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若手芸人が名古屋でアイドルとマブダチになった話。〜プリンセス物語さんを取材しました〜
<注意>なんかむっちゃ長くなりました。気をつけてください。
ご覧いただきありがとうございます。
堤悠真と申します。
普段は「ふたりはリバース」というお笑いコンビで漫才をやっております。
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のに気づいたらこうなってました。
カメラの向こう側ではファンの皆さんがこの光景を見つめていました。
後で聞いた話ですが、こういう集合写真をファンの方が撮ろうと思ったら5000円〜が相場らしいです。私がファンの立場だったらこの得体の知れない男が二度と毛先を遊ばせられなくなるくらいシバいていたと思います。優しいファンの皆さんで本当によかった。
……ちゃんと経緯を説明します。
今年の夏、我々はアイドルとマネージャーを題材にしたネタでキングオブコントにエントリーしました。
結果は一回戦敗退でした。そして我々の手元には、普段コントやらないくせにノリで4万円かけてオーダーしたアイドルの衣裳が残りました。
我々が「元を取らねば」と躍起になったのは言うまでもありません。
という訳でアイドル題材のコントを大量制作する必要に駆られたわけですが、コンビで台本制作を担当している私は特段アイドルに興味があるわけでもなく、このままだとすぐネタ切れになるのは目に見えていました。
そこで脳裏によぎったのが、名古屋のアイドル「プリンセス物語」のメンバーとして活動している七瀬聖ちゃん(集合写真の上段右から2番目の子)でした。
彼女とは学生時代からの友人です。
とにかくアイドルがどのような活動をしているのか知りたかった私は、彼女にダメ元で「密着取材できたりする?」と聞いてみました。
それから運営さんの連絡先をいただいてスケジュールが決まるまでトントン拍子。
「ネタ作りの参考にしたいので取材させてください、アッ別にインタビューとかしたいわけじゃないんです、ただ雰囲気が知りたいだけなんで、ひたすらついて回りたいんです」っていう怪しすぎる申し出なのにまぁー話が早い早い。
運営さんのノリが良くて助かりました。
というわけで10/21〜26の間、以下のイベントに同行させていただきました。
10/21 プリスト舞踏会
@湯〜とぴあ宝
10/22 大須IDOL FES 2022
@名古屋インターナショナルレジェンドホール
10/23 プリンセス物語gem撮影会
@アメージングスタジオ
10/25 FMいちのみや 「G-STAGE」
@一宮駅内サテライトスタジオ
メリーミューズ見習い生デビューライブ
@DIVA
10/26 手品師白血球の爆笑!老い活相談室
@湯〜とぴあ宝
取材期間中は、客席、楽屋、舞台袖、特典会の受付、とにかく現場をウロウロしていました。不審に思われた出演者やスタッフさん、ファンの皆さん、すみませんでした。一応芸人やってまして、取材のために色々拝見させていただいてたんです。
いや説明したとて不審ではあるな
現場でファンの皆さん何人かとお話しさせていただいたのですが、皆さん優しくて、気さくに喋ってくださって、私の中にあったアイドルオタクのイメージがガラッと変わりました!
いいファンがつくアイドルは素敵なアイドル
運営の皆さんにも色々手配していただきました。本当にお世話になりました。
こんな怪しい依頼をOKするだけでなく、「これメンバーとスタッフ以外入ったらあかんのでは」みたいな場所や状況にも立ち合わせていただきました。なんとまあ懐の深い。
こんな信頼していただけたらとても不義理は働けません。
プリンセス物語gem(研究生)のみなさんの撮影会に伺った際にも、プロデューサーの松野さんのご厚意兼無茶振りで、急遽メンバー数人にインタビューする時間を作っていただきました。
事前に言ってください。根に持ってます。
色々質問させていただいたのですが、10代のメンバーがほとんどの中で、皆さん自分の言葉や考えを持っていました。感動して途中から「すごいですね」って言うbotになってました。
多分だけどインタビュアー向いてない
正直に言うと、今回の取材はアイドルの暗部を実際に目にしたいという目的も孕んでいました。
「アイドル衣裳のままチェーンスモーキングする子」とか、「聖母キャラなのにマウンティングの鬼」とか、「涙のサプライズ発表の直後に裏でガチギレしてマネージャーを詰めるメンバー達」とか、生で見てみたかったのです。
なので取材したことをSNS等で公表したりもせず、こっそり行ってこっそり帰ってネタにするつもりで名古屋に赴きました。
業が深いですね。たまに自分でも嫌になります。
それでも今こうやって仔細に取材の経緯を書き連ねているのは、プリンセス物語のメンバーがとにかく素敵な方々だったことに尽きます。
裏でもみんな本当にいい子だったんです。雑にイジろうとしてた自分が恥ずかしい。
ここからはメンバーひとりひとりについて書いていきます。
自分はせいぜい1週間ほど取材しただけの人間なので、ファンの皆さんと比べたら理解は当然浅いとは思うのですが、関係者として接して感じた彼女たちの魅力を伝えられればと思います。
プリンセス物語(プリンセスストーリー)
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ダイヤモンドクラス
大井 梨華子(おおい りかこ)
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グループのお姉さん的存在で、とにかく「安心感」という言葉の似合う人。包容力の塊。
しかもチャーミングで快活で、私が今回の取材でメンバーのみんなと円滑にコミュニケーションが取れたのは、彼女が積極的に話しかけてくれたのが大きいです。助かりました姐さん。
あとファンサがすごい。ライブ中のレスはもちろんのこと、ファンの方を認知するまでも鬼早い。
とにかく人当たりがいいので、街ブラロケしてるのとか見てみたい。
桜空(さくら)
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聴いているだけで心まで癒される素敵な声の持ち主。話していても、人の心に寄り添える言葉を持っている人なんだなぁと感じた。
元々、プリンセス物語結成前からシンガーソングライターとして一人で活躍していて、そこでも持ち前の声と言葉で背中を押してくれる。
でも時々、危うさというか、心の揺らぎみたいなものが見える瞬間があって、それががまた惹きつけられる。
とにかく一回生配信聞いてみてください。きっと虜になるはず。
新城 莉愛(しんじょう りあ)
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気づいたら目で追ってしまう、不思議な魅力を持った人。ステージ上での自由奔放な振る舞い、一度でも目があったら吸い込まれる瞳、気づいたらステージで手持ち無沙汰になっているキャメロン(相棒のお猿さん)、本当に見ていて飽きない。
彼女がはしゃいでいるところを見ると、自然に親戚気分で見守りたくなる。
あとオシャレ。インスタで時々スナップを上げているけど、自分に似合う服を分かっていてとっても素敵。ぜひ覗いてみてください。
あとキャメロンのTwitterアカウントもあるのでそっちもぜひ。なんでアカウントあんの?
瀬月 夢叶(せづき とわ)
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個性の塊みたいなプリンセス物語のメンバー達の中で、一番王道アイドル感のある雰囲気を纏っている人。しかし歌声はパワフルで、ダンスはとってもエネルギッシュ。見ていてとにかく元気がもらえる。
それでいて「多分性根は内向的なんだろうな」とも感じる。でもステージ上ではあれだけ弾けられるんだから、本当天性のアイドル。
大須IDOL FESの時、メンバーで唯一Twitterで、MCを務めていたストレッチーズさんに触れていて、「芸人としてこの子には優しくせねば!!」ってなったのを覚えている。
あと毎回リツイートすごい早い。絶対いい子。
サファイアクラス
七瀬 聖(ななせ せい)
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グループのパフォーマンス面を支えるエンターテイナー。
歌、煽り、ダンス、彼女の存在がプリンセス物語のライブのパワーを数段底上げしているのはアイドルド素人の私が見ても明らかなほど。
彼女とは唯一元々の知り合いなので話してきた機会も多いけど、ストイックで、演者としてプライドを持っていて、でもどっか不器用だなぁ、っていうのを感じる頑張り屋な人。
あと髪色髪型がすごい頻繁に変わる。まだ上記の宣材写真が公開されてから一か月足らずにも関わらず、もう全く違うスタイリングになってる。それを追っかけるのも楽しい。
黒崎 ゆり(くろさき ゆり)
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プリンセス物語のダンスリーダー。ステージ上ではとにかくアグレッシブでクール。
でも実際話してみたらとってもファニーでキュート。
良い意味で親近感を感じる素敵なギャップの持ち主。
取材期間中もずっと一緒に裏でふざけてた気がする。そんな子がひとたびライブになればバッキバキに踊るんだからそりゃあカッケェ。
Tiktokにもダンス動画上がってるのでぜひ。
一回ライブ見て、それから特典会で話してみて欲しい。あなたもきっと好きになる。
白倉 みゆ(しらくら みゆ)
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メンバー随一のクールビューティー、でも中身は等身大のピュアな女の子。
抜群のスタイルを生かしたK-POP系のダンスが得意。インスタのリールに何本かダンス動画が上がっているけど、良い意味でアイドル離れしたスタイリッシュなダンスで気づいたら四周してた。
それでいて、思わず見ていて余計な心配をしてしまうくらいピュア。
取材期間中の一週間で3回嬉し泣きしていた。生きててあんな女の子が泣いてるとこ見ることあんまない。
「幸せになって欲しい」って周りに思わせる力のある子。
江戸川 かれん(えどがわ かれん)
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抜群のルックスとコロコロ変わる多彩な表情に思わず魅了される最年少メンバー。
実は、この取材期間中メンバーで唯一タイミングが合わずお話しできなかった子。惜しい……
私、取材前にメンバー全員にDMでご挨拶させていただいたのですが、彼女からは「今回都合により参加できず大変申し訳ありません」という旨の丁寧な謝罪に続けて「全員素敵なメンバーなのでよろしくお願いします」という返信が……すごくね?これで中3らしいぜ?
受験期間ということで参加するイベントが限られているメンバー。ちゃんと全部目に焼き付けるんだ。
いや長え。すみません。
とにかく、一週間接しただけでこれだけ思い入れができる魅力的な子たちということだけはなんとか伝わって欲しい……!
取材最終日に改めてメンバーにご挨拶させていただきました。
プリンセス物語さんと我々はデビューが完全な同期(2021年5月)ということで盛り上がり。
メンバー全員にメッセージカードをお渡しして円陣を組みました。やってることほぼ女子バレー部。
多分、これからもプリンセス物語のイベント、主に東京遠征では頻繁に出没する、いや物販の手伝いとかしてると思うので、ファンの皆様よろしくお願いします。
今回の取材をもとに、YouTubeやTiktokでネタ動画を投稿していきますので、ぜひ「ふたりはリバース」で検索お願いします。
長文乱文失礼しました。
最後まで読んでくださった貴方もきっと素敵な方に違いありません。
もしこのnoteを読んでプリンセス物語に興味を持ってくださったり、ライブに足を運んでくださったりする方がいたら、これ以上の喜びはありません。
以上、「若手芸人が名古屋で職権濫用してアイドルとスポ根みたいな青春を味わった話。」でした