LINEがQRコード決済で専用決済端末を導入
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LINEは7月30日、QRコード決済において、LINE Pay専用の決済端末を2018年中に導入すると明らかにした。
QRコード払いは、店舗側もスマホで決済を受け取れる手軽さが魅力だが、一方で「店長の決済手段スマホを使ってしまうと、他の人が使えなくなったり、持ち出せなくなる」というデメリットも出てくる。
そのため、LINEではレジ横などにおける専用決済端末を開発。テンキーで金額を入力すると、画面上にQRコードが表示されるため、客はそのQRコードをスマホにかざして、決済を行うことが可能となる。
ここ最近、ヤフーとソフトバンクもQRコード決済に本格参入が明らかになるなど、QRコード決済市場は、過熱気味と言われるほど盛り上がりを見せている。LINEとしては、他社に先行して、決済端末をばらまくことで、決済できる店舗網を広げ、他社よりもリードしたいとい考えなのだろう。実際、LINEとしては100万店舗での対応を目標としており、すでに80万強の店舗を開拓できる目処が立っている(ただし、そのうち、72万店舗は非接触決済となるQUICPay対応店舗。LINE Pay自体が開拓した店舗は8万強に過ぎない)。
専用決済端末で差別化を図りたいLINEだが、果たして、小規模店舗でこうした専用端末を受け入れてもらえるかという課題はあるだろう。実際、おサイフケータイも、各サービス提供事業者で決済端末が異なり、レジの周りが決済端末だらけということがしばらく続いた。結果として、1台の決済端末で、様々な事業者のサービスに対応するようになって、ようやくおサイフケータイが店舗側に受け入れられたという背景もある。
今後、様々な事業者がQRコード決済を普及させようとする中、専用決済端末をばらまくことで、対応店舗を増やす一方、レジ周りには複数の決済端末が並ぶという奇妙な光景が見られることになるかもしれない。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32592000U8A700C1000000/