●完全版:11/1(月)◆市販「有機・オーガニック野菜」は農薬まみれ。「有機JAS認定」は利権まみれ。日本農業どこへ行く
【注】
下記の文章は、前半のみですが、もし100%掲載の「完全版」
をご希望のかたは、ご連絡下さい。毎回、後半部分が、真髄です。
山田の熱い思いが綴られています。
難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。
★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
しくお願いします。
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ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!
★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★
2021年11月1日(月)号
No.4165
毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)
創刊日は2004/10/5。
【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、無関係ですのでご留意下さい。
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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。
(本誌は、100%掲載の「完全版」です。
本日の「短縮版」の内容は、省略して
おります)
やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!
今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。
空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。
そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。
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あなたの小さな行動が、人類を大きく救
います。
いま足元にある大地は、世界中につなが
っています。
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(内容に即した写真も載せています)
▼本日の目次▼
【1】
本日は、山田の新作の、本邦初公開です。
世界で人気の、電子本「社会の裏側!」シ
リーズ。
「短縮版」では、前半だけの掲載ですが、
ご了承下さい。
(隔週月曜日に、公開します)
今回のタイトル
↓↓↓
市販の「有機・オーガニック野菜」は農
薬まみれ。「有機JAS認定」は利権まみ
れ。日本農業よ、いったい、どこへ行く!
==================
【1】
▼本日は、新作の初公開です!
山田の電子本「社会の裏側!」。
本誌の読者だけに、先に公開します。
隔週の月曜日に、新作を掲載。
「短縮版」では、前半だけの掲載ですの
で、ご了承下さい。
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★
★
今回のタイトル
↓ ↓ ↓
__________________
市販の「有機・オーガニック野菜」は農
薬まみれ。「有機JAS認定」は利権まみ
れ。日本農業よ、いったい、どこへ行く!
~消滅寸前の農村を救い、日本農業を未
来へ託すには、どうすればいいのでしょ
うか。若者が飛びこんでくるために~
__________________
【目次】……と言うより、レジメのように
内容を記載しておりますので、これだけで
も、およそ概要が分かるかと思います。
★(第1章)
誰も知りませんが、農民たちは先祖の位牌
(いはい)に泣いて詫(わ)びているんで
す。先祖たちが、長年続けてきた農業を、
自分の代で廃業する。その辛(つら)さ。
悲しみ。分かりますか……
★(第2章)
店に並んでいるこうした「有機」や「オー
ガニック」などの言葉は、誰でも記載する
ことができません。もし、そうした記載を
すれば法律違反になってしまいます。しか
し、そのように記載した「有機野菜」が、
もし本当の「有機」ではないとなれば……
★(第3章)
ある日、一人の若い女性が、この「有機
JAS認定」マークの野菜を食べて呼吸困
難になりました。調べましたら、畑に撒
く水を貯めているタンクに蚊(か)が発
生しないよう、この「有機JAS認定」で
認められている殺虫剤が使われていたわけ
ですね。つまり……
★
★
★
★(第1章)
誰も知りませんが、農民たちは先祖の位牌
(いはい)に泣いて詫(わ)びているんで
す。先祖たちが、長年続けてきた農業を、
自分の代で廃業する。その辛(つら)さ。
悲しみ。分かりますか……
ぼくはねえ。
またまた、何か、トンデモナイ余談が始ま
りそうな予感が……(笑)。
ぼくは、オカネさえ払えば、黙っていても、
安全な農産物が手に入るものなんだ……な
んてつぶやいている「白い手の都市住民た
ち」に、我慢ならないんです。
だって、そうじゃありませんか。
農業という営(いとな)みは、大変なもので
す。
職業にはさまざまな種類がありますが、農業
ほど「大変なもの」はない。
サラリーマンたちが、毎月給料日には給料が
間違いなく支払われるのとは、まるで異なり、
なにしろ、相手は、言葉もない生きものです。
毎日、こうした生きものと対峙(たいじ)
して、四六時中、自然との関係も考えなくて
はならない。
酷暑の日々、厳冬の日々、大風の日々、豪雨
の日々、それに豪雪の日々……。
★★★
そうした中で、毎日、それぞれに工夫しなが
ら、自然と対処しているわけですね。
おまけに、日本の農業は高齢化がほかの世
界以上に進んでいます。
もし旅をする機会があれば、電車の窓から
外を眺めてご覧なさい。
田畑に立っているのは、●●ばかりです
(●●は、下記の設問をご覧下さい)。
え? どこに若者の姿が見えますか。
コトは、皆さんが考える以上に深刻です。
ちょっと、下記の文章をご覧下さい。
82歳の農民のかたが述べた言葉。
これは、ぼくの電子本「外食の裏側!」で
述べたひとこまです(出所などはそちらで)。
★★★
「……農村が消滅寸前です。
今すぐに対策を立てなければ、日本から農
村はなくなると思います。
……高齢の営農者が働けなくなった時が、
農村が消滅する時でしょう。
そうなれば農協も農機具会社もなくなり、
農林水産省は水産省になります。
どうすれば農村は成り立つのでしょうか。
82歳の私に良い知恵は浮かびません」
……これは、日本の多くの農民のかたたち
が、いつも胸に抱えていらっしゃる声だと
思うんですね。
★★★
農業という営みは、大変な肉体労働を伴い
ます。
何度も言いますが、そのような高齢者ばか
りの農業現場も知らずに、「白い手の都市
住民たち」が、それ有機だ、それ無農薬
だ、それ安全だ、それそれ……だなんて
ほざいている現実を、ぼくは憂(うれ)え
ます。
そんなものじゃない。
そんなものじゃない。
そんなものじゃない。
農業というのはね。
そんなものじゃないんです。
もし、現場の状況を何一つ知ろうともせず、
自分だけは安全なものを食べたい……と考
えているのなら、その人は、すでに、農産
物も工業品と同じようなものだと思ってい
らっしゃるわけですね。
そして、自分のその言動の矛盾に、自分で
気が付かない。
そして、「有機」だ何だといつも口にする自
分は、いかにも良い言動をしていると信じ
ていらっしゃる。
ぼくは、そういう人は、一度、農民たちに
直接会って、彼らの真摯(しんし)な声を聞
くべきだと思っています。
そうすれば、互いに、互いの気持ちが分か
る。
★★★
先述しましたが、いまの「日本の農業」は、
もう待ったなしです。
たとえば東京の隣にある千葉県。
膨大な人口を背後に抱えてアクセスはほか
の県より抜群に恵まれています。
その全国第2位の農業生産額を誇る千葉県
でさえ、その基盤は本当に弱体化してしま
っているんですね。
この県の農家の数は、2015年にとうとう
6万3千戸となってしまいました。
6万戸です……。
もう、急減少なんですね。
数年前の統計では、なんと「1日に5戸が
廃業」していると言います。
これは、いったい、どういうことなのでし
ょうか。
★★★
しかも新規の就農者がほとんどゼロで、
農家の耕作者の平均年齢も毎年1歳ずつ
繰(く)り上がっているとか。
このままでは、もう数年で、本当に、千
葉県の農業が崩壊するのは目に見えてい
ますよね。
先ほどの高齢者のかたの言うとおりです。
こういう日本の農業に、若者がどうして
農業に魅力を感じますか。
まさに農業を廃業するその日。
誰も知りませんが、農民たちは先祖の位牌
(いはい)に泣いて詫(わ)びているんで
す。
先祖たちが、長年続けてきた農業を、自分
の代で廃業する。
その辛(つら)さ。
悲しみ。
分かりますか。
★★★
農業基本法が制定された1960年当時、全
国の農民世帯は800万戸ありました。
なのに2008年にはわずか320万戸。
最近の数字を見ますと、もっと深刻です。
農林水産省の農業労働力に関する統計に
よれば、農業従事者の数は、2017年(平
成29年)2月時点での概数値で、なんと
181万6,000人!
農業従事者数は、ドンドンと減少している
事実が、よく分かります。
そして、皆さんが、毎日食べる、そのご飯。
5年ごとに行われている国の統計調査(農
林業センサス)によりますと、水稲(すい
とう)収穫農家の数(農家の単位は「戸」
で数えます)は、全国で、なんと93万9
千戸(2015年。
1965年は、488万戸……だったのですぞ。
いまは、100万戸を、とっくに割ってい
る。
★★★
この減少ぶりを見て、何も驚かない人を見
るのは驚きです。
何度も言いますが、日本の農業は、もう待
ったなし。
なぜ、こういうことを冒頭で述べているか
と言いますと、高齢者ばかりの農業では、
どれだけ「白い手の都市住民たち」たちが
叫んだとしても、安全で安心のできる農産
物など、とても供給されないから。
いかに有機がいい、いかに無農薬がいい……
なんて、空を向いて叫んだとしても、その
肝腎(かんじん)の担(にな)い手が、農
地のどこにも存在しない。
高齢者たちが腰をさすりながら、重い農産
物を運べますか。
重いカボチャや大根を、軽トラに積み込む
ことができますか。
雑草の除草や害虫を取り除くことができま
すか。
★★★
だから、少しでも自分の体力の軽減のため
に、除草剤などの農薬を撒いてしまう……
というわけですね。
誰も、そんなもの使いたくはないんです。
ところが、そのような実態を何も知らない
「白い手の都市住民たち」が、このような
農業の深刻な現実を考えようともせず、自
分だけは農薬の使われていない安心のでき
る農産物を得たい。
そして、「有機」や「無農薬」や「減農薬」
などと書かれた農産物を求めるわけです
ね。
あるいは、「有機JAS認定」と書かれた記
載を手がかりに、農産物を求めます。
ところが、そこに大きな「落とし穴」が
ありました(笑)。
それが……。
★(第2章)
店に並んでいるこうした「有機」や「オー
ガニック」などの言葉は、誰でも記載する
ことができません。もし、そうした記載を
すれば法律違反になってしまいます。しか
し、そのように記載した「有機野菜」が、
もし本当の「有機」ではないとなれば……
最近は、ちょっとした店でも、「有機栽
培」とか「オーガニック」……などと書
かれた農産物が置かれるようになりまし
たね。
まあ、少しでも健康に関心のあるかたは、
ふだんの歪(ゆが)んだ食生活を頭に浮か
べて、免罪符(めんざいふ)のように、
これらを手にとっていらっしゃる(笑)。
じつは、「有機だナントカ」という言葉は、
ぼくが若いころ、少しずつ世間に広めて
きたものでした。
当初は、「有機」だなんて言っても、誰もが
チンプンカンのような顔をしていたのです
が、だんだんと、子どもでも口に出すよう
になったわけです(政府の役人たちも、首
をひねっていましたよ)。
★★★
当時、東京・新宿にあった、ぼくの事務
所の部屋のすぐ隣に、その「有機」を研究
している団体がありました。
もちろん、ぼくもその影響を受け、そこ
から、全国に、この言葉が広がったの
ですが、まさに、ぼくはそのただ中に
いたわけですね。
この広い世界で、たまたまそうだったな
んて、いまから思うと、じつに不思議
です。
そして、ぼくが発行する小冊子や単行本な
どでも、広く、この「有機」について知
らせてきました。
でも、そのころは、いまのような「有機
JAS認定」の制度ができるなんて、想像
もしていませんでしたし、これによって、
役所たちに利権が生まれるなんて、考え
たこともありませんでした。
まったく、純粋な気持ちで、毎日、調べ、
全国を飛び回っていたのです。
ところが、いま。
皆さん、驚かないで下さい。
店の棚に並んでいるこうした「有機」や
「オーガニック」などの言葉は、誰でも記
載することができなくなっているんですね。
もし、そうした記載をすれば、たちまち法
律違反になってしまいます。
そして、そのように記載した「有機野菜」
が、本当の「有機」ではないとなれば……。
★★★
いやあ、「法律の怖さ」とは、こういうとこ
ろなんでしょうね。
良きも悪きも、「いったん決められれば」、
それに反したことができなくなる。
罪人となってしまいますからね。
これは現在の香港の状況を見ても、よく分
かります。
昨日まで自由にモノが言えたのに、法律が
一つ作られれば、それができない。
日本でも、1925年に制定された「治安維
持法」なんていう法律がありましたが、
昨日までは自由に話していたことも、突
然、しゃべることができなくなりました。
それが1945年の敗戦時まで、20年間も、
ずっと続いたわけです。
仲間と集まるのも、何かしゃべることも、
何も出来なかった。
★★★
人間社会の支配者たちは、自分の思うこと
に反した人間には罰(ばつ)を与えて、反
対の活動をできなくさせます。
それと同じことが、21世紀のいま、この日
本でもおこなわれているわけですね。
その一つが……そう、この「有機JAS認
定」という制度。
先述したように、ぼくの若いころは、農民
たちが自分で一所懸命に育てた「有機栽培」
の農産物は、誰にでも「有機野菜」「無農薬
野菜」……と記載して販売できました。
別に法律違反でも何でもなかったわけです
ね。
ところが、だんだんと悪いことを考える人
が現れて、農薬たっぷりの農産物を、「有
機野菜」だと称して販売する輩(やから)
が増えました。
★★★
だって、そのように記載するだけで、高く
売れますから。
しかも、社会がそのようなものを求める動
きにもなってきました。
そこで、そのような動きに歯止めをかけよ
う……となったのかどうか知りませんが、
役人たちは「有機JAS認定」という制度を
作り、それを獲得するには高価なオカネが
必要だとして、一つの「利権」を作ったわ
けです。
いつも役人たちは、こうした利権を作りた
がります。
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