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高齢者にも使いやすい街のSNSを考えてみる

パソコン通信世代の僕はインターネットが商用化された頃から街に関する情報の掲示板サイトを作ろうとしていました。それでstreet.or.jpというドメインを頑張って取ったのです。その後ne.jpの運用が始まったときに同盟のor.jpを解放すれば優先的に割り当てると連絡があったので street.or.jp を手放して street.ne.jp を取得しました。street.jp は特に条件もなく優先で割り当ててもらうことができました。なので僕が street.ne.jp と street.jpの両方を持っているのです。電話回線を4本引いてモデムをつなぎ、プロバイダーのようなこともやってみましたが、なかなかインターネットビジネスの波に乗れずに現在に至ります。

地域情報のサイトはこれまでにも数多く作られているのですが、定番の域に達しているものは見当たりませんね。facebookの中に地域ネタを扱うグループがいろいろ作られていてそこで情報を交換している人が多いのではないでしょうか。ただ、facebookはちょっと操作が複雑で誰にでも使いやすいという感じではないように思います。必要な情報を探したり操作を間違えたときにやりなおしたりという操作が特に高齢者にとっては難しいように思います。高齢者に使いやすいというのは大事なことですよ、誰だって長生きすれば必ず高齢者になるのですから。歳を取っても楽しいことがあると思えば生きる張りあいも出てくるでしょう。これについては書きたいことが猛烈にたくさんあるので改めて書きます。

困りごとを近所の人に相談できるようなネットの仕組みがあったらいいね、などと宮崎で地域活動をしているキヨタケ君の友達と話をしているうちに、じゃぁSNSを作ってみようということになりました。facebookやtwitterは知らない人ともつながってしまうので、ちょっと危ない感じがします。そこで知り合い限定でつながるような仕組みを考えます。相談ごとというのはプライバシーに関する情報を含むことが多いので身内と親友だけのグループを作ったり、ご近所の顔見知りのグループを作ったり、同じ興味を持った人のグループでもメッセージが届くのは知り合いに限定したりといった感じですね。

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「お願い」ボタンを作って「買い物」や「送迎」などよくあるお願い事は選択肢から選ぶだけでメッセージが作れるようにします。送り先のグループを選ぶと、そのグループのメンバーにメッセージが届き、誰かが返事をすればみんなに共有されるようにしました。アイコンはキヨタケ君にデザインしてもらって「おたすけSNS」と名前をつけてテスト開始!ところが当時(5年前)はスマホを使っている高齢者が少なかったので近所でグループを作れるような状況ではありませんでした。ちょっと早すぎましたね。

ただ最近になってそろそろ再チャレンジしてもいいかなという感じになってきました。僕の両親もスマホを使い始めましたし、近所のコミュニティスペースでもガラケーをスマホに買い換えている高齢の方がを多く見かけるようになってきました。スマホの使い方を覚えたいという声も良く聞きます。高齢者のためのスマホ講座などを企画すれば「おたすけSNS」のユーザーになってもらうチャンスが広がりますね。などとつらつら考え機能の見直しや追加をぼちぼち始めようと思っています。

新機能の目玉はなんといっても地域通貨ですね。QRコードをスマホの画面に表示して、それを別のスマホで読み取るという方式を使えば簡単に決済が実現できます。「お願い」した人が「お手伝い」をした人にお礼をするのは地域通貨の使い方としてよく馴染むのではないでしょうか。高齢の方にはベーシックインカム的に毎日1000円分ぐらいのポイントを配ると面白いのではないかと思いますね。で、毎日10%ずつ減っていくようにプログラムします。放っておけばどんどんたまりますが1万円以上にはなりません。もったいないから使わなきゃということで誰かに何かを頼んでみたくなるはずです。こうやって地域通貨がコミュニケーションの触媒になるといいんじゃないかと思いますね。

お手伝いした人が地域通貨を何に使うのか、いろいろアイデアが出てくると思いますが、やはり商店街で買い物に使えるようにするとお客を呼ぶ機会になると思います。ただ、お店が地域通貨を受け取ってもそれで仕入れができるわけではないので、工夫が必要ですね。たとえば1割までの値引きとか地域通貨でだけ買える限定商品とかいろいろあると思います。受け取ったポイントをお客さんへ還元するというやり方もあるでしょう。買い物をしなくても来ただけでポイントがもらえるキャンペーンというのも面白いかもしれません。SNSの掲示板にどこのお店でどんなキャンペーンがあるかといった情報を載せると良い広告になりますね。

SNS上の地図にお店の場所をアイコンで表示したり、バス停のアイコンをタップすると時刻表が表示されたり、中の良い友だちが近くにいるときにメッセージで知らせたりとか、ちょっと考えただけで面白そうなアイデアがいくつも出てきます。こういうアイデアを地域の仲間と出し合ってSNSを作っていくということをやってみたいですね。こういう活動を「リビングラボ」と言うらしいですが、なんらかの形で進められるようにしようと思います。テンション上がってきましたよ!!


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