劇場版わたてん、百合姫原作アニメなのにそれでいいのか問題
わたてんプレシャス・フレンズの感想
わたてんプレシャス・フレンズ(以下プレフレ)見てきました。
作画がとにかく良かったです。
TVアニメ版同様にぷにぷにしてて可愛いし、
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— 「私に天使が舞い降りた!」公式😇大ヒット上映中❣❣❣ (@watatentv) October 14, 2022
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みゃー姉の動きも意味不明なくらいキレキレです。髪の動きがすごい。自分はこのツイートを見て観に行く決意を固めました。
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— 「私に天使が舞い降りた!」公式😇大ヒット上映中❣❣❣ (@watatentv) October 14, 2022
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星野みやこ CV:#上田麗奈
「かわいいよ~!花ちゃ~~ん!!!」
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プレシャス・ボイスツイートをしてわたてん!プレフレを盛り上げよう❣https://t.co/4qeSix8Ipr#watatenpic.twitter.com/KfZQ3bU8jH
いい映画だったと思います。可愛いので。半ば長瀞町の観光ビデオみたいになっていたがまあそれは愛嬌として、脚本も悪くはなかったです。…悪くは。悪くは、なかった。
原作が百合姫で連載中のおねロリ百合漫画であることをどっかに置いておければ。
…置いてけるはずがないんですよね、自分は百合厨のおねロリ大好き人間なので。
この記事は、概ねそんな百合おねロリ大好き人間の皆さんに捧ぐ記事です。
※これから先はプレフレについてのネタバレが多分に含まれているので気をつけてください。まあもし未視聴で今後見る予定があっても視聴体験に差し支えはない気がしますが。
漂白された脚本
プレフレの脚本をひとことで言い表せば、『友情は不滅であり、おばあちゃんになっても続く』というものでした。
麗しい話ではありますが、しかしこの脚本には友情しか含まれていません。びっくりするくらい恋愛や性愛は見なかったことにされています。
原作はもちろんTVアニメ版だって『もにょっとした気持ち』としてそういった感情が示唆されているにもかかわらず、です。
そもそもTVアニメ版の時点で、保守的な脚本の改変は各所に見られていました。
わたてんアニメの改変で納得いかないやつがあって、8話(ひなたとみゃー姉がお出かけして松本の犬の名前がみやこのやつ)で
— いかずち木の実 (@223thunder) December 29, 2019
アニメひなた「みゃー姉はわたしが面倒見るから」
— いかずち木の実 (@223thunder) December 29, 2019
原作ひなた「みゃー姉はわたしが養うから」
アニメ松本「私みやことさんと家族になってたの?」
原作松本「私みやことさんと結婚してたの?」
と、かなり恣意的にセリフが変えられてるんですね
一方の原作は、この元のセリフなどからしてGL色は強めで、一巻のうちに花みゃー赤面ノルマが必ずあったり、他の面々の描写も濃厚です。
そもそもあらすじの時点でおかしい
プレフレのあらすじは、『花ちゃんのおばあちゃんちにみゃー姉たちが泊まりに行く』というものです。もうこの時点でだいぶ変なのはわかると思います。
だってみゃー姉は「お菓子で釣った女児をコスプレさせて写真撮影しているマジでやべえ人」なわけですよ。そんな人が、それもネガティブ思考で引きこもりな彼女が、花ちゃんのおばあちゃんに会いたがるはずがないです。泊まりともなれば全力で拒否するはずです。
この映画のみゃー姉はロリコンじゃない…ってコト?
ですが、今作のみゃー姉は少々渋ったあとに泊まりに行くのを承諾し、挙げ句旅先(おばあちゃんの家のある長瀞町)で花ちゃんたちにコスプレさせています。それも、わざわざ重たい荷物を伴って。
ここから、プレフレみゃー姉は自身の行為に特別後ろめたさを感じておらず、そこに性欲は存在しないのではないかと推察することが出来ます。
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おねロリがそんなに悪いのか
この改変は、おねロリの危うさを非常に強く示唆しています。
悲しいことに、商業媒体、それもアニメ映画となると大っぴらにおねロリは出来ないのです。理由は皆さん知ってのとおりです。
TVアニメ版が前述の改変の通り百合アニメというよりロリアニメとして作られているのは明白なわけで、
アニメわたてん、小学生ズが間違いなく原作より無邪気に演出されてるんですよね
— いかずち木の実 (@223thunder) November 19, 2019
細かい改変なんですけどみゃー姉の風邪引いたら学校休めてうれしいに原作ひなたは若干引いてるんですけどアニメだとなんかいい話っぽくオチがついてる
— いかずち木の実 (@223thunder) November 19, 2019
他にもよりかのがノアちゃんのみゃー姉コス学校でまでやってて引いたエピソードが削られたり、かのちゃんのみゃー花の関係性良くないんじゃないかな…とかえっちな本みゃー姉買ってる疑惑で赤面するノア花がそもそもやらなかったり
— いかずち木の実 (@223thunder) November 19, 2019
かのよりのなわとびで手を縛った話の後日談で自力で解決してたり(原作かのちゃんは普通に大人の人に頼りそう)、これらが意図した演出なのかは知らないけどさ
— いかずち木の実 (@223thunder) November 19, 2019
さらにOPEDでみゃー姉が歌ってなかったり、最終回でみゃー姉は割と空気だったり、キービジュでみゃー姉がいつもすみっこにいたり、そもそもいなかったり。
とすると、多大な予算が投入され、長瀞町とタイアップまでしたプレフレが大っぴらにおねロリ出来るはずがないのです。
いや広義のおねロリではあるのですけど、ピュアで漂白された性欲を伴わないおねロリなんですよね。それは原作わたてんにはないものです(悪口じゃないですよ、褒めてます)。
百合姫よ、一迅社よ、講談社よ、これでいいのか
金を出してるのは(たぶん)角川なので何も言えないのかもしれませんが、これがおねロリではなくおねおね(伊藤ハチ先生の提唱した概念、一般的に想像される百合のこと)GL日常系漫画の映像化でこれは友情ですと改変されたら百合姫さんも「ちょっと待てや」となるんじゃないでしょうか。
別の出版社にアニメ化を主導されて恋愛や性愛を間引かれてすべて友情だと言い切られる。これはすごい屈辱的なことじゃないでしょうか。
…まあそんなことは自分には関係ないんですけどね。
結局何が言いたいのか
これだけアニメでやりたい放題されてるんだから、せめて原作ではみゃー姉と花ちゃんは小学生のうちにキスくらいしてほしいです。
百合厨おねロリ大好き人間なので。
良いだろ大人になっても好きならキスくらい。たまたま好きになった相手がロリだっただけだし。せめて中一で妥協するんでお願いしますよ椋木先生。
どうでもいいけどおねロリは許されないのにストーカーが許される劇場版のオチはアホかと思いました。
アニメがロリアニメじゃなかったら(みんな当然原作読んでるよね?)って感じで説明すっ飛ばして香子ちゃんも旅行に普通に着いてこれたんじゃないでしょうか。
これは原作わたてん一番の名シーン
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花ちゃんも松本に負けないようにがんばってほしいです。
(ちなみに原作未読の方はご存知ないと思いますが、松本は今みゃー姉に名前で呼ばれていてストーカーも犬にみやこって名前を付けてるのも公認されていておまけに親公認の仲です。マジで?と思って原作読み返したら幻覚じゃなかった…怖)