単語出現頻度を可視化する Google Trend [Python]
前回の記事 初心者がtwitterのタイムラインの単語出現頻度を可視化する。[Python] でtwitterのタイムラインを調べましたが、当然自分のタイムライン以外でも世間では注目されている事件・事象は起こっています。
そういったものをてっとり早く調べるのにも簡単なツールの一つがGoogle Trendです。誰でも無料で使え、登録不要ですので、使わない手はありません。
Googleが蓄積している膨大な検索データをウェブブラウザーからでもpythonからでも、人気急上昇のキーワードや特定の キーワードの検索回数の推移をグラフで確認できます
https://trends.google.co.jp/trends/
最近、急に目にすることの多くなった逆イールド (inverted yield) について調べてみます。金融の事で、今回もダウの下落から日本株の下落が引き起こされた可能性を考え、英語で調べると以下のような結果になりました。
これを見ると実は昨年12月にも同じように大量に検索、コメントされていたことが分かります。実際12月に株式市場は大幅下落しました。
では、逆に”inverted yield”以外にも株式市場が大幅下落するときに検索、コメントされる言葉はないのでしょうか。実はあります。真っ先に思い浮かぶのは”VIX”です。別名”恐怖指数”などといわれることもある指数です。
詳細はここでは書きませんが、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出し、公表している指数で、数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされています。実際のGoogle Trendでの検索結果はどうでしょうか。
2018年2月にVIXショックという大きな下落がありましたが、その時の検索・言及回数がすさまじかったことが分かります。また、10月からの株式市場の下落時にはVIXは検索回数が増加したにもかかわらず、その時には"inverted yield"は検索回数が少なかったことも分かります。
株式市場は毎回同じパターンで落ちるわけでもなく、どのくらいの期間落ちるかもなかなか予測もしにくい難しい対象だと思いますが、いろいろなアプローチから株価予測を行っていくのも面白いですね。
また、株式市場予測だけでなく以下のような”新型iphone”についての検索回数を見ることで、Apple製品の注目度・購買意欲も推し量れるようです。
興味深いですね。
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Googleトレンドで株式市場のセンチメント調査という記事も書いています。 VIXやブログネタの調査に使えるとおもいます。
Pythonで米国株を中心とした資産運用モデルについての記事を集めました。