rainbow
それはそれは遠い昔の事。
22歳の夏の日に大好きな人と付き合った話。
仕事場で出会った2つ年下のあいつ。
名前の漢字に虹が入る、その名の通りの心がとってもカラフルな人でした。
あの頃の私は22歳にもなって恋愛経験というものがほぼなくてかなりのひよっこだった。
まぁ今もだいぶひよっこですが。笑
学生時代の恋愛も当時付き合った彼氏も今はもう思い出せないくらいのレベル。
唯一思い出せる事といえば、手を繋いだ時に自分の手汗が凄すぎて嫌われるんじゃないかと不安になって自分から振った事ぐらいである。
お蔵入りしたい過去の話。
なので22歳の時の彼は私のスタート。
決めた。そう。あの子がスタート。
そして本当のさようならをしたのが30歳。
8年もよく一緒にいてくれたもんです。
真っ直ぐで嘘がなくて。
お調子者でみんなの人気者だった。
いつもいろんな行事に呼ばれて忙しくしてるあの子を見ては自分と重ねたりしてなんだかとっても誇らしかった事覚えてるなぁ。
忘年会の芸とかでお尻で割り箸割っちゃう人だったよね。あれ、ほんま好きやった。笑
過去の事ってやつはいい思い出ばっかり残る。
激しい喧嘩をした事も、ワガママ言い過ぎて締め出しくらったあの夜の事も、別れたりひっついたり何回も何回も同じ事してた事も。
そんな事もうサラッと忘れちゃったわ。
なので今になって思い出す事といえば楽しかった事だらけでね。
イヤホン片方ずつつけて離れないように歩いたあの真夜中の事や、東京旅行の飛行機でなぜか爆笑した事や、仕事先までお迎えに行って一緒に帰った事や、2人一緒のお休みなのになかなか起きれずダラダラ過ごした狭い部屋に溢れた幸せや。
そして何よりずっと私のそばで笑っていてくれた事が何より嬉しかったよ。
もう一緒にいれないともっと一緒にいたいを繰り返しすぎた2人はやっぱり崩れてしまったけど。
でもね、すっっごく幸せな8年だった!!
そんな私の素敵な思い出を、忘れられないと嘆くのはやめにした。
抱きしめて大切に出来るようになったのでなんとなく残しておきたくなった2021年春。
今は東京で大活躍してる。
それをSNSで見てはまたまた何故か誇らしくなってますよ。
私の大好きだった人はこんなに凄いんだ!
って大きい声で自慢しちゃいたいくらい!
たまには宝物みたいな思い出をそっと空けては涙流してもバチあたらんのちゃうかなって。
そう思えるようになった自分をなでなでしてあげたい私です。
さて。また前に進めたよありがとね。