シートベルト着用サイン点灯?!

1日の始まりは、ベランダの植物たちの水やりをしながら母に父の様子を聞きます。
いつも「大丈夫よ👌ゆっくり来てね」みたいな感じなのですが、その日は「昨夜3時頃から呼吸が速くて尿量が少なく浮腫が出てる。目がとろんとしてて元気がない。」といつもと違う報告に、どの程度の緊急性があるのか判断がつかないまま、とにかく実家へ向かいました。

実家へ着いて父に会うと明らかにいつもと様子が違います。意識レベルが低いのか呼びかけにも反応はなく、目がうつろで焦点も定まりません。ただ、呼吸の速さはその頃には落ち着いていて、さほど気になりませんでした。痰がゴロゴロしているので吸引すると、褐色の痰がたくさん引けました。今までは白色の痰だったのでギョッとしました。ネットで調べると、出血の可能性とあります。鮮やかな赤色の場合は新しい出血で、赤褐色の場合はどうやら古い出血のようです。確かに父の肺はもう半分くらいしか機能しておらず、水も溜まっているので、出血もしていたのかしら、、、。
一応、朝の看護師さん経由で先生にも伝えてもらったようなので、その日は様子見となりました。夕方少し目を開けた時間はあったものの、意識は常にぼんやりとしていました。

翌朝、母に連絡をするとやはり父の状態は良くないようで、看護師さんが来る時間まで待てずに緊急連絡をしたようです。
その後、医師から私へ直接ご連絡をいただき、今の状況を簡潔にご説明くださいました。
旅立ちが近いサインとして代表的な3つの指標があるとのこと。

①尿量の減少
身体に入れている輸液に対して出る尿量が少ないというのは、腎臓をはじめとする臓器の機能低下が起こっているサイン
②死前喘鳴
死亡直前(死亡数時間前から数日前)に生じる症状で、気道内分泌物の貯留により生じる喘鳴
③血圧の低下
上の血圧が100を下回ると要注意

今の父は、3つの条件のうち血圧以外の2つの症状が出ている状態で、血圧もいつ100を切ってもおかしくありません、とおっしゃいました。
一昨日まで叔母一家とあんなに元気そうにテレビ電話をしてたのに。。。こんなに急に???

戸惑う私に先生は、旅立ちのサイン4つ目として、橈骨動脈(とうこつどうみゃく)が触れなくなってくると所謂24時間以内に亡くなるだろう、という大きな目安になる旨も教えてくださいました。
つまり今すぐに、というわけではないけれど、シルバーウィークの連休中かな?くらいです、となかなか具体的でした。

まずは、輸液の量を減らして身体への負担を軽減し、気道内分泌物を減らす注射をして、酸素を入れて様子を見ましょう、ということになりました。

いよいよなのかぁ、と思いつつ、タイにいる兄へ連絡。
ちょうど日本経由でベトナム入りする話がまとまった直後だったため、23日の帰国まで持たない可能性がある旨を伝えました。
同時に父には「まだ三途の川は渡らないでね。お兄ちゃんに会ってからでもいいと思うよ。」と言いました。
聞こえたかしら???

酸素の機械↓

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