていました。何事も早めの準備が肝心ですね。
父は要介護5で寝たきりでしたので、着替えや清拭はプロにお願いすると決めて、看護師さんやヘルパーさんが午前と午後に一回づつ来てくださるようスケジュールを組んでいました。
従い、我が家のパターンは症状の変動が少ない割にはかなり手厚く、最上級クラスだったのだろうと思います。
例えば、午前中に来てくださる看護師さんとヘルパーさんが身体の清拭、お下の洗浄、オムツ交換、洗髪、着替えまで全部終えた場合、午後のヘルパーさんはやることがほぼなく、お断りする日もあったくらいです。
介護者である家族が何の訓練や知識もなくゼロベースでスタートした在宅看取りだったため、とにかくプロの手と目を入れて不安を取り除くことに重きを置いたのでこのような金額になったと思います。
介護者自身がどのように介護に携わるかや、自身の経済的な面も含めた体力との兼合いで、いかようにもアレンジが利くところも在宅看取りの良い部分であったと感じています。
ただ、それには情報が圧倒的に少ないとも思いました。
そのためにケアマネさんがいるのですが、そこも個人差が出てくるところです。我が家のケアマネさんは、看取りを前提とした在宅診療を選択した事例は我が家が初めてだったそうです。それでも、初めてとは思えない奮闘ぶりでだいぶ助かりました。父が亡くなった後、事務手続きでお見えになった際に「初めてのことばかりで至らない部分も多かったと思いますが、私にとってもいい経験になり、大変勉強になりました。」とおっしゃいました。プロでもそうなのです。もっと色んな事例や情報が楽に拾えれば、、、。また在宅看取りが選択肢の一つとして浸透すれば、、、の想いは変わりません。
記録として残しているこのブログも何らかの形で在宅看取りを目指している方の参考になれば嬉しいです。