エジプト🇪🇬DAY3
本日はルクソール西側の観光。クルーズの港は東側にあるので、40分ほど車に乗りナイル川を渡り、反対の西岸へ。
古代エジプトでは 東側が生者の都・西側は死者の都とされた。
そのため、本日回るのは「死者」に関連する場所。
まず最初は「メムノンの巨像」。
ツタンカーメンの祖父、アメンホテプ3世によって建てられた、彼自身を表す巨像。当時 像の後ろには彼の葬祭殿があったが、後の王たちが神殿を建設する際に石材を持ち去り破壊したため現在は残されていない。
次に向かったのは、「ハトシェプスト女王葬祭殿」。
トトメス3世の代わりに統治した 女性ファラオ「ハトシェプスト」の葬祭殿。
ハトシェプストはエジプト南部 プント国との貿易を盛んに行いバナナやラクダ、種などが輸入されたため、壁にはそのレリーフが沢山ある。
3階建てになっており3階に至聖所がある。スタッフにチップを渡せば中の写真を撮らせてくれる仕組み。近くにはポーランド研究チームの家もあり現在も発掘している。またミイラを作成する場所ともいわれる。
後ろの岩山とのコントラストが素晴らしく、個人的にはいちばん印象に残った景色の一つだ。
次に向かったのは、アラバスタ工場見学。
ルクソール西側はアラバスタ(大理石の一種)の採石場としても有名で一帯にはアラバスタ工場がたくさんあった。
ここは、お店の名前を忘れてしまったが、入り口に歌を歌うスタッフがいるお店。
店内には綺麗なアラバスタがたくさん並んでいた。
そして最後に訪れたのは王家の谷。数々のファラオが埋葬されている谷だ。
日本人が発掘に携わっていたため、日本人としても必見の場所。
3つのお墓に入ったが、どの墓も 地下まで緩やかな階段が続きその先には棺があるという構造。階段の両脇にある壁のレリーフもほぼ同じ(とにかくファラオが神様に何かを捧げている)。
有名なツタンカーメンの墓だけは、別チケットになっていた。
規模としては小さい墓だが、唯一墓荒らしにあっていなかったので保存状態が良い。壁にはカラフルなレリーフと棺が入っていた石と、本物のツタンカーメンのミイラも残されていた。
そしてこの日の夜、プチ事件が起きた。
観光が終わり 部屋でゆっくりしていたところ、外から騒がしい声が聞こえてきた。
物売り達だ。クルーズ船と自分たちの小舟をロープで繋ぎ、小舟をクルーズ船の横につける。そして、クルーズのデッキやベランダにいる人をターゲットに、強引に布を物を売りつけにくるのだ。これは有名で事前にYou Tubeなどでも見て知っていた。(動画が出てくるので調べてみてほしい)
私たちもそれを見ようと部屋のベランダに出たとたん、なんと、こちらに品物を投げてきた。とっさに避けて部屋に逃げ込んだが、どうやらベランダに売り物が入っているらしき袋が着陸してしまったようだ。(中々の命中率ではあるが)
そのあとこちらに向かって、ダラー!ダラー!ヘイチャイナ!チャイナー!と5分ほど叫ばれ続け、普通に怖すぎた。そもそも一言も欲しいと言っていないのに、なんという仕打ち。流石にしつこいので ベランダに投げられた謎の物体をそのまま小舟に投げ返した。
恐らくここで中にお金を入れて投げ返せば彼らにとっての商売成立なのだろう。
エジプト商人のしつこさには強気に出る必要があることを学んだ。
なんとも言えない気持ちで3日目は終了。