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●完全版:1/25(月)◆健康調査に応じない「原発」作業員たちの悲しさに思う! 使い捨てにした東電やゼネコンたち


難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。

★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
  に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
  今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
  しくお願いします。ありがとうございました。



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ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

(本誌は、100%掲載の「完全版」です)


2021年01月25日(月)号
No.3935

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)

創刊日は2004/10/5。

【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、無関係ですのでご留意下さい。

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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著者
で、食生態学者、そして日本危機管理学会
員でもある山田博士(ひろし)が配信。
食べものだけでなく、人としての生きかた
を考えます。なんともユーモラスな文体が
人気のようで……。




(本誌は、100%掲載の「完全版」です)




やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙
をストップさせたい。

空をのんびりと旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度
変え、家族を変え、文明を変え、歴史を
変えてきた重い事実を、知ってほしい。




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あなたの小さな行動が、人類を大きく救い
ます。
いま足元にある大地は、世界中につなが
っています。

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(内容に即した写真も載せています)





▼本日の目次▼


【1】

山田の電子本「社会の裏側!」の本邦
初原稿です:
(毎週月曜日に、掲載します)

『健康調査に応じない「原発」作業員
たちの悲しさに思う!』

【2】

先日、noteで公開した作品です。
どうぞ、ご覧下さい。

◆「チェルノブイリその後」で分かった
数年後の健康状態。小児期よりむしろ、
8歳~16歳のほうが影響があることが
分かった。「女性の目線」に立った原発レ
ポート!

(写真)置いてけぼりにされた、動物たち。




==================

【1】

▼山田の電子本「社会の裏側!」本邦
初原稿

(毎週「月曜日の早朝5時」を楽しみに
していて下さい)

後日、概略などを付けて、電子本として
公開する予定です。ただ、読者のかただけ
には、いち早く、こうして案内しています。

==================




【今回のタイトル】
↓ ↓ ↓
==================

健康調査に応じない「原発」作業員たち
の悲しさに思う!

~当時は彼らを英雄だともてはやし、使い
捨てにした東電やゼネコンたち。これらの
企業はいま、核ゴミを商売にしています~

==================
★毎回、ただタイトルの内容だけじゃなく、
山田の思いを述べています。その部分も含
めてお役に立つことを……。





【目次】


★(第1章)

再稼働など論外ですが、いずれにして
も、作業員を大切にしなければ、今後の
原発行政の行方(ゆくえ)が、非常に
心配ではありますよね……

★(第2章)

あの美しい北海道が、「核ゴミ」で溢
(あふ)れようとしています。政府から
の莫大な交付金に群がる町や村があるよ
うですね。ナントモ寂しいことですが…

★(第3章)

ぼくが懸念しているのは、これらの受注
業者が、東電や、三菱重工、日立造船、
JFEなど原発を作ってきた大手のプラ
ントメーカーやゼネコンだということ…






★(第1章)

再稼働など論外ですが、いずれにして
も、作業員を大切にしなければ、今後の
原発行政の行方(ゆくえ)が、非常に
心配ではありますよね……




今年もまた、もうまもなく、「あの日」
がやってきますなあ。

そう、東日本大震災が起こった3月11日。

そして、過去に例を見ない悲惨な「原発
大事件」。

ぼくは、いままでにも何度か、この「原
発大事件」については述べてきましたし、
日本のエネルギー不足をどうするかにつ
いても、さまざまな形で、語ってきまし
た。

今回は、少し違う観点から、この問題を述
べてみます。

そして、いまのぼくたちが住むこの国の現
状を、ぜひ考えてほしいのです。

ほかならぬ、あなたやあなたの子孫たちの
問題でもあるんですね。

この「原発大事件」が起こったあと、あの
当時、英雄だともてはやされた人たちがい
ました。

ご存じですか。

あの「大事件」の直後、極めて高い放射線
量の下、「いのちの危険」があることもう
すうす分かっているにもかかわらず、原
発の収束作業にあたった、「作業員」た
ちでした。

当時、彼らを、政府や企業たちは「英雄」
だと称賛していたのです。

しかし……。

その年に作業にあたったのは、およそ2
万人だったと言われています。

なにしろ、あの「原発大事件」は、過去、
類を見ないほどの、「Level7(レベル7)」
という……最も深刻な大惨事だったわけ
ですね。

世界に、放射性物質を、撒(ま)き散ら
かしてしまったのでしたね。

この「Level7」とは、「国際原子力事故
評価尺度(INES)」で、最も深刻な事
故であることを示すものだったわけで
す。

評価レベルは軽いものから順に0〜7の
8段階なんです。

そして、その中で「7」は、最悪のもの。

過去、このレベルだった事件は、1986年
に発生したチェルノブイリ原発事故だけ
なんですね。

それに次いで世界で、なんと2例目。

そのような状態の原発が目の前にあるの
に、遠くへ避難するのじゃなく、逆に、
エイッとばかりに突入する。

それがどれだけ危険なことだったのか。

当時の現場は、まさに修羅場(しゅらば)
だったことだろうと思います。

ところが、後日、こうした人たちを対象
に、国は「健康状態を追跡」する調査を
行ってきたんですね。

ところが……。

ところが、この「健康調査」に応じてい
ない人が、なんと6割を超えていること
が分かりました。

ぼくは、彼ら作業員たちの気持ちがよく
分かります。

もちろん、自分の現在の健康状態を知る
ことは怖い……ということもあると思い
ます。

できれば、知りたくない。

どういう行動をしたのかは、自分が一番
知っているわけですからね。

でも、それだけじゃない……。

「信用できないんですよ、はっきり言っ
て……」

ある放送番組で、元作業員(51歳)は、
こう語っていました(NHK。2018年3
月6日放送)。

その作業の当日、この男性は元請け企業
の社員たち3人に連れられて、同僚とい
っしょに水素爆発した3号機のタービン
建屋(たてや)に入った……と言います。

地上と地下の電源盤をケーブルでつなぐ
作業でした。

ところが、事前に、危険な作業ではない
と聞かされていたのですが、前の3人が
階段を下りたとき、突如、「線量計」の
警報ブザーが鳴り響いたわけですね。

地下にあったのは大きな「●●」です
(●●は、下記の設問をご覧下さい)。

このとき、この男性は、きっと高濃度汚
染水の可能性があって、すぐに「退避命
令」が出るだろうと考えたそうです。

ところが、出された指示に、驚きました。

それは、思わぬものだったわけですね。

「(作業に)入っちゃったから、そのま
ま、やり続けましょう」

まさに「死にに行け」と言ってるのかと
思ったと言います。

このような元請けは、けっして責任を取
ることはしないなと、感じたわけですね。

これじゃ、「信用できないんですよ、は
っきり言って……」と言うのも分かり
ます。

まあ、一事が万事。

まさに、現場の作業員は、使い捨てでし
た。

そのときだけ、ナントカ数だけ間に合わ
せればいい。

それなのに、1枚の紙が届いて、調査に
協力して下さい……なんて書かれていて
も、「心から協力」できますか。

しかも、作業員の自宅に届く調査票の
タイトルに、こうあったと言います。

「研究への協力に関する同意書」

何ですか、これ。

作業員たちへの健康への計らいもなく、
しかも、その調査のために仕事を休ま
なくてはならないのに、その補償も
ない。

管轄の役人たちとは異なり、その日1
日、仕事を休めば、無給ですよ。

しかも、上からは睨(にら)まれる。

いったい、いつまで、こうした役人たち
は上から目線なのでしょうね。

呆(あき)れますし、怒りさえ覚えます。

もしぼくだったら、こんな用紙が届けば、
すぐにその場で大きく左右に破いて、ポ
イですね(笑)。

そのような、「役人の仕事を作るため」
の集計用紙などに、貴重な自分の人生
の時間など避けませんから。

この原発作業員の被ばく線量の上限は、
通常1年間で50ミリシーベルト、そし
て5年間で100ミリシーベルト。

しかも、緊急時は作業の期間中100ミリ
シーベルトと定められていたんですね。

ところが、「あの日以後」なんと、その
数値が変更されているんです。

これでは、いったい、何のための規制
なのです?

その福島第一原発の事故直後は、「特例
措置」として250ミリシーベルトにま
で、引き上げられました。

つまり、もっと多くの放射性物質を被曝
してもいいよ……と、なったわけですね。

何度も言いますが、役人たちは机上
(きじょう)で、簡単に数値を変更する
ことができます。

でも、実際に、いのちをかけて作業を
する作業員たちにとっては、この数値
だけが「頼みの綱(つな)」ですよね。

理論的に意味があるのだろうからと、
一応、安心しながら作業をするわけです。

そして先述しましたように、こうして
当時、この場所で作業をしていた人は、
約2万人もいたわけですね。

そのときの放送番組では、今回の原発
での被曝との因果関係は不明なものの、
やはりすでに亡くなっていた人も、
いました。

あるかたは60代の元作業員で、ガンで
入退院を繰り返した末のことだったと
言います。

辛(つら)いですよね。

当時との数値を見ての比較もできず、
調査をするすべもないわけです。

それなのに、あとになって、その調査を
するから、お前たちは仕事を休んで調査
を受けろ……だなんて……。

自分たちがいつも簡単に公休を取って
いるような気持ちで、言っている。

アンタ、何様ですか?

そんなことじゃ、誰も調査に協力などし
ません。

どうして、「日当を高く支払いますの
で、どうか協力して下さい」……と、
ひとこと、言えないのです?

いつもぼくは言っていますが、政府の
役人たちは本当に一掃(いっそう)す
べきです。

そして、本当に国民の幸せを考え、願
っている人だけを募集して、新たに政
府を構築すべき。

そういう日本人は、たくさんいます。

正義と仁(じん)を持ち、、他人を救う
ことに、なんらの疑問を持たない人な
ど、周囲にはたくさんいます。

そのような人をたくさん募集して、さま
ざまな行政に生かすことですよね。

年金をもらうまで何もせずに公務にしが
みついているだけの人などは、即、放り
だせばいい。

そうでないと、どれだけ予算が多くて
も、無駄遣(むだづか)いに終わり、
まったく関係のない人の懐(ふところ)
に入るだけに終わってしまいます。

もう、こういう旧態依然とした組織は、
即、解散すべきだと思っています。

まあ、いずれにしても、今後は、、「抜
け落ちた核燃料」を取り出すことなど、
さらに高い放射線量のもとでの作業が
待ち受けています。

なのに、いまのような状態では、作業
員自体の人数が不足することも考えら
れるのじゃありませんか。

今後、各地で、原発の廃炉(はいろ)
や再稼働(さいかどう)などが進むこと
になるでしょう。

再稼働など論外ですが、いずれにして
も、作業員を大切にしなければ、今後の
原発行政の行方(ゆくえ)が、非常に
心配ではありますよね。

どう思いますか。



★(第2章)

あの美しい北海道が、「核ゴミ」で溢
(あふ)れようとしています。政府から
の莫大な交付金に群がる町や村があるよ
うですね。ナントモ寂しいことですが…



ところで、皆さんは、すっかり記憶が薄
れてしまっていらっしゃるでしょうが、
「フクシマ」は、「あの日」から何も変
わっておりません。

良くなっているどころか、より深刻に
さえなっています。

全国各地に避難していた人たちも、2017
年からは国と福島県が住宅提供を打ち切
ったため、いま、大変な事態になって
います。

ある男性は、生活費を稼ぐために、その
避難所から単身「フクシマ」に戻り、
除染の仕事をしていました。

ところが、父親がいなくなったこともあ
り、彼の息子は自死してしまったのです。

そのため、その男性はそれ以来、鬱(う
つ)状態になって、入退院を繰り返して
いる現状なんですね。

これがいまの「フクシマ」なんです。

けっして、被災地の人にとっても、全国
の人たちにとっても、「あの日」は終わ
っていない。

いやむしろ、全国のかたたちは忘れそう
になっているため、かえって下に潜(も
ぐ)ってしまい、見えないところで人々
の心を襲(おそ)っているわけですね。

ついでに言えば、いま述べたような入院
費用などの医療費についても、政府は、
なんと、「削減」を決めました。

いままでより増やすのじゃなく、削減
です!

これからが一番、みんなが苦しむ時期
なのに、さらに追い打ちをかけるわけ
ですね。

いったい、どこを向いて行政をしている
のでしょうか。

2019年、「復興の基本方針」ということ
で、いままで避難指示を出していた地域
での医療費窓口負担を、有料にしたわけ
です。

こんな酷(ひど)い仕打ちって、ありま
すか。

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