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ハレモノ

16歳の時、親が離婚しました。

親子三世代6人家族。かなりベターな構成だ。
じいちゃん。ばあちゃん。父ちゃん。母ちゃん。兄ちゃん。私。そして犬のジョン。
私が中学を卒業するまでは家を出る事を我慢しようと堪えてきたお母さんは、私が高校1年になったばかりの夏前に家を出た。
私は勿論お母さんについて行ったが兄ちゃんはそのまま残った。
兄弟はなるべく離れちゃいけないね。

私がいなくなったらきっとじいちゃんとばあちゃんが悲しいんじゃないかと思って、買ってもらったばかりの原チャで週に1回はおうちに通った。
私とお母さんがいなくなった違和感や離婚というシコリを感じさせない為に子供なりに精一杯気を使っていた事は今あたしの中で腫れ物みたいに残る感情。

普通の家族ではない事が辛くてたまらなかった事を、今こうして文章に出来るぐらいほろ苦い記憶にまでもっていけた。
でもまだ世でゆうギリアウトぐらいのレベルです。

大人の大喧嘩は子供にすれば地獄で。よくガタガタ震えながら必死に間に立って止めてたなぁ。よく頑張ったね小さい頃の私。なでなで。
だから今でもたまに、道で知らない人同士が喧嘩してるの見るだけでも泣きそうになる。
トラウマってやつとでも言おうか。

お父さんは小さい頃の記憶のどのシーンにも現れない。必死に思い出しても、いない。
あ。でも今はちゃんと飲みに行ったりしてます。私が出来る親孝行はこんなもん。
よく頑張ってるよ。大きい私も。よしよし。

もっともっとあのトラウマを書き出してしまおうと思ったけど、不幸話は身体に良くないのでやめようね。

素敵な反面教師がすぐ近くにいてくれるから、私はきっと大丈夫だと思うんだ。
はいこれは嫌味です。ありがとう父と母よ。


幸せな家庭ってやつを望む。

私は幸せに貪欲で、幸せに敏感だ。

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