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ライバー事務所とギフター
ども、223です。最近は色んなライバー事務所の社長さんやギフターさんと絡むことが多く、これもひとえに秋葉原のminetteというコンカフェでイチナナの人たちにリアルで繋がるようになったからかなと。まあ、僕は会社の立場的に自由ではないので、一線は守りますが。
余談ですが、この秋葉原のminetteというお店、子猫をコンセプトにしたcafe&barなのですが、3年前にイチナナの新人イベントで僕がリードで応援させてもらった「みらいメロン」さんが、当時から語っていた夢を叶えて昨年末にオープンしたお店です。
キャストさんにはライブ配信をしていた人やアイドルをしていた人もいますし、ライバーさんやリスナーさんもお客さんとして来て楽しんでますので、ご興味があれば一度チェックしてみてください。
オーナー社長と税金
さて、イチナナ等のライブ配信アプリでは、ギフターと呼ばれる、まとまったお金を投げることができる人がイベントの勝敗を左右しますよね。黎明期にはみんな、個人で課金してたのですが、この2年ぐらい、ギフターは法人カードで決済して投げ銭をしている人がほとんどです。
え?会社のお金を投げ銭に使っていいの?
税金の計算をする時に費用として認められないんじゃない?
はい、キャバクラやラウンジは接待交際費として、一定のルールのもとになんとか会社の費用としてねじ込むことができても、ライブ配信の投げ銭は真正面からいくと厳しいですよね。接待交際ではないですから。
ちょっと難しいですかね?
では、会社の税金のお話から。
会社の法人税は
売り上げ−費用=利益
この利益に対して一定の税率でかかります。
仮に30%だとしましょう。
会社が10億の売り上げをあげ、人件費や家賃や仕入れやらなんやらで8億の費用を使った場合、利益は2億円になります。なので、
2億×0.3=6000万円
これが法人税として取られてしまうのです。
残った1.4億円は会社の内部留保として翌年以降の事業に使うわけですね。
でも、オーナー企業の場合、社長がこの2億を自分のために使っても誰も文句は言いません。
会社には十分貯蓄があるし、利益を出してもどーせ税金が取られるなら、接待交際費の名目でキャバクラやラウンジで取引先と楽しんだり、福利厚生の名目で高級リゾート会員券を買ったり、クルーザーや飛行機買ったり(厳密には償却されるので一年間の費用で落とせないですが)、とにかく利益を出さないように売り上げと同じだけ会社の経費でお金を使ってしまって方が良いと考える人が多いのです。
※ただし、本来の接待交際費や福利厚生費と趣旨がかけ離れていると見做された場合、追徴課税になる場合があります。悪質な場合は重加算税となりますので、きっちりと税理士に相談しましょう。
ここで疑問。
え?なんで?
利益を全部自分の報酬にしてしまえばいいんじゃないの?
いや、ダメなんです。
そもそも社長などの役員報酬は年に一回しか決められず、途中から増やすと会社の費用として認められません(業績変動の役員賞与を予め設定することで例外はあります)。
また、社長が役員報酬をとってしまうと、それに対して社長個人に税金がかかります。ざっくり言って最高税率は55パーセントですから、2億の利益を社長が報酬としてとってしまうと、1億1千万円の税金を納めることになってしまうわけですね。
だから会社の経費として、ライブ配信の課金もできるようになれば、キャバクラやラウンジで遊ぶのと同じように、お気に入りの子にお金使ってチヤホヤされることができるわけですね。でも、接待交際費の名目は無理。
なぜライバー事務所が乱立したのか
そこで、オーナー企業の社長さんたちが始めたのがライバー事務所。会社の中や子会社にライバー事業を行う事業部があれば、会社からの課金は、一定の条件のもとで会社の経費として認められるようになるわけです。所属ライバー以外にも宣伝の名目で。
※これも検討される場合は税理士さんに必ず確認してください。
社長や幹部が法人カードを持ち、投げ銭をする。そりゃあ月に1億とか数千万とか使うわけですよね2018年の後半ぐらいから、トップギフターは個人で課金している人たちから、この法人課金の人たちに入れ替わっていきました。
まあ、アプリ側としては法人課金だろうと個人課金だろうと売上には変わらないわけですから、ギフターの事務所と契約することは損にはならないわけですね。どんどんとギフターさん達が事務所を立ち上げていきました。
僕は会社がプライベートカンパニーではなく、さらに立場があるのでそういうことはできません、普通に個人で課金してるレアな人です笑 ちょっと前までやってたライバーサポートも完全にボランティアです。ビジネスしちゃうと純粋なユーザーとして楽しめないので笑
ただ、これによってイベントの上位争いも個人の過金額では敵わないレベルになってしまいました。いや流石に節税できない個人の財布から数千万とか数億とかを使うのは、利回り含めた月収がその倍ぐらいないと無理っすよね。そんな個人は世の中にあまりいませんし、いたとしても投げ銭アプリをやる人口割合から考えると、あんなにうじゃうじゃ存在するはずありません。他の世界で生きてます。
でもなんであんなに爆投げするギフターが、たくさんいるのか?ええ。年間に一億以上のレベルで節税したい法人は山ほどあるからです。ここが個人と法人の違いですね。なかにはお気に入りのお店のおねーさんをライバーデビューさせて、結果として会社のお金をその子に渡せる仕組みを作る人も。
こういう話は口コミで広がりますので、既に知ってる人もたくさんいると思いますが(僕が事務所投げと言っていたのはどちらかというとこれです)、だからこそ、純粋なリスナーやギフターから応援されているライバーの価値はイベントの順位以上に高いと思うんですよね。
3年前は個人が応援する世界だったから、僕もまだイベントもやる気が出たのですが、だんだんと僕もイベントの順位に価値を感じなくなり、今ではほとんどアプリを開かなくなったのも、こういう世界に変わってしまったからです。まあでも、今でもたまーに開いて、いいなと思うライバーさんに数万とかは課金して投げますけど、イベントで法人課金ギフターと戦う気はありません笑
そこはそことして、ライブ配信の世界はインターネット上でリアルタイムに人と人が繋がってコミュニケーションが取れる素敵な場所。特に人と人が会えない時代ですから、その価値は本来、高まっているはず。
イベントの順位とか、ギフターのマウントとか、そういうところとは別の世界として、ライブ配信を皆さんに気軽に楽しんで欲しいなと思います。また、法人課金であっても、その方が頑張って事業を成長させて社員さんが稼いだお金なので、ライバーさんとしては投げてもらえてありがたいですよね。だから僕は法人課金を否定する気はありませんし、どんどんやってもらえればいいと思います。
僕が投げ銭で一切ビジネスをしないのは、本当にあの空間が好きだから。趣味は趣味。そうあらためて教えてくれた人がいました。ありがとうございます。このnoteもリンクなどで一切の広告収入などをとっていません笑
さあ、世の中が落ち着いたらコンカフェいこっと笑
それまでは、たまーにイチナナなどのアプリでチョロっと投げて楽しませてもらいます笑笑