大雨警報を乗り越えろ! / 富山地方鉄道 撮影記
2023年 5月。 田んぼに水が入り水鏡が見られ、そのわりに立山連峰にはまだ雪が残る、そんな季節。私は狙ってこの時期に行きたいと、2年ほど思っていた。今回はそんな念願の撮り鉄活動の記録である。
実はこの記事には前編がある。こっちでは撮り鉄メインとなっているが、そっちでは観光メインだ。なので記事を分けた。見なくてもよい。
そして、この記事には続きもある。そちらもぜひ見てほしい。
前回【https://note.com/2231000/n/nf4d5197fe9fe】
次回【https://note.com/2231000/n/n4ca318eba743】
いざ、地鉄
富山では雨が降っていた。ただいま富山に来て3日目の午後。
昨日の夜に雨は強まり、引き続いて大雨である。
私は今、有峰口駅へ向かっている。有名撮影地「千垣橋梁」が今回の目的地。雨で何か不思議な景色が撮れれば、という感じであるし、そんな景色が撮れなくても雨の写真は見たことないので、撮っておきたい。
寺田駅で乗り換えをする。地鉄富山ー寺田駅の間は、上市方面へ行く列車も走っているので、本数が多い。とりあえず来たやつに乗った。ここで立山行きを待つ。
乗り換えの列車まで時間があるので、駅舎を降りてすぐのところで、反対方向の列車を撮る。
中古ではなく地鉄オリジナルの車両。かっこいいぜ…
有峰口駅に着いた。霧だらけだ。幻想的だ。
撮影地まではここから驚愕の6分。大雨の中歩くにはありがたい。
ー 雨の千垣橋梁
持ってきた折り畳み傘は、どんどん染みてきて役に立たない。歩道を川のように水が流れ、腰より下は横殴りの雨も合わさってべしょべしょ。さらに川の上なので風が強い。傘の保持が大変だ。列車を待つ時間は修行のようだ。
列車が来た!! 列車はゆっくりと通過していく。カメラはそれなりに重くて大きいので、保持するのが大変だ。
列車を撮ってすぐに退散!!! 駅に急ぎ足で帰り、駅舎内で落ち着く。カバンが防水じゃなかった。しばらく使ってなかったメインのカバンにカビが生えており、代わりに仕方なく持ってきたが、まさかこんなことになるとは。暇つぶし用の漫画などが死んでしまった。
折り返しでそそくさと富山へ戻る。もう一か所別の撮影地に行こうと思っていたけど、この調子じゃあ耐えられないだろう。傘も役に立たないし。
有峰口、もう一度晴れているときに来てみたい。
宿は地鉄ホテルにした。地鉄富山の駅に直結だ。地鉄を撮る予定ならかなり良い。路面電車の割引券ももらえるし。(フリー切符を使っていたので今回はあまり関係なかったけど)
1階にあるロッテリアでご飯を済ませた。疲れていたからだ。旅先でチェーン店を食べても何も悪いことはないとわかると、少し旅が豊かになる。おいしければよいのだ。
ー 撮り鉄 VS 大雨
よし寝るぞという時に、ついに正式に大雨警報が発令された。明日の昼頃まで大変な雨という予報だ。 どうしようか…
決まっている。撮り鉄だ。
撮り鉄は大雨なんかに負けない。
やってきたのは大庄駅。富山から上滝線に乗って来た。なんだか開けていてよさそうだなとgooglemapを見て思っていた。
今日は、昨日の鉄橋よりは風がなくてマシだ。夜の間に雨のピークは過ぎたらしく、想像していたよりは幾分かマシだった。
頼りない折り畳み傘、非防水のカバン。片手で重たいカメラを保持しながら田舎道を歩く。
上下一本づつ撮って、さっさと駅に退散する。
迎えが来た。やっぱり大雨の中撮り鉄なんてするもんじゃないわ(後悔)
横江駅に移動した。行きたいお店があった。撮り鉄は休憩だ。
そのお店は…
ー 立山サンダーバード
テレビで見て知っている人も多いだろうお店。独特な品ぞろえが人気のお店だ。
今回購入したのは
・ハスカップいろはす
・富山ブラックおにぎり
・わにおにぎり
?
わにおにぎり。おいしかった。普通にお肉で、臭みもない。ほんとにワニを使っているのよね???
北海道限定のハスカップいろはす。どうやら取り寄せたようだ。北海道に行ったときに好きだったので、買ってしまった。
他にも、うさぎのおにぎりとか、変な具のサンドイッチとかがあった。
次は、来た道を戻り、本線に戻って西魚津駅へ向かう。 一時間の道のりだ。
立山線を戻って、寺田駅で本線の列車に乗り換えた。宇奈月温泉行だったか。列車は途中の上市という駅で方向転換をする。
方向を変えて滑川のほうに走り始めた列車。意外だったのは、あまりクロスシートを転換しないところである。新快速がびゅんびゅん走る路線で生きてる私は、折り返し駅皆で席をガタンガタンとひっくり返す様を見てきたので、返してはいけないルールがあるのか?と動揺した。
ー 魚津駅
相変わらずな空模様だが、傘を差さなくてもよいくらいに雨は収まっていた。
西魚津駅の駅舎は非常に古い。昭和11年に建てられた駅舎が今も現役で使用されているらしく、本で見て一度行きたいと思っていた。
近くには魚津水族館と、遊園地「ミラージュランド」がある。魚津水族館は日本で最も歴史のある水族館だそうだ。そして遊園地の方には、大きな観覧車がある。入園は無料らしい。時間があったら水族館は行ってみたかったな
このあたりは旧北陸本線「あいの風とやま鉄道」と並走している区間だ。次の列車までの待ち時間に駅から少し歩いて、撮っておいた。晴れていれば背景には立山連峰が綺麗に見えていただろう。
少し富山方向に戻って、適当な駅で降りて沿線を歩いてみることにする。
ー 中加積
来たのは中加積。さっきの西魚津から8駅。滑川と上市の間にある。
GoogleMapでよさそうだな~と思ったのでやって来た。
ここも、雲がなければ立山連峰が綺麗に見えていたはずだ。ちょっと悔しい。
田植えがちょうど始まっていたので、止まっていたトラクターと一緒に撮影した。
一時間半くらいのんびりしていたら、雲が減ってきた。立山も少し顔を出した。 田植え後の田んぼと列車をぱしゃり。手前におじさんがかぶった。
2時間くらい撮影して、中加積駅に戻って来た。立山のきれいなところが顔を出していたので、駅看板と撮った。きれいだ…
ー 日没10分前の景色
今度は、また立山線に戻る。沢中山という駅に行って、写真を撮ることにした。
立山が見えるようになっている事、今から行けばちょうど日没ギリギリに着けることなどから、沢中山まで行くことにしたのだ。
もうすでに光がいい色になっている。いつも通り、寺田駅での乗り換えだ。
車窓でこんな景色を見せられては、期待値が高まりまくるしテンションもブチアゲである。 富山の本気、待ってろよ!
沢中山を降りて、近くの踏切から去る列車を見送る。
次の列車まで約15分。最善の立ち位置を見つけ、設定し、構図を作り、迎え撃つ。うまくいけば最高の写真が撮れるが、ミスればとんでもなく落ち込むことになる。
歩くこと9分ほどか。やっとそれらしい場所を見つけた。構図を作る。田んぼと山のバランスはどうしようかとか、列車はどこに置こうかとか。構図が下手なので大変だ。
そして、遠くから踏切の音が鳴り始める….
カシャカシャカシャカシャ….
列車は駅に入るべくゆっくりした速度で通過した。さっき乗って来た列車が、岩峅寺駅で折り返した来たようだ。
列車に光が反射し、山は紫に染まっている。良い景色だ…よすぎるぜ….。
日没までの間、余韻に浸りながら周りの風景を撮る。水鏡がいい感じだ。この時期に来てよかった。
今日も富山に泊まるし、最悪終電で宿に戻ればいいので、そのあとも列車を撮った。空が完全に暗くなるまで撮ろう。
気温が下がってきており、手が悴み始めた。今年はまだ寒いなぁ。
沢中山駅は、幻想的になっていた。待合室は保温され暖かく、列車の待ち時間は快適だった。こういう駅で一日中のんびりする、みたいなことをしたい。
岩峅寺経由で、上滝線を通って帰ることにした。後は宿に戻って、富山ブラックでも食べて寝よう。明日はどこの駅で降りようか。
その次の日の分は、また記事を分けた。引き続き撮り鉄をする。よければ次の記事も見ていただきたい。
前回【 https://note.com/2231000/n/nf4d5197fe9fe 】
次回【 https://note.com/2231000/n/n4ca318eba743 】
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