スパーキング
細く白く長く美しい人になりたかった。
容姿ぐらいはなんとかならんかったんかと悔しい思いをしてるのです。
欠点だらけでこれといって趣味もなく、何の取り柄もない私。
いつだって自分が嫌いで、何かを変えないとと思いながら日々同じ事を淡々とこなすだけの毎日。
お友達には絶対に背中見せないような付き合いをしてきた。なんとなくそれが自分の美学で。
でも大人になるにつれて少しずつ本音を言える人も増えた。全部じゃないけど。
まぁそうよね。みんな全部は言わないか。
昔々、長くお付き合いしていた人は私の感情を全て受け入れて理解しようとしてくれた。ただ同じ波長で過ごしすぎると、2人の負が重なって出れない状態の時どうやって盛り返すかがわからなくなってしまった事がよくあった。
そして吐き出す術がなくなって歯車がガタガタ崩れた苦しい恋愛。
あんなに優しくてまっすぐな人の事を私はなんで汲み取ってあげれなかったんだろうという後悔のせいで、何年も誰とも付き合えなかった。
そう。世間はそれを引きずるという。
久しぶりに出来た大好きな人には同じ事をしたくないなと思っていたけど。
やっぱり私は成長できないでいる。
勢いで止まらなくなって怒鳴った感情も、本当はあなたに抱きしめて止めて欲しかった。溢れ出た涙も、本当はしっかり拭ってもらいたいとさえ思う。
私はこんなに好きなのにを身体いっぱいにかめはめ波してしまう私を、ため息混じりに背中向ける彼にしてしまったのは私です。
彼を好きになって自分を責める事が多くなった。
それでも一緒にいたくって。
離れたくないのは、あなたを理由なく愛おしいから。
なんだか不思議ね。恋愛って。
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